Previous/阿部政雄 替え歌
  まず,最初につい一週間ほど前,三鷹の友人からメールで受け取った,日露戦争
厭戦歌「戦友」替え歌 「隊友」を紹介したい。 自衛隊が人身御供にならないように
全国津々浦々で歌って、 イラク派遣を止めましょう。 日露戦争での厭戦歌、「戦友」
の節で歌いますとあった。

 「隊友」の歌い出しはいうまでもなく、

ここはお国の 何百里 離れて遠き 満州の
赤い夕日に 照らされて 友は 野末の 石の下    である。

     「隊友」

ここはお国の 何万里 離れて遠き イラクの地
暑い夕日に 照らされて 友は砂漠に 横たわる

思えば悲し 昨日まで 国土防衛 自衛隊
お国のためだ 安全と 言われてきたのに いくさの地

国連無視の イラク戦 アメリカ軍の 身代わりに
ゲリラの弾を 身に受けて 尊い命 失いぬ

アメリカしもべ 言い訳は 3千万の 上積みで
1億円の 弔慰金 これ国民の 血税ぞ

靖国神社 合祀され 小泉総理 参拝か
恨みは深し 小泉の 自民公明 内閣よ

憲法違反 特措法 イラク派兵を 止めるには
護憲党の 奮闘と 大義求める 民の声
                      よみびとしらず

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まず、歌でもって、多額の賠償金をせしめた坂本竜馬のいろは丸事件です。
俗謡の効用を説くとき、よく引用します.

坂本竜馬のいろは丸事件	(河合隆司)
 四月二三日 午後十一時、いろは丸と明光丸が讃岐箱の岬沖で衝突
   二五日 鞆において、いろは丸側坂本龍馬と明光丸側高柳楠之助が談判を開
       始する
   二七日 談判は不調に終わり、談判の場所を長崎に移すことになる
 五月一三日 龍馬、	長崎に到着
   一五日 再び談判が始まる
       紀州側は長崎奉行に働きかけて、談判を有利に運ぼうとした
       龍馬は長州の木戸準一郎(桂小五郎)に相談し、長土連合して紀州と
       一戦すべしなどの宣伝をする
また、次のような歌を作って丸山の芸妓に歌わせた。
    「船を沈めたそのつぐないは金を取らずに国を取る」
そのため市民の同情は海援隊側に集まった。この辺から、紀州方は藩勘定方重役茂
田一次朗が、海援隊側には土佐藩参政後藤象二郎が夫々代表となる。やがて紀州方
はこの談判に勝ち目がないことをさとり、高柳楠之助が薩摩藩五代才助に調停を依
頼する。
   二九日 紀州側が賠償金八万三千両を、海援隊に支払うことで決着する。
この談判に当たって、龍馬と象二郎は徳川御三家の威光をかさにきた紀州藩に対し
て、毅然たる態度で理論と巧みな弁舌で臨んだ。そのうえ龍馬は世論操作をして、
長崎市民の同情を海援隊側に導いた。こうしたことが紀州側を屈服させたのである。
この決着した筈の談判に、後日紀州藩内から異論が出、紀州側と中島作太郎(竜馬
の代理)が再交渉した結果、賠償金を七万両とした。このうち大州藩には船価及び
海援隊への貸金合計四万二千五百両を返還したことが、佐々木高行日記に記されて
いる。また海援隊には一万三百四十五両が渡された。

竜馬が大藩紀州藩に、いろは丸に船をぶつけられ沈められた時に、断固として、引
かなかったそうです。「竜馬がゆく」(第7巻)いろは丸に、こんな歌が載ってい
ます。
    「船を沈めたその償いは金を取らずに国をとる」
この歌を作り、長崎中に広めていったそうです。そして竜馬は、ついに紀州藩を
賠償交渉に引きずり出し、土佐藩の後ろ盾もありましたが、謝罪文と賠償金を勝ち
取ったそうです。竜馬のような生き方は誰も出来ないでしょうが(する必要もな
いでしょうが)、竜馬の示した数々の度胸の一つぐらいは、一生に一度か二度は
私も実践できればと思っています。沈んだ「いろは丸」の賠償金を支払わせるため、
龍馬が作り、長崎の丸山で流行させた歌。現代で言うと「キャンペーン・ソング」
といったものでしょう。

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歌いやすいメロディーの替え歌で、イラク派兵を阻止しよう。(阿部政雄)

イラク派兵を阻止するためには、多くの日本人の支持が必要です。そのためには、こ
の派兵が日本の将来を危うくするものであることを一般の人に知らせる必要がありま
す。小生は、小生なりに戦争中、学徒動員の中で、級友と工場の片隅で、また夜勤の
時はハーモニカの伴奏で、多くの日本の歌を歌ったものです。

小生が、替え歌に関心を持つのは、覚えやすいメロディ基づて作られた歌は口から口
へのと伝わりやすいからです。こうした歌を沢山書いてみる中で、替え歌を作るコツ
がだんだん会得できていることをひしひし感じます。本当に伝えたいメッセージを書
く力が少しづつ養われてきているとこと大きな励ましです。

さて、小生の前に発表した童謡を大学の掲示板に這って頂いたとのメールも頂きまし
た。これこそ、作詞に費やしたエネルギーと時間が無駄ではなかったと、大いに意を
強くしました。有難うございました。実は歌詞を作っている間も、Internationalism
とnationalism、教育基本法本の問題、国際社会における日本の役割、アラブと日本の
交流、平和憲法などを絶えず念頭に起きながら書いています。この作詞活動が、一歩
一歩フォーカスがあってきている手ごたえを感じ始めました。

