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この頁は、私(笠井)が、MediaDebugger氏のブログに投稿したコメントを記録して残すために作成しました。

小出裕章氏「子どもを守るために大人は食べてください」への抗議

笠井一朗 小出裕章氏no URL 2011-06-16 (木) 19:08

「金曜日」に目を通すことのない私だが、左派系を自認するメディアだとするなら、小出氏のこの発言掲載は失敗である。「我々人類は数多くの核実験を繰り返し・・・」という小出氏の発言をどこかで聞いた気がするが、この際、主語となるべきは「人類」ではない。「国家主義の中枢権力者」が主語になるべき。

私は、家内労働の自営業者だから分かるが、貨幣が搾取の道具とされる資本主義経済は、先物市場に代表されるように、げにえげつない。貴方が言及した「貧困ビジネス」に直結するのは火を見るより明らか。チェルノブイリの際、日本の商社がフィンランド産のチョコレートを買いたたき、日本で100g80円で、目玉商品として安売りしたこともあった。社会的なランクとして国家公務員に準ずる境遇にある小出氏に、たとえ頭で分かっていたとしても、階級毎の様相を肌で感じることは出来ないだろう。

「直ちに健康に影響を与えるものではない」「風評被害ウンヌン」。こういった発言はいずれも責任を免れたいとする権力者サイドの必死の言動だ。人口放射性同位体元素によって汚染された食品を「食べる」という規範づけは、責任の所在をウヤムヤにする。そしていつの間にか「一億総懺悔」させられる。「金曜日」の責任は重い。そして、この件で、原子力物理学が専門の科学者、小出裕章氏を攻撃しないでいただきたい。

笠井一朗 小出裕章氏のインタビュー記事について URL 2011-06-16 (木) 22:20

タイトルを入力し終わらずに投稿してしまいました。済みません。タイトルは「小出裕章氏no」ではありません。「小出裕章氏のインタビュー記事について」です。

「小出氏に対してもかえって失礼なのではないでしょうか」についてですが、現実認識できない故の発言ですから、その点は批判されて当然です。貴方の小出さん批判も私は理解し、同意します。申し上げたいのは、建設的な批判、具体的には今、思いつきませんが、少なくとも、今回の小出発言や週刊金曜日の読者の予想できる反応で、原発推進サイドがほくそ笑んでしまう図を想像しています。心理分析され、風向きを変える際の梃子石のひとつにでも利用されかねません。

さて「金曜日」には困ったものです。「無責任な左翼平和主義者」と右派陣営から揶揄されがちですが、読者連中がどのような理解をするのか、想像するのも憚られる不安を、実のところ抱いています。「リベラル・左派と一般の人たちとの乖離がすごい」とのことですが、是非、ご報告をお聞かせ下さい。注目しています。

笠井一朗 小出裕章氏のインタビュー記事について URL 2011-06-17 (金) 22:19

kusukusuさんのおっしゃる「インタビュー」は小出さんの若い頃のものかと思いますが、小出さん個人が率先してフクシマ産のものを食べるのは全く問題ありません。彼の発言に触発され、後に続く人もいると思います。ただ、そういった行為を公衆に宣伝したり、規範づけるのは、決して好ましいものではありません。独善に走り、いずれ偽善となる可能性があります。似たような論理ですが、反原発を主張する際に、「節電」や「暮らしのあり方を見直す」といったシナリオを織り込むのも、事の本質をはずすことに繋がります。

続:小出裕章氏「子どもを守るために大人は食べてください」への抗議

笠井一朗 続:小出発言 URL 2011-06-19 (日) 10:57

反G8の時「6.11新宿・原発やめろデモ」の主催の方が、仲間の不法拘留を抗議しに、夜遅く警察に行った様をユーチューブで見たことがありましたが、どうみてもシラフでないご様子だったので、ずいぶんとだらしのない人だなぁ、という印象を持ちました。「反原発」の名において差別を容認する、という流れに「小出発言」が組み込まれていく可能性があると云うことですね。

「これまで原子力を許してきた責任がある大人たち・・・」「50歳をすぎたような男性は日本の原発に最も大きな責任を持つ人たち・・・」と拡大解釈してしまうのは、やはり問題発言として糾弾せざるを得ませんね。岩上安身氏のインタビューは聞いていたはずでしたが、medeia debugger さんに指摘されるまで、問題視しようとしませんでした。

環境市民の5月27日の番組で、小出裕章氏と細川弘明氏の両名にインタビューする特番がありまして、
http://www.ustream.tv/recorded/14987194

後半の細川氏の発言はフクシマ産の農産物についての考え方で「小出発言」と似ているようで違います。小出さんは「原罪を背負う我々」と規定してしまうから問題点がぼやけますし、なにやら宗教者の説教のようにも聞こえます。社会的弱者(被差別者)の存在があり、たとえフクシマの農産物が、国が暫定的にゆるめた基準値の以下だとして市場に出されても、流通は買い叩くでしょうし、消費地では安売りされるでしょうが、それを買うのは決して有産階級ではありません。それが現実です。つまり、買い支えることが、フクシマの農業を支えることにはつながりません。

