I found him by the stage last night, He was breathing his last breath, A bottle of gin and a cigarette Was all he had left. Well, I know that you make music 'Cause you carry your guitar, But God help the troubadour Who tries to be a star. Come on and play The chords of love my friend, Play the chords of fame But if you wanna keep your song, no no no, Don't play the chords of fame, oh no no. You know I've seen my share of hustlers As they try to take the world, And when they find their melody They're surrounded by the girls. But it all fades so quickly Like a sunny summer day; Reporters ask you questions And may write down what you say. So come on and play The chords of love my friend, Play the chords of fame But if you wanna keep your song, no no no, Don't play the chords of fame, oh no no. They'll rob you of your innocence, They'll put you up for sale, The more that you will find succes, The more that you will fail. I'd been around, I had my share And I really can't complain But I wonder who I left behind On the other side of fame Oh come on and play The chords of love my friend, Play the chords of fame But if you wanna keep your song, no no no, Don't play the chords of fame, oh no. No, oh don't play the chords of fame, Oh don't, no don't, don't play the chords of fame. |
「その彼は昨晩、ステージの脇で息を引き取りました」といった感じで唄が始まるのでしょうか、、、
「ジンのボトルとタバコだけを残して、、、」と訳してみましたが、、、
「ギターを持っているそこの貴方、ちょっと弾いてみてよ」と訳してみましょうか。もしかしたら偲ぶ会での風景かも知れませんね。
「神さまはスターになることを夢見るしがない歌い手(troubadou=吟遊詩人)にも手を差しのべるのだから、」
「愛の歌をやってよ、流行のメロディでね、」
「でも、貴方の唄を歌い続けるとしたなら、富や名声を目的として歌を唄うのは止めてちょうだいね」と訳してみました???
「誰もが知っている有名人になりたいと野心を抱く知り合いを、私は多く知っているけど、、、」と訳してみました。
「ヒット曲をゲットしたときなんかは、女の子に騒がれたりするのだろうけど、、、」と訳してみました。
「貴方が浮かれているのは構わないけど、貴方をヒットさせるのも彼等の仕事なのよ、、、」と訳してみました。
「そんなこんなを私は知っているから、私は敢えて何も云わないけど、、、」と訳してみました。
私が一番悩んだ箇所です。「On the other side of fame」はふた通りの意味が含まれていると解釈してみました。
そのひとつは有名なスターの背後に存在する無数のしがない歌い手(troubadou=吟遊詩人)とする解釈です。そうであるなら、スターに目を奪われている私たちが気付かずにいる数多の無名の芸能人と訳せます。
もうひとつは「On the other side of fame」を「富や名声を目的として歌を唄う」その行為の裏腹にある結果のことだと解釈出来はしないでしょうか。商業主義に走ってヒット曲の数々を送り出すスターが、そのスターが本来持っていた過敏なほどの感受性が、いつのまにか経済優先の単なるヒットメーカーに成り下がり、名声を勝ち取り続けるために、彼自身の感受性が消滅してゆくさま、を予感するのではないでしょうか。
日本語に訳すだけでなく、日本語で解説するのも結構苦労する曲がありますが、この曲もそのひとつかと思います。Nickel Songでも云えることですが、社会での理不尽なことを端的に掻い摘まんで、しかも詩的表現をもってして唄に仕上げるというメラニーの感性に驚いてしまいます。曲自体は Phil Ochs のものですが、この歌詞は状況からしてメラニーが十代半ば過ぎに、すでに社会から感じ取ったことを表現したのだと思います。(20160813)