是非、一行でも二行でも、感想をお送り下さい。河合隆史氏も書いておられたように
「反戦替え歌詩集」などできればいいですね。

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以下、最近作った替え歌(民謡、流行歌、歌謡など)をお送りいたします。間違って
いるところ、改良すべき点など教えて頂けば幸いです。また、小生がアラブとの歌謡
に携ってきた一端をまとめたものとして「演歌だよ!」にまとめてもらいました。古
賀政男先生の邸宅でアラブの大使たちを招いて開いた日本アラブ音楽パーティその他
が紹介されてしています。アラブ人の演歌好きの秘密も知っていただけると思います。
http://www.smart-set-friendly.com/enkadayo/geinou-link.html

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金比羅船々(香川)

金比羅船々 追手に帆かけて              シュラ シュ シュ シュ
まわれば四国は讃州那珂の郡
象頭山 金比羅大権現 一度まわれば (金比羅船人々)

ブッシュにプッシュされ 追手に帆かけて        シュラ シュ シュ シュ
日本の自衛隊 イラクに千人
鉄砲持って 出て行くああ恐や 一度出て行きゃ (自衛隊隊員)

バグダードばかりか 地方のすみずみ          ドンパチ パチチ
イラクの住民が サッと立ち上がって 占領反対訴える

チグリス・ユーフラテス 歴史に名高い 二つの河だよ  キラ ラララ
文明文化も アメリカやらせの
略奪横行 まっさかり

ねらいは 世界のNO.2の埋蔵石油だ         キラ ラララ
儲けのためなら イラクの住民
ジェノサイドしたってかまやせぬ

戦争放棄の憲法捨てても ブッシュの御機嫌       ヨイセッセ
何より大事よ イラクの占領
参加の分け前 俺にもくれしゃせんせ

行きはよいよい 帰りは恐いぞ             シュラ シュ シュ シュ
中東アラブで 日本は憎まれ
いづれ 石油は来なくなる

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(佐渡おけさの節で)
イラク、イラクと自衛隊が急ぐ
派兵そんなに必要か
どこのどなたの差し金かあ
それはブッシュの罠と知れ
ああ自衛隊死ぬなかれ

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伊那節 (長野)
(元歌)
♪ハアー 天龍くだれば しぶきにぬれる 持たせやりたや
 持たせやりたや 檜笠      (ア ソリャコイアバヨ マタオイデ)

♪ハアー イラク派兵は 血潮が上がる 行かせたくないぞよ
行かせたくないぞよ イラクには  (ア ソリャコイアバヨ マタオイデ)

♪ハアー 自衛隊派遣は ブッシュの罠よ 日本とアラブの
 日本とアラブにすきま風 桑原桑原(ア ソリャコイアバヨ マタオイデ)

♪ハアー ブッシュ(小薮)の中から 小唄がもれる 小唄ききたや
  鬼の唄            (ア ソリャコイアバヨ マタオイデ)

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ソーラン節 (沖縄音頭)(北海道)
(元歌)
ヤーレン ソーラン ソーラン
ソーラン ソーラン ソーラン (ハイ ハイ)

日本のポチ公に 派兵を聞けば
わたしゃ 小泉 ブッシュ次第 チョイ
(ヤサエーエンヤーアンサーノ ドッコイショ  アドッコイショ ドッコイショ)

イラクの占領 儲けになるなら
憲法 9条 用はない チョイ
(ヤサエーエンヤーアンサーノ ドッコイショ  アドッコイショ ドッコイショ)

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鹿児島小原良節 (鹿児島)
(元歌)
花は霧島 煙草は国分 
燃えて上がるは オハラハー 櫻島   ハ ヨイヨイ ヨイヤサット

見えた見えたよ ブッシュのこころ
イラク占領して オハラハ 石油奪る  ハ ヨイヨイ ヨイヤサット

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木曾節 (長野)
(元歌)♪木曾のナー 中乗りさん 木曾の御岳さんは   ナンジャラホイ
でも寒い     ヨイヨイヨイ ヨイヨイヨイのヨイヨイヨイ

♪日本のナー     小泉さん  日本の「そーりー」は ナンジャラホイ
ブッシュの家来だ ヨイヨイヨイ ヨイヨイヨイのヨイヨイヨイ

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草津節 (群馬)
(元歌)
草津よいとこ 一度はお出で        (ア ドッコイショ)
お湯の中にも コーリャ 花が咲くよ    (チョイナチョイナー)

イラクよいとこ 一度はお出で       (ア ドッコイショ)
石油ぶんどり コーリャ し放題      (チョイナチョイナー)

アメリカ兵でも 自衛隊でも        (ア ドッコイショ)
イラクのこころは コーリャ 潰されないよ (チョイナチョイナー)


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諷刺歌など
(明治22年)
オッペケぺー節
 詞 若宮万次郎
演出 川上音次郎

権利幸福嫌いな人に 自由湯をば飲ませたい  オッペケぺッポーぺッポッポー
かたい上下かどとれて マンテルズボンに人力車
いきな束髪ボンネット 貴女に紳士の扮装(いでたち)で
うわべの飾りはよけれども 政治の思想が欠乏だ
天地の真理がわからない 心に自由の種をまけ オッペケぺッポーぺッポッポー

米価騰貴の今日に 細民困窮省みず
目深にかぶった高帽子 金の指輪に金時計
権門貴顕に膝を曲げ 芸者たいこに金を蒔き
内には米を倉につみ 同胞兄弟見殺しに
いくらじひなき欲心も 余りに非道な 薄情な
但し冥土のお土産か じごくで閻魔に面会し
賄賂使うて極楽へ 行けるかえ ゆけないよ 
オッペケぺー オッペケぺッポーぺッポッポー