細川さんは「我々は別の社会に生きる覚悟を・・・」「精神論でなく、合理性を持って・・・」「カロリー表示と同じようにベクレル表示も・・・」「ある種の合理性を社会に取り込んでゆくのも・・・」と言葉を選びつつおっしゃっています。

m_debugger 【笠井一朗さんよりコメント訂正】Re: 続:小出発言 URL 2011-06-19 (日) 12:50
>笠井さん

管理者でも投稿されたコメントの編集権限はないので、申し訳ありませんが、取り急ぎ以下だけお送りします。

> 先の投稿文中の「糾弾」を「批判」に書き換えて下さい。
笠井一朗 「小出発言」の行く末を憂う URL 2011-06-23 (木) 11:28

一昨日晩(6月21日)のたね蒔きジャーナル
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/22/tanemaki-jun2/
を聞いて、やはり、逸脱傾向に拍車がかかりつつあると感じ、再度投稿しました。

「泥まみれにして遊ばせたいと・・・人間の性(さが)なのかなと・・・」(21日たね蒔き)

親心であるのはその通りですが、Mr.100ミリシーベルトを筆頭に放射線健康リスク管理アドバイザーらが教育・宣伝した成果でしょう。

「・・・汚染があっても日本人として買い支えなくては・・・汚染を調べることがいいことなのかどうなのか・・・立ちすくんでしまうという現実がある。」(21日たね蒔き)

晩発性の発がんリスクは数々の疫学調査に基づき以下のような発表がされてきました。

1万人Sv当たりのガン死者数(確率的影響)
  ICRP(1977)125
  米国科学アカデミー(1980)10-500
  ゴフマン(1981)4000
  今中(1985)600-2000
  放射線影響研究所(1987)1700
  国連放射線影響委員会(1988)400-1100
  米国科学アカデミー(1990)800
  ICRP(1990)500=(0.1%/20mSv)

日本医学放射線学会の説:1)年間100mSv以下は統計上裏付けるデータがないから安全、2)100mSvから急に発がんリスクが上がる、は国際的見地から見て特異です。

1990年発表のICRP報告によれば、0.1%/20mSvですから、福島県下の児童生徒が30万人だとして、仮に全員が20mSvの被爆をした場合、その0.1%の300人(若年者はリスクを高く見積もる必要がある、ちなみに乳児で10倍、胎児で100倍の感受性を見込む必要があるとされている)が5年乃至数十年に死亡する確率的影響があります。また、死亡しないまでも生活の質を落とさざるを得ない、放射線障害による免疫不全に起因する数々の疾病に罹患する患者数は含まれていません。このような現実が近未来に起こるのは今までの調査結果からして必然なことですから、「健康リスク管理アドバイザー」は、
「福島の人は原発事故と放射能汚染で、一人では背負いきれない大きな重荷を負った。我慢の時に誰かが重荷を背負う取り組みが必要。将来がんになる恐怖に対し、リスクをどう判断するか、自分自身の覚悟が問われている。去るのも、とどまるのも、覚悟が必要(山下俊一アドバイザー)」といった精神論を振りかざすのはお門違いで、「立ちすくんでしまう」と萎縮している猶予はないはずです。

なお、IAEAはチェルノブイリで放射線障害による死亡者数を約4000人と報告していますが、山下俊一教授をはじめ各国の原発推進国の調査団が作成した報告書に基づくものですから、どうしても数値は内輪なものとなります。2009年に米国科学アカデミーから出版された報告書「Chernobyl : Consequences of the Catastrophe for the People and the Environment」は、ベラルーシ語、ウクライナ語、ロシア語による論文を編纂したもので、2004年までに百万人近い死亡者数を確認し、その数は増え続けるだろうと報告しています。400頁ほどの148×223mmのきれいなカラー表紙で、全ページ英語で記述され、いわゆる専門書です。実は、注文のミスにより、手元に5冊ほど余分にありますので、ご覧になりたい方には本代無料+送料で差し上げます。私(MGH00343@nifty.com)まで直接メール下さい。インタビュー番組はこちらからどうぞ。
「Chernobyl : A Million Casualties Subtitled Japanese」
http://www.youtube.com/watch?v=tRO0wXjblJc

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さて、media debuggerさん、長くなって大変申し訳ありませんが、「小出発言」で、もう一点、問題提起させて下さい。たね蒔きジャーナル(6月14日)で、原発事故とその影響について「戦争」という言葉でなぞらえた箇所が2カ所ありました。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/06/14/tanemaki-jun14/

例えば「・・・何万倍の濃度の汚染水を流している。今はとてつもない戦争状態であり、何が大切なのかしっかり考える必要が・・・」といった風にです。戦時である・有事である・・・と印象づけたいのは体制側のもっとも望むところで、国会議員からも当初から「国家存亡の時」といった表現などで臭わせてきました。「戦争」という直接表現を使わないのは非論理を追求されるからで、政治家はその辺に聡いのだと思います。

media debuggerさんは、「大人は食べてください」発言が「命の格差の固定化を容認する言説として利用される」と危惧されましたが、「戦争状態にある」発言も事の本質をカモフラージュするのに大変役に立つと私は判断します。特に「リベラル・左派」から神格化されつつある小出語録が出典となると、効果絶大です。小出さんはそういった影響力をお持ちの人だから、政治力学や社会学的な考察も含めた発言をして欲しいと願います。「政治は嫌いだ」発言を幾度か聞ききましたが、そうなら、政治利用される発言は現に慎むべきです。子供じみた不平不満でしかありません。

