Previous/Home BuildingBrickStove耐火れんがによるストーブの築炉(薪窯・れんが窯)
笠井一朗201602耐火れんがによるストーブの築炉(薪窯・れんが窯)
笠井一朗201309耐火れんがによるパン窯の築炉(薪窯・れんが窯・炉と窯が別体の連続燃焼タイプ)
笠井一朗2012パン工房の建築チョウナとハビロを使った梁材の加工
笠井一朗200203OvenTheThird薪窯三作目
笠井一朗200006OvenTheSecond薪窯二作目

笠井一朗201602耐火れんがによるストーブの築炉(薪窯・れんが窯)

昨年2月から便利業「壮瞥のよろず屋」を始めましたが、伐木作業や解体作業などで否応なしに薪や雑把が集まってしまいます。あばら屋と化した我が母屋(昭和2年築、現時点で築89年)に犬3匹と猫14匹とが同居しており、非常に風通しの良い構造なので、毛皮を着た彼等でさえも厳冬期を堪え忍ぶのは大変な様子です。そこで、便利業で集めた資材を燃料とするストーブを作ることにしました。

パン窯のように窯温度を気にする必要がないので、炉がある程度高温になっても大丈夫なように設計してみました。この際、一番重要なのは、炉内で燃焼によって発生した熱がなるべく煙筒に排出されるのを抑える必要があるということです。なぜなら、煙筒は屋根(斜め天井)を貫通するのですが、あまり煙筒が熱せられてしまうと、火事の危険性があるからです。貫通する箇所に火災報知器を設置するのも大事ですが、その警報を鳴らさないことが絶対に必要です。また、煙筒の耐久性の面からも、排出温度は抑えたいところです。

セリ物の在庫が数量揃っているので、前作のパン窯ではアーチを2段構造にしましたが、今回は更にもう一段増やしました。そうすることで横引きの距離が長くなり、排出温度を抑えることが出来るはずです。下の図(アーチ断面 2・3列)をご覧下さい。下段アーチが炉の天端です。燃焼の炎は炉の奥から第2段アーチの中央部を手前に流れてゆき、さらに三段目アーチの中央を奥に向かって流れてゆくという構造になります。少ない燃料で最大の暖房効果を得るという点ではオンドルのように横に長く引っぱる構造が良いのでしょうが、我が家の場合、1)燃料を節約することは重要ではない、2)燃焼温度が高くなることもある、という条件を加味しました。(一朗20160201)


BuildingBrickStove201602アーチ断面2・3列.png

炉の間口=55cm、
第1段アバット打設断面積片側=250c㎡、
第2段アバット打設断面積片側=300c㎡、
第3段アバット打設断面積片側=270c㎡、
第3段上部打設断面積片側=220c㎡
(キャスタブル打設容積を求める際、列スパンを23.5cmで計算する)


BuildingBrickStove201602アーチ断面4列.png
BuildingBrickStove201602ストーブ断面2・3列.png

左の図(ストーブ断面 2・3列)は、炉口正面から見た形です。外寸は、幅が1420mmで高さが1568mmです。れんがの目地厚は5.5mmとします。但し、天端れんがの目地厚は10mmと厚めにします。

第3段アーチの上にある赤色の四角はパン窯3作目で使ったことのある窯を流用します。折角あるので、捨てるのももったいないし、食器を乾かすのに使えるでしょう。もしかしたらオーブンとしても良いかも???

アバットはキャスタブルを打設しますが、その際、給湯用の銅パイプを各段の左右に1本ずつ、つまり全部で3往復(炉口側とその背面側との方向に)埋設します。給湯用の銅パイプには、梁の上に設置してあるタンクから給水します。電動の循環ポンプを使い、窯の温度を計測する熱電対温度計の表示器で、ポンプの動作を制御します。

れんがストーブの外枠は等辺山形鋼(6×75×75)で囲み、れんがの熱収縮による目地のズレを拘束します。アバット部の外側は平鋼(6×75)で補強します。

下図が、ストーブ断面1列/4列/5列の図です。


BuildingBrickStove201602ストーブ断面1列.png BuildingBrickStove201602ストーブ断面4列.png BuildingBrickStove201602ストーブ断面5列.png
必要資材
  1. 耐火モルタル:
  2. キャスタブル:T-120:
  3. 等辺山形鋼(6×75×75)
  4. 平鋼(6×75)

BuildingBrickStove201602耐火れんがの在庫数量.png
BuildingBrickStove201602耐火れんがの必要数量.png