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ノンキ節 
(大正7年)
 詞  曲  添田唖蝉坊

学校の先生は豪(えら)いもんじゃそうな
豪いから何でも教えるそうな
押しえら生徒は無邪気なもので
それもそうかと思うげな
ああ ノンキだね

貧乏でこそあれ日本人はエライ
それに第一辛抱強い
天井知らずに物価は騰(あ)がっても
湯なり粥なり啜って生きている
ああ ノンキだね

(昭和 ?年)
お相撲や拳闘やレスリングなんぞは
高い入場料をとられるに
国会の茶番劇だきゃ ただ見せる
道理で 税金が 高くつく
はは ノンキだね

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(意見)    ほろ苦い軍事歌謡 兵隊ソングの思い出
民謡調の歌いやすいものもあり、替え歌をつくろう

 どうもきな臭くなっている昨今、なんとなく戦時歌謡が思い出されることが以前よ
り多くなった。戦争中に随分軍歌を歌ったので、軍歌はいろいろ覚えている。しかし、
その大半は今では歌う気持ちになれない。また、たとえカラオケの店で、同好の士た
ちと、軍歌を歌うことがあっても、あんな戦争をもうしたくないと思いを込めて歌う
のである。ただ、だれもの胸の中で、過ぎさりし青春への様々な思い出をかみしめて
いるのだろう。みんなひたむきに生きたあの時代をいとおしんでいるようだ。

 そんな軍歌の中でとくに、俗世間と隔離された非条理の世界を揶揄する、哀調を帯
び、かつユーモアさもある兵隊ソングは懐かしい。作者不詳がその殆どで歌いやすく、
覚えやすいため、兵隊ばかりでなく、民間にまで広がり、われわれみたいに軍需工場
に勤労動員にかり出されていたハイティーンにも歌われたのであろう。殆どの歌は作
者不祥で、口から口へと伝えられて行ったと思う。

 以下の戦時歌謡は、思想社刊行の「日本流行歌集」からによるものである。まず、
その一曲を紹介し、その替え歌をつくってみた。十分時間をかけていないので、くだ
けてないが、こんな歌なら自分でももっと上手くできるという方は試みられたらいかが。

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可愛いスーチャン

お国のためとは   言いながら
人の嫌がる     軍隊に
志願で出てくる   バカもいる
可愛いスーチャンと 泣き別れ

朝は早よから    起こされて
ぞう斤がけやら   掃きそうじ
イヤな上等兵にゃ  いじめられ
泣く泣く送る    日の長さ

乾パンかじる    暇もなく
消燈ラッパは    鳴り響く
五尺の寝台     ワラ布団
ここがわれ等の   夢の床

夜の夜中に     起こされて
立たなきゃならない 不寝番
もしも居眠り    したならば
行かなきゃならない 重営倉

海山とおく     隔てては
面会人とて     さらに無く
着いた手紙の    うれしさよ
可愛いスーチャンの 筆の跡

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この「可愛いスーチャン」は、戦時中は知らなかった、たった一回この歌を聞いたの
は、戦後の1952に公開された反戦映画の最高傑作『真空地帯』の最後のシーンで、
木村功が戦場へ送られる船の中で呟くように歌っていたのが今でもありありと甦って
くる。不条理ないじめが横行する日本の軍隊を告発した気迫に満ちた戦争映画であった。
監督 山本薩夫 原作 野間宏 撮影 前田実  脚本 山形雄策 音楽 團伊玖磨
出演 木村功/下元勉/神田隆/岡田英次 /加藤嘉/三島雅夫/金 子信雄

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可愛いスーチャン(替え歌、唖然坊)

ブッシュためとは 言いながら
イラクの治安に  銃(つつ)持たせ
自衛隊送るよな  バカもいる
愛しい9条と   泣き別れ

ブッシュの御機嫌 とろうとて
人の嫌がる    占領軍の
傭兵となる    お人好し
はまるな自衛隊  アリ地獄

勝手に口実    でっちあげ
戦争始めて    爆撃し、
罪ない人々    焼き殺し
お金を儲ける   恐ろしさ

おまけに     首相の約束と
目の玉      飛び出る貢献金
イヤなブッシュに せっつかれ
血税支払う    アホらしさ

日本の首相と   威張っても
別荘に招かれりゃ 舞い上がり
あなたにあげます 金も兵
これが総理か   情けなや

イラクの     親日感情を
消すため     軍隊派兵させ
「手を汚させ」て 憎ませる
その謀略の    おぞましさ

淳ちゃん     ちょっとは国益を
考えなさいよ   義務として
「国益、義務だの それなんだ
そんなの字引きを 引いておけ」

海山とおく    隔てても
平和と幸せ    願うのは
日本もイラクも  かわりゃせぬ
戦争する奴    ならず者

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以下の歌も、飛行機工場の片隅で、夜間の時、万感の思いを込めて歌ったものだった。
戦争になるとこんな歌しか歌えなかったことが寂しい限りだ。しかし、こうした歌は
覚えやすいので、替え歌はつくりやすい。集会なんかで結構受けるのではないかと思う。

ダンチョウネ節(もともと民謡)

沖のカモメと  飛行機乗りはよ
どこで散るやらネ 果てるやら  ダンチョネ

俺が死んだら  三途の河でよ
鬼をあつめて すもう取るよ   ダンチョネ

飛行機乗りには 娘はやれぬよ
やれぬ娘がネ 行きたがる    ダンチョネ

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満蒙ぶし

万里の長城で 小便すれば ヨー
ゴビの砂漠に 虹が立つ ヨー

椰子のこかげで 昼寝をすれば ヨー
ワニがでてきて キスをする ヨー

中尉中尉と 威張るな中尉 ヨー
中尉ゃ 少尉の成れの果て ヨー

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ズンドコ節(海軍小唄)