「対テロ戦争」という侵略国家による戦争遂行プロパガンダは、左翼平和主義者(リベラル・左派)を席巻した「非暴力平和主義」と奇しくもコラボし、被侵略国の発言を一切無視し、日本を含めた「国際社会」全員が、侵略略奪・民族虐殺に荷担しました。140万人が侵略軍により殺害(JustForeignPolicy報告)され、400万人を超えるイラク人が難を逃れるために国外に脱出したことの責任はおろか、その事実さえ知っている日本人は少ないでしょう。ちなみに侵略軍に武装抵抗するレジスタンスの声明をお聞きいただいたらよいと思いますが、それは我々がニュースで見聞きし印象づけられてきた「テロリストの犯行声明」など我々の理解しがたい世界観が発する一方的な宣言ではなく、伝える相手の価値観を配慮した上で、それに訴えるよう十分配慮されています。悲しいことに、日本を含めた侵略側陣営は、そういった声明に耳を貸しませんでした。
「IraqiResistanceCommunique20041210SubtitledJapanese」
http://www.youtube.com/watch?v=SHXBCJaEvXY

「小出発言」の行く末を憂います。

笠井一朗 低線量被爆被害の科学と言説 URL 2011-06-25 (土) 09:55

6月11日、私の地元近く、伊達市でのピースウォークに参加しました。その際のリレートークで使いましたスクリプトから抜粋します。
http://kasai-chappuis.la.coocan.jp/原発事故/KASAIIchiro.htm#KASAIIchiro20110611

「第二次世界大戦後、核保有国は競って核実験をしました。戦術核と呼ばれる威力の小さい原爆もありましたが、戦略核と呼ばれる、1発で東京のような大都市を壊滅させることの出来る水爆も連発させた時代がありました。さて、何発の原爆や水爆が地球上で炸裂したかご存じですか。アメリカは、広島と長崎で爆発させる前にネバダ砂漠で人類初めての原爆実験をしましたから、そこまでで、まず3発と数えます。。。実に2299発の核爆弾を地球上で炸裂させてきたのです。それにプラスすることのスリーマイル島、プラスすることのチェルノブイリ、そして今回のフクシマ、それにプラスすることの原子力発電所や再処理施設から日常的に漏れ出る放射性物質もプラスしなくてはなりません。」

「我々は自然界に存在する放射性物質からも、年間数ミリシーベルトの放射線を浴びている、と云う人もいます。確かに自然放射性物質から出る放射線も、原子炉内の核分裂によってだけ生成される人工放射性物質から出る放射線も違いはありません。自然界に存在する放射性物質には、ウラン、ラドン、ラジウム、カリウムがあります。例えば放射性カリウムですが、栄養素としてのカリウムは放射性ではありません。もし、放射性カリウムが体内に入ってきたとしても、我々人間も含めて生きとし生けるものの生命体には、放射性カリウムは速やかに排出するという機能が備わっています。ところが、人工放射性物質は過去60年間というつい最近に地球上に現れたものなので、放射性と非放射性を峻別する能力がないのです。ですから、沃素は甲状腺に、セシウムは筋肉や心臓に、ストロンチウムは骨に蓄積されてしまいます。我々が必要とする栄養素と勘違いしてしまうからです。」

つまり、以下のことが言えます。

自然界に既に存在している人口放射性同位体元素の存在を(認めるか/無視するか)の違いで、低線量被爆における閾値の存在を(認めるか/認めることは適切でないか)の解釈の違いが生まれます。統計上の揺らぎを、自然界に有史以来から存在する放射性同位体元素による誤差として片付けてしまえば、例えば、100mSv以下では、「一律に確率的影響で議論するには不確かすぎる」となります。すでに環境中に存在する人口放射性同位体元素による影響も少なからずあるのだと解釈するなら、「確率的影響を疫学調査するに当たって、低線量被爆では、確かに統計データに揺らぎが認められるが、自然界に既に存在している人口放射性同位体元素の存在がその統計データの揺らぎに少なからず影響を与えているとするなら、低線量被爆において、被曝量と死亡者数の相関に直線性を認めることは出来ない、と結論づけるべきではない:LNT仮説(Linear Non-Threshold:しきい値無し直線仮説)」となります。以上は、私の憶測ですが、手品の種を明かしてしまえば、その程度だと思います。

山下俊一氏は放射線医学の専門家ですが、小出裕章氏は原子物理学の専門家ですね。奇しくも両者とも、低線量被爆の確率的影響について、科学的なアプローチをせず、精神論を展開しているという点で共通項があります。山下氏の上手をゆく稲恭宏氏という方も破天荒ですね。ちなみに、市川定夫氏、崎山比早子氏、肥田舜太郎氏、矢ケ崎克馬氏、この人方の解説は、私にとって納得のゆく解説をしてくれる人方でした。グーグルしてみて下さい。

