ガルギール   エジプトの現力が秘められた強壮野菜

アラビア語でガルギール(JRJYR)と呼ばれるこの野菜はエジプト山のアブラナ科 の葉野菜です。栄養価は非常に高く、カルシュムはほうれん草の3.6倍、ビタミンC はキャベツの2.5倍も含まれている。エジプトでは7千年前のピラミッド建設時代 から食されており、偉大な遺産を造り出す労働力の源だったともいわれています。  灼熱の地でも、冬の寒冷地でもガルギールは、青々とした葉を繁らせる強い生命力 を持っています。

テレビ番組で全国紹介  注文殺到、品切れに

安倍貞任や源義経らの歴史のロマンを漂わせる岩手県の衣川村は、平成8年から全 国に先駆けて、エジプト野菜ガルギールを特産として栽培を開始し、現在14人の生 産者が約3000平方メートルで年間3.2トン作っている。県内や東京の市場に出 荷したり、県内の提携スーパー、「古都の遊食」では、せんべいや栄養剤など加工品 も手掛けている。

しかし、1月中旬の全国的テレビ番組で「ビタミンA,C,Eが豊富で、風を引き にくい」と紹介されたのがきっかけで爆発的人気を集め、早くても半年先まで手に入 らないという。村、農協、産直施設「古都の遊食」などは緊急会議を開き、タネを急 きょ輸入し、作付け面積を3倍に増やして予約分に応じることにした。関係者は、殺 到する注文への対応に頭を抱えながらも「一過性のブームにせず継続して購入しても らい、市場も拡大していきたい」とチャンスにかけている。