汽車の窓から 手を握り
送ってくれた 人よりも
ホームの蔭で泣いていた
可愛いあの娘が 忘られぬ  トコ ズンドコ ズンドコ

花は桜木 人は武士
語ってくれた 人よりも
港の隅で 泣いていた
可愛いあの娘が 目に浮かぶ トコ ズンドコ ズンドコ

元気でいるかと いう便り
送ってくれた 人よりも
涙のにじむ 筆の跡
いとしあの娘が 忘られぬ  トコ ズンドコ ズンドコ

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軍隊ストトン節

イヤじゃありませんか 軍隊は
金の茶碗に金の箸
お釈迦様でもあるまいに
1ぜん飯とは 情けなや ストトン ストトン
(この歌、軍需工場でアルミのワンを箸でタタキながらよく歌ったものでした)

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最後に、軍国歌謡を一つ紹介したい。
昭和12年の作
軍国の母
 詞  島田磐也  曲  古賀政男

この『軍国の母』は、日中戦争が始まった小学生3年の頃の歌で、悲想な歌詞と、美
しいメロディー、みちやの美声とともによかすかに覚えている。これは、軍部の圧力
があっても、なかなか軍歌を作曲しなかった古賀政男氏がつくった珍しい軍歌。古賀
さんは、戦死したわが子を「天晴れ」と誉める母などいよう筈がないの承知でつくり、
逆に戦争とはなんと惨(むご)いものかを国民に知らしめようとしてつくったともい
われている。

1 こころ置きなく   祖国(くに)の為
  名誉の戦死     頼むぞと
  泪を見せず     励まして
  我が子を送る    朝の駅

3 生きて還ると    思うなよ
  白木の柩(はこ)が 届いたら
  出かした我が子   天晴れと
  お前の母は     誉めてやる

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替え歌  流行歌
月は無情   (大正13年)
  松崎ただし作詞 添田さつき作曲

(元歌)
月は無情というけれど コリャ
主さん月より     なお無情
月は夜来て 朝かえる コリャ
主さん 今来ていまかえる

小泉 無情と言うけれど コリャ
ブッシュの無情も 桁違い
自国や他国の軍隊を   コリャ
イラクに送って殺させる 

イラクの子どもは みな可愛い コリャ
つぶらなひとみで 明るくて
それが 今では ウラン弾   コリャ
ベットにのせられ 痩せ細る

ブッシュよ あなたは親分だ コリャ
イラク、イランに北朝鮮
たとえ火の中 水の中    コリャ
日本の自衛隊 送ります

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洒落男 (昭和4年)

(元歌)
俺は村中で一番
モボだと言われた男
自惚れのぼせて得意顔
東京は銀座へと来た
そもそもその時のスタイル
青シャツに真赤なネクタイ
山高シャッポにロイド眼鏡
だぶだぶなセーラーズボン

俺は日本で一番
改革王だと言われた男
自惚れのぼせて得意顔
二年前内閣をつくった
そもそもその時のスタイル
鬣(たてがみ)はライオンのようで
背だけは矢鱈に高い
内容はなくてもパーフォーマンスだけは
だれにもひけなどとらぬ

経済も、政治も音痴で、
おまけに外交も頓珍漢
一番自慢の得意の技は、
他人にオール丸投げ
けれども内閣の前途
難問次々と出現
経済も改革も 相次いでピンチ
ピンチをしのぐ特効薬は
ブッシュにごまするが一番

夢かうつつかブッシュの
山荘に招かれ、有頂天
エッへッへしめたぞなんでもござれ
イラクへの派兵 おやすい御用
俺は世界で一番、強い大統領の
もっと忠誠なる家臣
こんな名誉はざらにない
日本の前途など後回し
あとは野となれケセラセラ

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人生劇場 (昭和3年)
  佐藤惣之助 作詞
  古賀政男  作曲

(元歌)
やると思えばどこまでやるさ
それが男の魂じゃないか
義理がすたれば
この夜は闇だ
なまじとめるな夜の雨

あんな女に未練がないが
なぜか涙が流れてならぬ
男ごころは男でなけりゃ
わかるものかとあきらめた

時世時節は変わろうとままよ
吉良の仁吉は男はないか
俺も生きたや仁吉のように
義理と人情のこの世界

派兵反対 貫いてみせる
これが日本の魂じゃないか
憲法すたれば 日本は闇だ
替えさすものかよ、9条を

あんな小泉 未練はないぞ
所詮ブッシュの家僕じゃないか
こんなに対米従属外交
先祖にあわせる顔がない

時世時節は変わろうとままよ
日本人自身が 日本の宝
われら、みんなの力を合わせ
世界の平和をこの憲法で

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波浮の港  (昭和3年)
 野口雨情作詞
 中山晋平作曲

(元歌)
♪磯の鵜の鳥ゃ 日暮れにャ帰る
波浮の港にゃ夕焼け小焼
明日の日和は
ヤレホンニサなぎるやら

♪自衛隊など 送るは危険
日本贔屓のイラク人でも
日本人憎いと
ヤレホンニサ恨み顔

♪イラクの駐屯 何時まで続く
50年、100年それだけ続きャ
日本の努力も
ヤレホンニサ水の泡

♪罠にはまるな イラクの派兵
「日本はやっぱり帝国主義」と
宣伝するのを
ヤレホンニサ待っている

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アグネスチャン イラクでいわく
 ダイアモンドは 石油にあらず人の命と