なお、「チェルノブイリへの架け橋」というNGOに長年関わってきた私の知人は、その活動対象を「フクシマ」に移しています。活動報告サイトをご覧下さい。低線量被爆での諸症状について、数々の報告があります。
http://www.kakehashi.or.jp/

6月11日のデモで、その方に「フクシマがおきてしまったが、どうお考えですか?」とお尋ねしましたら、「痛恨の極みです」とお答えになりました。ベラルーシからの子どもたちを引き受けてきた、その方の活動を知っていましたので、その言葉を理解できます。

笠井一朗 低線量被爆によるメリット URL 2011-06-26 (日) 07:36

kusukusuさん、詳しいコメントをありがとうございます。「低線量の場合は人体への影響がより活性化し・・・」のくだりですが、人体には自然治癒力・抵抗力があり、少々のストレスは逆に良い効果をもたらすことは、民間療法でも広く知られている普遍的な事柄だと思います。でも、放射線に限っていえば、自然界に有史以前から存在していた放射性同位体元素による被爆(年間数mSv?)や、メリットを認めるX線などの医療被曝で十分であり、核兵器・原発事故・原発運転から生み出された人工放射性同位体元素による被爆は、出来るだけ無い方が良い、と考えます。それを百歩譲ったところが、一般人の年間許容被曝量は1mSv以下という規定ですし、小出さんもそういった発言をしていますね。

笠井一朗 原子物理学の市民大学講座をインターネットで開講 URL 2011-06-29 (水) 13:55

ひとつ小出さんには提案といいますか、お願いがあるのですが。例えば、大学レベルの基礎原子物理学を市民大学講座としてインターネットを通じて開講していただくというのはいかがでしょうか。私たちのような素人集団であっても、中には科学分野は得意だという方もいらっしゃるでしょうし、私自身、今は、パン屋をやっていますが、もともとは土木の技術者でしたので、理工学的な理解・判断をしながら物事を把握するという習性があります。

911以降、「国際社会」が提唱した対テロ戦争プロパガンダに対抗するために、室工大の憲法学勉強会に参加するようになりました。
http://homepage1.nifty.com/KASAI-CHAPPUIS/OKUNOTsunehisa.htm

門外漢ではありましたが、今では、素人ではありながら、片手では数え切れないくらい、憲法学にまつわる問題点を提起できるようになりました。そのうちのひとつがこちらです。
http://homepage1.nifty.com/KASAI-CHAPPUIS/IchiroPostWarSystemPlan.htm#KASAIIchiro20100627

素人ならではの、破天荒かも知れないけれど、問題解決の道筋をつけるヒントになる可能性もないとは言えません。小出さんとは、是非、お会いして提案申し上げたいと思います。大衆(人民)が、原子物理学の基礎知識を持つことが必要とされる時代になりました。

小出裕章氏批判をめぐるリベラル・左派の「応答」への抗議(後半)

笠井一朗 ・・・観光地に足を運び、復興の手助けをするべき・・・ URL 2011-07-07 (木) 09:28

笠井です。私は、Rawanさんやm_debuggerさんの意見に異論はありません。テポドンがらみでどのようにm_debuggerさんが投稿されるのか楽しみにしています。漁船衝突問題で尖閣諸島の領有権を巡って右から左までその権利を主張するべきと流れたのには、私の関わる室蘭の左派系集まりでも大勢を占めましたので、困惑しました。国境というのが、国家主義に基づくものであり、その土俵に乗って議論すべきではないというのが私の主張ですが、理解する人はごく僅かで、潰されましたね。ちなみに核実験を行ったときの「朝鮮の声」をお聞き下さい。
http://homepage1.nifty.com/KASAI-CHAPPUIS/mp3/ChosunNoKoe20061009.mp3

確かに、国家主義バリバリではありますが、さて、自国を振り返ってその報道を客観的に判断することが出来る人がどれだけいるでしょうか。

「大人は食べるべき」の延長で「・・こうした観光地に足を運び、少しでも復興の手助けをするべき・・(7月4日発売の週刊現代)」と発言していますね。
http://hiroakikoide.wordpress.com/2011/07/06/wgendai-jul/

だれか歯止めをかけてくれる人はいないのですか。時の人になってしまっているから、そして、その取り巻きが彼を神格化している雰囲気があるようですから、手がつけられませんね。m_debuggerさんは「リベラル・左派」が小出発言を受容するその神経を批判したいのですね。「たね蒔きジャーナル」をアップしているnyuugankenshinさんアカウントの動画再生回数がごく短期間で300万を超えましたが、
http://www.youtube.com/user/nyugankenshin

問題発言が連発される中で嫌気を感じる人もいるはずです。m_debuggerさんは「リベラル・左派」とそうでない人との乖離を心配なさっているかと思いますが、私も同感です。