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平成の時代に残る沖縄の 平眠揺さぶる軍事基地かな

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人の情けの 優しさは ダイヤモンドや石油より 人類文明のたからなり

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眉一つ微動だにせず平然と イラクに派兵すすめる無謀

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かくすればかくなるものと知りながら ブッシュに従う日本ぞ哀れ

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代議士に倫理を求めても無駄という 八百屋で魚を買うと同じと

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やよセンセ 思い起こせよ選挙民 金は無くても票を持てるを

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弁護士も、税理士、経理士、みなサムライ 二言、三言するは代議士

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新白波五人衆

小泉純一郎 (日本駄右衛門)
 問われて名乗るもおこがましいが、生まれは相州横須賀市、変人呼ばわりされたけ
ど、パーフォーマンスはブッシュ級、政治経済、外交も何でも他人に丸投げし、俺に
高い支持率くれるお人好しだぜ日本人、「内遊外歓」まる二年、これじゃ総裁止めら
れねえ。おまけにブッシュの山荘に招かれるほど遇されて、イラク派兵はすぐOK、
ブッシュもこの俺プッシュした。自衛隊員死んだとて、靖国神社が待っている。六十
余州に隠れもねえ、忠犬ポチ公小泉純一郎

山崎拓 (弁天小僧菊之助)
 さてその次に控えしは、大連生まれの博多っ子。品位の政治と活力の経済ー2つを
立て看板に議員になったタカ派族。慎太郎らによる「青嵐会」に参加して、そのあと
例のYKK、ワイワイガヤガヤ騒いだが、今では首相と幹事長、はじき出された加藤は
もともと中国派。今ではイラク派兵の大コンビ。献金などのスキャンダル賑やかなこ
とか数知れず。変態などとも取沙汰され、下劣な男とうわさされ、幹事長ポストもぐ
らぐらと、小泉同様そのイスに居ずわり続ける妙案は、アメリカ忠勤第一ぞ。軍事優
先山崎拓

石破茂 (忠信利平)
 続いて跡に控えしは、生まれは2世のボンボン議員、がきの時からモデルに夢中、
いつか高じて防衛オタク、晴れて議員に当選し、国防族とて急浮上、いつかアメリカ
の目に止まり、異例のスピード防衛長官、テロ措置法に有事法制、難無く通過を実現
させ、自衛隊員を襲う危険や家族の心配など、2の次、3の次、考えている暇などあ
るものか。日本のネオコン石破茂

川口順子(赤星十三郎)
 そのまた次に連なるは、五人衆の紅一点、以前は官僚、サントリー、環境大臣に返
り咲き、そこそこ仕事をこなしたに、真紀子前外相の「女の涙」事件に口挿み、泣い
てみたいの一言でタナボタ式に外相のポスト、拾ったまではよかったが、外交まるで
ど素人、悪らつ極まる親米の官僚操る人形に、アフガン攻撃、イラクへの侵略戦争、
おまけに自衛隊派兵をせっつかれ、唯々諾々の300代言、向米路線のレールを走る
「自主性皆無省」にぴったりの看板娘の川口順子

中曽根康弘 (南郷力丸)
 さてどん尻に控えしは、空っ風吹く上州の自他ともに許す風見鶏、仁義の薄さも桁
外れ、リクルートなど数なす汚職、あわや小菅の塀の中、ぶっこったかと思われたが、
そこは名うての口達しゃ、巧言令色ちりばめて、この顔がウソつく顔かとすっとぼけ、
上り詰めたる大勲位。国士気取りで時々にアメリカ拝跪の御託宣。日米運命共同体、
浮沈空母などうそぶく狙いは戦後日本の総決算。自民を離党のその折に、湾岸危機を
幸いに、バクダ-ド在住の商社からの中曽根コールが奏功し、フセインと会見できて
復党し、今じゃイラク叩きの急先鋒、平成の妖怪中曽根康弘

    今どき、   与話情浮名横櫛 源氏店
      ー やいポチ公、戦争ごっこをもう止めろ ー 
(手ぬぐいで頬冠りした第2次大戦以前の戦没者)


総理大臣さんえ
小泉さんえ
ペットさんえ
いやさ、ポチ公 ひさしぶりだったなあ

(ポチ公)
そういうお前は!

(戦没者)
戦没者の亡霊だ! おめしは、俺を見忘れたか。
しがねえ戦争にかりだされ、命の綱もぷっつり断たれ、娑婆からそのままあの世行き
もうこの世には二度と帰って来れないと諦めていたその矢先、
おめえがちょくちょく靖国神社にやってくるようになったので、それでは、日本の首
相は一体今どき、何やっているのかとの気にかかり、
日本の娑婆にもどってみたら、こは始末。
聞けば、てめえはブッシュの囲い者となり、旦那の御機嫌とるために、自衛隊まで送
るというじゃねえか。身の程知らぬ大たわけ、おめえはそれでも、本当に日本の首相
のままなのけえ?
 いいや、そればかりじゃねえ、300万人のおれたち日本人の犠牲者と、2000
万こす中国人、東南アジアの人々を戦火の中で殺戮させておきながら、ブッシュのた
めの義理立てと、総理のイスにしがみつくため、日本をアメリカに売ろうなど、聞く
もおぞまし下司根性、おまけに、世界に誇る素晴らしい平和憲法、とりわけ珠玉の9
条まで、一寸試し、五分刻みと痛み付け、殺そうとしているのが、日本の首相の正体
とは、お釈迦様でも気が付くめい。よくまあ、お主は首相でいられるなあ。
 おう蝙蝠安、これじゃこのまま帰られねえ

(蝙蝠安)
なるほど! こいつァこのまま帰(けえ)られねえ。

(戦没者)
 あの大戦のその頃は、加害者として中国や、東南アジアで土地とちの人を殺める罪
を重ね、末は国際法廷で裁かれて、戦犯として死刑囚まで出したのに、今度は日本に
親切なイラクの人々に銃を向け、身を守るため、打ち殺してもいいというのかい。
 しかしたった一度でも、自衛隊員の手をイラク人の血でて汚してしまいさえすれば、
それで日本もおしめいよ。血で染み付いてその手の汚れは金輪際、きれいな手には戻
りっこないよ。おめえはそれでも胸が痛まねいのかい。
 それに、亡くなったイラク人の仇だ、日本占領軍くたばれとイラクの民衆に取り囲
まれ、日本の自衛隊員が殺されてしまう事態が発生したら、さあていへんだ。てめえ、
その責任をどう取るつもりだ。 自衛隊員やその家族にどう謝るのでえ。
 それに日本の尊い資産とも言うべきイラクとアラブの親日感情が砂漠の蜃気楼のよ
うに消え、日本を憎み蔑む反日感情が蔓延したらどうしてくれるんでえ。
日本とイラク、日本とアラブ人とが永遠に憎しみあう間柄となってしまうんだぞ。そ
の時、てめえはどう責任を取るつもりでえ。

 「そんなこと、なりゆき次第でケセラセラ、おれの信念は何ごともなりゆきまかせ
だ、おれ知らぬ」とでも、てめえはきっとうそぶくだろうが、べらぼうめ! 死んだ
イラク人や日本人に対する犯罪は、死ぬまでついてまわるんだぜ。
いわずと知れたおめえの戦争犯罪のことさ。てめえの首でも洗っておけ。
それに、この法案を、無記名、起立方式で、通すなんざは、よくやってくれるじゃな
いか。いっていありゃなんだ。日本の命運をこんないはっきりと分けてしまう大切な
法案に、自分の名前を書き込めねーって、随分卑怯なやり方じゃねーか。
なにーい、恥ずかしいから名前が出せねだと。それなら、悪いことは言わない。あん
な法律をあとくされのねーように、きっぱりと廃案にしちゃいな。参議院で通すとい
うなら、おめえの口から賛成議員に記名投票にするよう言っておきな。その方が誠実
なポチ公の名がつかわして貰っているせめてもの忠犬ハチ公へ供養になると思いねえ。
おお、おめばかりでなく、こんなでたらめな、犬も食わねえ法案通過に手をかした国
会議員のぼけ茄野郎ども、孫子の代までの日本人の面汚したんだと今から覚悟をきめ
ておけ。
ただ、まだ参議院での討議もあらあな。冥土の土産の語り草に、俺は参議院の結果を
見届けるまで、このまま娑婆にとどまって、てめえらのアメリカ忠勤ぶりをとっくり
と見ておくつもりだ。
小泉、おめえは、靖国神社に、イラクで死ぬ自衛隊員を沢山祀ってやるから、仲間が
ふえて満足だろうと! べらぼうめ、ふざけるな!
もしそんなに自衛隊の方々の命をアメリカのために捧げたいいのなら、おめいの倅の
孝太郎を(走れ、走れ、コータローと)一番先に送ったらどうなんだ。男一匹小泉ポ
チ公の名が上がるぞ。それに小泉内閣の閣僚全部の息子たちだった勇躍して参加して
もらったらどうなんだ。
もういい加減、日本人の血税使って、戦争ごっこはすぐ止めてくれ。福祉や教育の予
算を削る、アメリカ流の政治はお払い箱にしておくれ!
おめえたち、よくまあおれたち先祖の顔に泥を塗ってくれたなあ!
このままじゃ、あの世で安らかに眠っていることなぞ、できゃしないんだぞ!
(成駒屋!の声がかかる)

久しぶりに耳にした江戸っ子の啖呵を聞いていて、晴れやかな気分になったと思った
ら、夢からさめてしまった。とても夢とは思われない迫真的な永田町劇だったが、自
衛隊イラク派兵反対の日本人が6割から8割いる現実を考えれば、このくらいの変化
がおこっても、罰(ばち)が当たらないような気がしてきた。また、こんな、権力に
屈しない江戸の反骨精神こそ、よき伝統として受け継がねばばとつくぐづく思った。

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とにかく、正統性のないイラク攻撃を支持して、日本の自衛隊を送るなんてめちゃめ
ちゃだ。戦中派として、あの大戦で死んで行った人たちのことを考えると居ても立っ
てもおられない気持ちで一杯。そんなこと考えていると、昨夜枕下で、「やよ、阿部
君よ!おれたちの恨み、悲しみを代弁してくれよ。いかに『戦争を知らない子供たち』
が国会議員に多すぎるとは言え、い間の日本の政治は、外国の言いなりではないか。
おれたちの怒りを伝えてくれ!君はこの前、君の作る替え歌は過激だと一人や二人に
言われたいっていたな。しかし、日本ばかりか、中国、東南アジアでおれたちのよう
に戦争で死んでいった人々から見れば、超過激な行動をとっているのは、日本の小泉
だ。あの悲惨な戦争の教訓から学ばず、また日本がその軍隊を加害者として送る。し
かも、外交の大統領の御機嫌を取るために。これが日本の首相がやることだ。彼こそ
過激派でなくて誰が過激派だ。今病にかかった日本人の迷妄を醒ましてくれ。それが
戦中派の義務である。ゆめゆめ忘るることなかれ」という声がして、起き上がってみ
たら、それは夢でした。そんな思いで、次の替え歌が生まれた。小生は巫女役、メッ
センジャーに過ぎません。
(こんな歌、おもしろがって書いているなど思わないでくださいよ)