5月23日の国会(参議院行政監視委員会)での参考人招致で小出さんが呼ばれましたね。彼は、話しの最後でガンジーの言葉を締めとしましたが、バラモン階級のガンジーがアンタッチャブルの存在を認識できていたかは疑問です。親米右翼は「日本の敗戦が、西欧列強の植民地支配されてきた東南アジア地域の独立を促した」と意味不明な評価をする向きもあるようですが、植民地支配の形態をフェーズシフトさせたに過ぎないのであって、その一番のお手本が「日本」です。半世紀後の今、ダイナミズムの軸が極東アジアからシフトされて困るのは日本のローカルエリートですが、その流れを止めることが出来ずに今日まで至ったあげくの原発事故ですから引導を渡された形になってしまいました。

話は少しそれますが、昨日朝のNHK総合テレビ「あさイチ」で
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2011/07/06/01.html

住民説明会(伊達市?飯舘村?)を中継していました。住民の方の「将来の子どもたちの健康に不安を感じる」という意見に原子力安全委員の方が、「大変申し上げにくいことですが、万が一、将来、健康被害に遭われた場合には、因果関係を整理して、司法の場で話し合うと云うことになります。」と答えていました。

これほどあからさまな委員会の意見表明に、場内は騒然となっていました。枝野官房長官が、事故当初から「健康に直ちに影響を与えるものではない」という言葉を繰り返しましたが、その背景をご丁寧にも説明してしまいました。朝仕事の合間合間に断片的にテレビを見ていたものですから発言者を特定し損ねましたが、その委員には後日、経団連あたりから注意を受けるのではないでしょうか。「手品の種を明かすもんではない・・・」と。

笠井一朗 行政の考え方:晩発性の健康被害は司法に持ち込む予定です

「リベラル・左派への抗議」が本稿の要旨ですので、私のコメントが逸脱傾向にあることをご容赦下さい。小出さんの発言の流れを考えれば、次に来るのはシルバーフロンティア(中高年者の移住促進)構想でしょう。問題の解決になりませんが、、、

前言を一部訂正します。原子力安全委員の方ではありませんでした。以下をご参照下さい。

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NHK総合201107060815あさイチ「特定避難勧奨地点」

原子力災害現地対策本部は、6月30日、特定避難勧奨地点を設定したとして福島県伊達市に通達しました。

http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/20110630nisa-2.pdf

それに先立つ28日、住民説明会が伊達市立小国小学校の体育館で行われました。7月6日朝8時15分からのNHK総合での番組「あさイチ」で取り上げられていましたので、ユーチューブにアップしておきました。

http://www.youtube.com/watch?v=iX_YMGvYk9c

以下は、質疑の要点だけ抜粋します。回答者は、原子力災害現地対策本部 住民支援班長 佐藤暁氏:

Q:避難せずにここに残った場合、私たちはどんなリスクを背負うのでしょうか。
A(佐藤暁氏):健康影響っていう形でゆくと、その生活をですね、普通に生活される分については、国としてはですね、制約をもうけるわけではないということですので、普通にお暮らしいただいて問題ないという風に考えているところでございます。
Q(秋葉知子さん):特定勧奨避難というその設定で、こんなに待っても、選ばれた子供しか助けてもらえないんだって思ったのが一番悲しいことです。(拍手)漏れても、その子どもたちを守るためにちゃんと手当はしてくれるんでしょうか。
A(佐藤暁氏):えー、こうした放射線被曝でですね、健康影響が確認されるというようなことが将来的にある場合にはですね、当然その因果関係も含めて整理されるべきことかと思いますし、最後はですね、大変申し分けにくいことなんですけれども、司法の場での話しになる可能性もありますけれども、そうしたことについて出来る限り、対応というのは国として、誠意を持ってやってゆくべきことだと、、、、やや基本的な対応になってしまいますけれども、、、、まずはですね、そうした放射線による健康影響のないような取り組みを、、、、

枝野官房長官は、フクシマ原発が爆発した事故当初から「健康に直ちに影響を与えるものではない」という言葉を繰り返しましたが、その背景には、1)低線量被爆による晩発性の健康被害といった因果関係の証明しにくい問題については、2)原発事故の損害賠償にかかる国家財政の負担を極力抑えるために、3)立証責任を持つ原告側に有利になるようなデータを行政としてはなるべく実施しない+残さない、ことに留意し、4)それでも、損害賠償請求をされてしまうときには、安易に示談に応ずるというのではなく、司法に場を移して、あくまで行政の責任として国の財政負担を軽減することに最大限努力するのが行政官の責務であり、5)住民の安全を確保するという項目を基本(重要事項)に据えることは考えない。

と、云うことなのだと思います。舌足らずの説明なので、どなたか、もう少し、分かりやすく説明していただけたら嬉しいです。とにかく、佐藤暁氏の発言は、低線量被爆に対する行政の姿勢を如実に示してくれたものとして有り難く、その言質を確保させていただくものです。