 日本の将来を奈落に突き落とさないためにも、自衛隊の隊員が「無駄死」どころか、
イラクやイスラム諸国の恨みを受けて死んでしまうような悲劇を招かないためにも、
みんなで、口から口への伝えて行こう。そして一緒に歌いましょう。思っていること
を胸にためておくことは精神衛生上よくありませんよ。それに、戦時中の大本営発表
式になり始めているマスコミに対抗するには、こうした歌いやすい歌の替え歌が、口
コミとして効果的です。

 以下の替え歌は、ほんの叩き台、みんなで、口ずさめる、内容のあるものにどんど
ん改良下さい。また、こんな歌は替え歌向きという候補作品がありましたら、また巫
女役をしてみたいと思っています。是非ML上、あるいはDMでお知らせ下さい。平成
の「狂歌運動」を活発に展開しましょう。そしていい作品があったら、みんなで歌い
ましょう。

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今日は、8.18行動の日。もう家を出かけなければならないが、今の世相腹が立つ
とおびただしい。そこで、ノンキ節(大正7年に添田唖蝉坊が創始)を少々。

ノンキな小泉首相、ブッシュにまたがり、
ブッシュが走り出して、止まらない
国民それ見て、純ちゃん、どこ行くの
おいら、知らない、ブッシュに聞いてくれ
はは、ノンキだね

「悪の枢軸」だの「ならずもの国家」だの
ブッシュさん、気安くおっしゃいますけれど
そんなに無法者をくくりたければ
ブッシュさん、自分を縛りゃいい。
はは、ノンキだね
(以上は、昨年末、ニュースぺ-パーの東京芸術劇場公演の際、紹介させて頂いた)

湾岸戦争に135億ドル
高い貢献金をとられたに、
イラクの経済制裁解除のあかつきは
日本の出番は何もない
はは、ノンキだね

イージス艦からイラク攻撃まで、
ブッシュから電話くりゃ、イェス、サ-
そんなにアメリカ大事なら、
いっそ、アメリカで選挙にでたら、
はは、ノンキだね

小泉純ちゃん、丸投げ チャンピョン
国益、責任、なんでも丸投げだ
「なにーい、国益とは、どんな意味」だと、
そんなの字引きで引いておけ
はは、ノンキだね

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替え歌 日本の童謡、唱歌 (1)
この道

この道はいつか来た道。
ああ そうだよ
あのザクザクという軍靴の音だよ

あの丘はいつか来た丘。
ああそうだよ
あの丘の上の教練場だよ

この服はいつか見た服。
ああそうだよ
カキーや紺の軍服の色だよ。

あの雲ははいつか見た雲。
ああそうだよ
B29の飛行機雲だよ、

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カナリヤ

日本を忘れたポチ公は
後ろの山に捨てましょうか
いえいえそれはなりません

日本を忘れたポチ公は
アメリカ小薮(ブッシュ)に埋めましょうか
いえいえそれはなりません

日本を忘れたポチ公は
柳の鞭でぶちましょうか
いえいえそれはなりません

日本を忘れたポチ公は
アメリカ船に閉じ込めて
月夜の海に浮かべれば、
いつか、日本に気付くでしょう(?)

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イラクの砂漠を

イラクの砂漠をはろばろと
日本の自衛隊 ゆきました
軍靴ならして ゆきました

日本の兵士 心なし
旅の疲れが 出たのでしょう
軍靴のおとも ばたばたと

広いイラクをあてもなく
いつまで行進 続くのでしょう
イラクの人の冷ややかな
視線をあびつつ 気も重く
砂丘の上に 今日もまた
シルエットうつして ゆきました

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今は山中

今は有事だ それ法制
休む暇なく イラク行き
あっと云う間に バグダード
銃までもたされ 急派遣

遠くに見える ナツメヤシ
近く見える 大市場
モスクや 子どもや 商人や
まるでアラブの千一夜

周り灯籠の絵の様に
変わる景色のおもしろさ
見とれてキョロキョロしていたら
「日本兵、帰れ」と怒鳴られた

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ブッシュ桃太郎

ブッシュさん ブッシュさん
あなたの素敵な別荘に
一度招いて 下さいな

招きましょう 招きましょう
これからイラクの征伐を
すると云うなら招きましょう

行きましょう 行きましょう
ポチ公になって 行きましょう

それ進め それ進め
一度に攻めて 攻めやぶり
潰してしまえ、フセインめ

おもしろい おもしろい
のこらず イラクを占領し
石油をごっそり 分捕ろう

万々歳 万々歳
お供のポチ公や 猿や雉子
担いで 分捕り品えんやらや

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赤い靴

赤いリボン つけていた
日本のポチ
ブッシュに連れられて いっちゃった

空港の 成田から
飛行機に乗って
ブッシュと一緒に
行っちゃった

こころまで
アメリカ人に
なっちゃった

いまではワシントンが
故郷だろう

赤いリボン 見るたびに考える
アメリカ人にあうたび考える

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どんぐりころころ

ポチ公 わんわん ひた走り
ブッシュ(お薮)にはまって さあ大変
ネオコン出てきて 今日は
ポチちゃん 一緒に遊びましょう

ポチ公 ころころ よろこんで
しばらく 一緒に 遊んだが
やっぱり イラクに 行くんだと
言ったラ ネオコン 喜こんだ

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案山子

日本の中の 忠犬ポチ公
朝から晩まで 「ブッシュ、サ-」
一つ覚えをただ繰り返す
それでも日本犬かよ 呆れたポチ公

日本の中の 忠犬ポチ公
丸投げチャンピョン 威張っているが、
世界の人々 呆れて 笑う
これでは 日本は 「ソ-リーだ」

それでも日本犬かよ 呆れたポチ公

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十五夜お月さん

ポチ公 ポチ公
何見て じゃれる
ブッシュの 親分
見て はねる

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君死にたもうことなかれ(アメリカの対イラク最後通告に)

「君死にたもうことなかれ」
   匹夫の勇に武者震いしている無知で阿呆な小泉首相を嘆きて

ああ純ちゃんよ 君を泣く
君 舞い上がることなかれ
いかにブッシュに煽てられ
マスコミ寵児になろうとも
自衛隊まで派遣して
治安、鎮撫の名目で
イラクの民を殺せとて
君を首相に選べしや

君ボケたまうことなかれ
平和憲法 持つ国の
首相なりける君なれば
君、変人、奇人たるなかれ
ネオコンなどの分け前に
預かろうなど浅ましき
夢より早く目覚めかし

日本を破滅するなかれ
イラクのことはその国の
民の創意にまかすべし、
劣化ウランやミサイルを
落として儲けるネオコンは
アメリカ人命へらすため
自衛隊をば送ろうと
策略するを知れよかし

ブッシュに忠勤励むなど
誰も頼んだ覚え無し、
そんなにブッシュが大事なら、
小泉軍曹、君自身
山崎、川口、引き連れて
君が 戦さに行けよかし
アラブの民から小泉は、
今、東条の再現と
歴史にその名をとどめなん

ああ、自衛隊員 君を泣く
君死にたまうことなかれ
この世ひとりの君として、
幼き子らの父として
戦いになぞ 行くなかれ
罪無きイラクの民衆に
銃を向ければ日本は
奈落に落ちると知れよかし

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替え歌:平成の唖然坊
(有事法制を有事法と短縮すれば、語呂がいいのですが、どうですか)

有事法制、もう戦争がそぐそこに
戦争がぐっと近づく 有事法
赤紙が間もなく届く 有事法
赤紙が来ても こんなの わしャ知らぬ
この道はいつか来た道、有事法制
軍靴の響き聞こえてくるよ 有事法制
有事法制、徴兵の栄誉は 賛成議員から
徴兵は 言い出しっぺの議員から
有事法制 憂うる事(憂事)が てんこもり
有事法制 日本にとって 憂事なり
日本を キナ臭くする 有事法
ファッシズム 開幕となる 有事法制
安保オタク、ブッシュにとっての優等生
有事法制 米英の傭兵 出来上がり
有事法制 地獄の道に まっしぐら
自民より 右もいるのか 民主党
有事法制 小泉これで 今東条
有事法制 軍国日本の 復活か
有事法制 アジアの孤児への 道歩む
小泉は 日本の歴史に 泥を投げ
有事法制 ブッシュへ手土産 出来上がり
有事法制 国民無視した 似非(えせ)議員

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さて、小生は1960年代の日本映画の黄金期につくられた反戦映画の名作をこの頃
思い出しています。『また逢う日まで』『真空地帯』『人間の条件』など数多くある
中で、『雲流るる果てに』(家城巳代治監督)の中で出撃して行く特効隊員を見事に
演じた鶴田浩二がとくに好きでした。こうした名作映画を今の若い人たちに見せてあ
げたいと思いで一杯です。誰か、映画の好きな人びとがこうした日本の至宝のような
映画を見る機会をつくってくれませんか。

さて、その鶴田浩二が歌った『傷だらけの人生』(藤田まさと作詞、吉田正作曲)の
替え歌をつくってみました。演歌なぞダサイと思っている若い人も、たまには演歌の
内容を噛み締めてほしいと思っています。

『傷だらけの人生』
(台詞)「しっこい奴だとお思いでしょうが、
 こんな無法な有事法制が
 このまま通ってしまうなんて正気の沙汰とはとても思えません。
 日本国民の命運を別ける、だいそれた法律が、碌な審議もせずに、
 自民、民主の談合で決めってしまうなぞ、
 今の永田町、右も左も真っ暗闇じゃござんせんか」

1 何から何まで真っ暗闇よ
  筋の通らぬことばかり
  自民の、民主の名だけは立派、
  中身はアメリカ機嫌とり
  日本の政治はどこにある?

(台詞)「備えあれば憂いなし」など
 丸投げ名人小泉さんの屁理屈がまかり通る
 嫌やーな世の中になってしまいました。
 300万人もの戦争犠牲者を出してやっと手に入れた平和憲法を
 自分の手でたたき壊してしまうなど、
 政治家として胸が痛まないでごさんしょうかね。」

2 死んだ人びと 弔らう心
  不戦の誓いを 忘れてよいか
  魂(たましい)静める 鎮魂ごころ
  有事法制 通したならば
  死んだ人には どう詫びる

(台詞)「なんだかんだとお説教じみたことを申して参りましたが、
 これもみんな日本の前途を憂れうる心からでございます。
 どうか日本の政治家として、お天道様に背中を向けて歩くような
 戦前回帰の政治だけはなさらないで下さいやし。
 日本国民を泣かせるような真似は決してなさっちゃダメですよ」

3 人は一代 名は末代さ
  国民の声 代弁してよ
  所詮議員も 選挙で決まる
  今でも決して 遅くはないさ   
  有事法制 廃案に