笠井一朗 追補

特定避難勧奨地点として行政に認定してもらえなかった世帯や、政府の勧奨に応じなかった住民にとって「私たちはどんなリスクを背負うのでしょうか」との質問に、「制約を設けるわけではない」との回答です。要は、原発事故が放出した放射線被曝に起因するあらゆるリスクは自己責任で管理し、損害賠償は司法の場で国家が総力を挙げて対抗する、という意見表明ですね。小泉元首相あたりから具体的に云われ出した自己責任論を、社会に浸透させる政治圧力が強く働いているのだと思います。

笠井一朗20110722「50禁」発言へのコメントを投稿しました

前掲のNHKの番組は先ほど削除しました。NHKから強力な著作権侵害の報告があった模様で、ユーチューブからアカウント削除の可能性を示唆されました。私のアカウントでアップしたもののうち、フジテレビの番組 「桑田佳祐20090504空耳アビーロード」 はもっと緩やかな警告で、今でも削除していません。この違いはいったいなんでしょうか???

さて、「たね蒔きジャーナル」にコメントを投稿しました。同じような論調のコメントがスパム報告を受けています。私のは大丈夫だろうか。

>小出氏批判は本来なら反原発運動の内部から提起されるべきだったと思います。

そうならないだろうことは予測していましたが、、、以下は、コメント投稿文です。

笠井一朗20110724小出裕章20110718たね蒔きジャーナル「被爆に対する考え方

12日、「50禁」食品の市場経済での振舞いをコメントした者です。1mSvの確率的影響による疾病死亡率が1万人当たり4人という数値を小出さんは提示しましたが、これはICRPの8倍厳しい値ですから、小出さんと親交が深かったとお聞きしているゴフマン博士の研究に依拠したものだと思います。ですが、50歳以上は全年齢平均値の100分の1程度だとする根拠をお示しいただきたいと思います。

すべからく放射線は生命体の細胞を破壊するという効果があります。わけてもDNAを損傷した際には、癌化したり、変質したDNAが先天的な障害の原因となることは衆知だと思います。さて、人は加齢とともに病気で死亡する確率が高くなりますが、3分の1が癌で死亡するのだそうですね。では、なぜ、癌を発症するのでしょうか。その原因のかなりの割合は放射線障害由来ではないでしょうか。自然界に有史以前から存在する放射線や、2千3百回もの核実験+原発事故+原発通常運転中に放出した人口放射性同位体元素由来の放射線など、特に日本では311以降「世界は変わった」のは確かです。

年齢別疾病死亡率のヒストグラムを見たことがありますが、確かに50歳以上は限りなくゼロとなっています。でも、それは被験者の年齢からしてデータがとれないことは当然考えられることで、影響がないということではありません。被曝は確実に加齢を促進すると崎山比早子先生はおっしゃいますし、データが存在しない=>影響はない(少ない)=>(より)安全、という論理展開は、100ミリシーベルト以下は安全とする山下俊一医学博士と同じ論理展開です。

「暫定基準値を下回れば安全」ではないのは確かですし、放射線被曝を理解し生き延びなければならない厳しい現実も確かです。が、「50禁」食品を流通させる=>50禁基準値を設定する=>国会が法制化し行政が施行する、という社会の仕組みを忘れてはいませんか。それはまるで「泥棒が作った法律で、施錠せずに外出した人が罰せられる」ようなものでしょう。実行不可能な理想論を規範づけようとする態度は、論理的思考を期待されているはずの科学者としての、その資質を疑います。ご自分の言葉に陶酔していると思われるでしょう。

笠井一朗20110717小出裕章20110712たね蒔きジャーナル「3.11以降、基準値をどこまで許容できるかに...

「原発行政を容認?してきた責任ある大人は、放射能に対する感受性も相当に低く、福島の農漁産品を買い支えるべきだ」とする小出さんの発言に、私は違和感を覚えます。市場経済では、1)フクシマ産品は買い叩かれるので「買い支える」ことにはならず、2)買うのは経済弱者であり、3)規範付け(倫理観の押し売り)は政治に利用されるからです。

製パンが私の生業ですが、失敗作は出しません。具体的な経済損失を明示しないと損害賠償請求できない今の法制度では、放射能が含まれるであろう農産物を東電が買い取ることを前提に生産する農家はいると思いますが、市場に流通させたいとは生産者は思わないでしょう。経済原則の理解力もさることながら、その辺の想像力が欠けているから「大人は食べるべき」論に話しを膨らませてしまうのだと思います。

なお、東電の社員や国会議員(全員)に原発行政の責任はありません。一部の国会議員や経済界、東電の役員に責任があるでしょう。私は「放射能で汚染された食品を食べてみろ!」と面と向かって叫ぶことは出来ても、彼等が食べるべきだとは思いません。別の話です。

追補:我が家では牛を飼育していますが、2001年10月、動物由来蛋白を含む飼料を給餌すると「3年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金」とのパンフを家畜保健所が配りました。お役人様いわく「これでもう安心です」と。元はと言えば武部勤自民党国会議員が農水大臣時代の1997年に、英国からの通告を無視したのが事の始まりでした。農水省で認可して販売された飼料を、給餌する農家に罰則を科すことの理不尽さ、はたまた「効率一辺倒の農家の在り方が問題」と本質を見事にすり替えたのはマスコミでした。放射能汚染に関しても、事の本質を理解しつつ対処に当たるのが不可欠で、さもないと、いつの間にか、生産者が矢面に立たされる羽目になります。

追々補:原子力災害現地対策本部は6月30日、特定避難勧奨地点を設定したとして福島県伊達市に通達しました。それに先立つ28日、住民説明会が伊達市立小国小学校の体育館で行われました。7月6日朝8時15分からのNHK総合での番組「あさイチ」で取り上げられていましたので、ユーチューブにアップしておきました。「特定避難勧奨地点 住民説明会 ユーチュ-ブ」でググって下さい。説明者は、原子力災害現地対策本部 住民支援班長の佐藤暁氏でした。晩発性の健康被害は司法に持ち込む予定であることを明らかにしています。

特定避難勧奨地点として行政に認定してもらえなかった世帯や、政府の勧奨に応じなかった住民に対にとって「私たちはどんなリスクを背負うのでしょうか」との質問に、「制約を設けるわけではない」との回答です。要は、原発事故が放出した放射線被曝に起因するあらゆるリスクは自己責任で管理し、損害賠償は司法の場で国家が総力を挙げて対抗する、という意見表明ですね。小泉元首相あたりから具体的に云われ出した自己責任論を、社会に浸透させる政治圧力が強く働いているのだと思います。

笠井一朗20110724阿修羅「べき論を振りかざす上から目線の無意識的意識」
http://kasai-chappuis.la.coocan.jp/原発事故/原発事故MediaDebugger.htm

上記URLは、私がこのところメディアデバッガー氏のブログに投稿したものを保管する目的で作った私のサイト内の頁です。現時点で氏のブログに投稿できない状態なので、ひとまずこちら(阿修羅)に投稿させていただきます。小出氏の発言で「50禁」については、私の知る範囲では概ね不評だが、当のご本人が時の人になってしまい、理性的で論理的な思考の出来ない状態にあると推察できる。阿修羅の面々方も小出氏の発言を無批判に持ち上げる方も一部にいらっしゃるようだが、その言説をいつ取り込むか、体制側がそのタイミングを見計らっていると思って間違いはないでしょう。以下の投稿文をご参照下さい。


m_debuggerさんが指摘しました0424hanaguさんの投稿がスパム報告されてますね。「表示」をクリックすると投稿文を読むことが出来て、その中に「スパムではない」をクリックできるようになっていますので何回かクリックしてみたのですが、どのような効果があるのか分かりません。

小出さんの「べき論」に対して「発言撤回要求」の形で投稿してしまいますと、それこそ水掛け論になってしまいます。そもそも「べき論」は議題を提示するという、つまり議論をする姿勢ではないですから、同じ土俵に乗ってしまっては議論にならない論議が更におかしくなります。聴衆は人気投票としてのスパム報告をするようになります。

日本では義務教育でも高等教育でも「議論(ディベート)」について学習する機会がないので、一般的日本人は議論のなんたるかを知りません。例えば、ブレインストーミングやデビルズアドボケットの手法やマナーについても知りません。番組「日曜討論」など良い例ですね。主題が逸れようが相手が何を言おうが、奇をてらって我田引水に走り、如何に声量大きく言葉数多くその場の時間を奪い存在感を示せればよいと考えているようです。政治家でさえそうなのですから、あとは推して知るべしです。

先日のNHKスペシャルシリーズ原発危機 第3回で、幾人かの方が円卓を囲んでの討論番組がありましたが、その中に、後藤政志工学博士と、奈良林直原子力安全委員会専門委員のやり取りが象徴的でしたね。奈良林氏は相手の意見に返答することは全くせず、壊れたテープレコーダーのようにあらかじめ記録されたフレーズを顔色一つ変えず無表情に淡々と喋っていました。対する後藤さんは、鬱憤やるかたないと思うのか、奈良林氏の発言のたびに顔を真っ赤にさせていました。私は突発性高血圧の気質があり、その危険性を十二分に知っていますので本当に心配しました。あんな鉄面皮相手に健康を害して欲しくないと心底心配しました。

昨日、私の連れ合いが室蘭での集会に出席し、小出さんのビデオを見てきました。景山あさ子さんのインタビュービデオでしたが、語録の連発で特に新しい話しはなかったようです。「50禁」については概ね不評で、年配の女性はかなり怒ってしまった方もいらっしゃったようです。放射能はどんなに微量であっても危ないと言っておきながら「年寄りが喰え」とはおかしい、というストレートな反応でした。40代の男性からは「放射性の食品を流通させることは、放射能を拡散させることになる」という意見が出ました。40代の女性は「問題提起のつもりかしら」、60代の女性は「チェルノブイリ事故の時も多くの国民が無関心だったし、その反省の念が強いから、皆に分かって欲しいという気持ちが強くて50禁の話しにつながったのかしら」などなどでした。我が家でも、勃起しないじじいでも前立腺癌で死ぬじゃないか、ばばあも乳がんになるんだっけか、等とクサしてやりました。

7月12日の「たね蒔きジャーナル」のコメント欄に以下の内容を投稿してあります。

「原発行政を容認?してきた責任ある大人は、放射能に対する感受性も相当に低く、福島の農漁産品を買い支えるべきだ」とする小出さんの発言に、私は違和感を覚えます。市場経済では、1)フクシマ産品は買い叩かれるので「買い支える」ことにはならず、2)買うのは経済弱者であり、3)規範付け(倫理観の押し売り)は政治に利用されるからです。

製パンが私の生業ですが、失敗作は出しません。具体的な経済損失を明示しないと損害賠償請求できない今の法制度では、放射能が含まれるであろう農産物を東電が買い取ることを前提に生産する農家はいると思いますが、市場に流通させたいとは生産者は思わないでしょう。経済原則の理解力もさることながら、その辺の想像力が欠けているから「大人は食べるべき」論に話しを膨らませてしまうのだと思います。

なお、東電の社員や国会議員(全員)に原発行政の責任はありません。一部の国会議員や経済界、東電の役員に責任があるでしょう。私は「放射能で汚染された食品を食べてみろ!」と面と向かって叫ぶことは出来ても、彼等が食べるべきだとは思いません。別の話です。

追補:我が家では牛を飼育していますが、2001年10月、動物由来蛋白を含む飼料を給餌すると「3年以下の懲役若しくは30万円以下の罰金」とのパンフを家畜保健所が配りました。お役人様いわく「これでもう安心です」と。元はと言えば武部勤自民党国会議員が農水大臣時代の1997年に、英国からの通告を無視したのが事の始まりでした。農水省で認可して販売された飼料を、給餌する農家に罰則を科すことの理不尽さ、はたまた「効率一辺倒の農家の在り方が問題」と本質を見事にすり替えたのはマスコミでした。放射能汚染に関しても、事の本質を理解しつつ対処に当たるのが不可欠で、さもないと、いつの間にか、生産者が矢面に立たされる羽目になります。

更に言い添えましょう。生産者に50禁農産物を出荷させることは、生産者に罪の意識を背負わせることを意味します。小出さんは、ウクライナの菜の花プロジェクトを評価していませんが、数量評価もせず、クサすのはご自分の発想ではないからでしょう。放射能はどうやっても減らないとおっしゃるのなら、拡散を避けるのは第一義的に採るべき指針です。50禁は確実に放射能を拡散させます。「50禁はフクシマを支える」がいかに偽善的な発想かを冷静に理解して欲しいと思います。

笠井一朗20110727阿修羅「コメントをどうもありがとうございます」

爺さん(pkMRoq8j2xu8g)さま:ご好意ある評価を頂き、ありがとうございます。本態性(遺伝的・原因を特定できない)で突発性の高血圧は、その平均値も高いので降圧剤や食事療法などを施しながら、常時、血圧を監視する必要があります。私は昭和32年生まれですが、36歳の時、250超えを体験しました。毎回の脈拍が私の頭をカケヤでぶったたくような激痛があり、自分で救急車を呼びました。幸いなことに出血はありませんでしたが、53になった今、あの時の事が再現されることになれば、後はないと思っています。アダラート10mgカプセル舌下投与は、緊急時の対応としては評価が分かれるようになったようですが、私は常備しています。所持していることの安心効果は絶大です。

pEgCpfCxXYさま:是々非々での議論は、議論の段階では差し支えないでしょう。ですが、小出さんは原子物理学の専門家ですし、各地で講演もし、ラジオ番組にも出演し、国会にも参考人として意見陳述しています。その発言の社会的影響力はとても大きいことをご配慮下さい。

CH8ZOvcDTUさま:政府が「全部を出荷禁止にすること」は法的に出来るようになるでしょう。が、私の主張は、放射能汚染された農漁産品は直接の原因者である東電が補償すべきだということです。それが可能かどうかを生産者が検証する必要はありません。生産者は、只、請求する権利があります。

PVWmHKUBwkさま:「輸出されて貧しい国の人たちの口に入ること」はODAの予算を使って実行する予定です。チェルノブイリ事故の際、ドイツ市民が汚染されたホエイパウダーをアフリカに輸出することを阻止し、小出さんはそのことを高く評価されています。ドイツ市民同様、日本市民もODAがらみの一石三鳥の日本政府の企みを粉砕しなければなりません。さらに申し上げるなら、原発行政を止めることが出来なかった日本の大人たちが引き受けたとしても、輸出阻止は、それはそれで糾弾しなければ、実行されると思います。つまり、国内で流通したからといって輸出されないように自動的にはなりません。
「自分だけは食べたくない」とは誰が思っていることだと思いますか。「大人は食べるべき論」は小出さんの発案ですが、その背後に「一般大衆は『自分だけは食べたくない』と思っているだろう」という思い込みがあるとは感じませんか。
そして、影響力のある権威に「大人は食べるべき論」を諭されれば、「まず自分ができることから考えてはじめたい」といった内向的な思慮を巡らすことになります。101匹目の猿は現れるでしょうが、その猿は内向的なので社会を変える力とはなりません。