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JoeVialls20011015..20020120 「ホームラン」─電子的ハイジャック
BrianQuig20020901 9.11大反逆罪
GoreVidal20021027 “ブッシュ軍事政権”の911共謀
AlexJones20030311 スタンリー・ヒルトンに聞く Vol.1
MichaelMeacher20030906 この対テロ戦争はインチキだ
AlexJones20040910 スタンリー・ヒルトンに聞く Vol.2
MichaelKane20050118 9.11事件とチェイニー副大統領の関与

JoeVialls20011015..20020120 「ホームラン」─電子的ハイジャック

「ホームラン」─旅客機の電子的ハイジャックによるWTC攻撃

ジョー・ヴァイアルズ 2001年10月

1970年代中頃、アメリカは商用ジェット機が地政学的な目的でハイジャックされるという新しい、拡大する危機に直面した。この新しいかたちの航空戦争において優位を保つため、二つの米国の多国籍企業が、 Defense Advanced Projects Agency(DARPA)と協力した。それは、ハイジャックされた米国の航空機を遠隔操作で回収する計画であった。概念的にも実際にも優れた「ホームラン」(正式のコードネームではない)は、目標の航空機上のコックピット内での会話を地上の専門的コントローラーが聞き、それから遠隔的な手段で、機のコンピュータ化されたフライト制御システムを完全に奪取することができるものである。

その時点からは、ハイジャッカーや乗員の意思に関わりなく、ハイジャックされた航空機は奪還され、選択した空港に自動的に着陸させることができるのだ。ラジコンの航空機を飛行させるのに比べて、それほど難しいことでもない。最初にそれが設計されてから30年ほどたった今、ホームランの極秘コンピューターコードが盗まれ、そのシステムが2001年9月11日のNYとワシントンの例の攻撃で使われた4機の航空機を地上から直接コントロールするのに使用されるとは、設計者も思いもよらなかったろう。

多国籍企業とDARPAが1970年代中頃、遂に実地段階に到達した頃、航空機のシステムは更に進歩していた。コンピューターが機に搭載されたオートパイロットを制御し、結果として、搭載された全ての油圧系統を制御することが可能になっていた。これらの多様な機能の組み合わせは、今日ではフライトコントロールシステム(FCS)と呼ばれている。結果として、洗練された航空電子工学と結合したFCSにより、視界ゼロの状態でも航空機を自動的に着陸させられるようになった。つまり、70年代中頃には、殆どの大型ジェット機は、何百マイルもの距離を上手に航行し、視界ゼロの霧の状態でも所定の空港に自動的に着陸できるようになったのである。そして、これらの作業は全て自力で行われる。ただし、少なくとも理論上は、フライトデッキ乗員の監視の元に行われるのである。

「ホームラン」を有効にするためには、それを全ての機上のシステムに統合しなければならない。それは、航空機を新たに設計することでのみ可能であった。新しい航空機デザインの幾つかは、当時、設計段階にあった。 極端な秘密保持体制のもとで、多国籍企業とDARPAは、これを基本に先に進んだ。そして、新しいコンピューターの設計に「裏口」を作りこんだのである。この段階では二つの明らかに難しい要求があった。一つは、フライトコントロールシステムを乗っ取り、特定の飛行場まで航空機を飛行させるために用いるプライマリー・コントロール・チャンネルであり、もう一つは、フライトデッキ内の会話をモニターするための秘密のオーディオ・チャンネルであった。プライマリーチャンネルが動き出せば、航空機の全ての機能は直接地上からの制御にゆだねられる。ハイジャッカーとパイロットをコントロール・ループから永遠に排除できる。

このシステムは、フライト乗員から権限を剥ぎ取るためのものではなかったことを忘れてはならない。それは、ハイジャッカーが乗客や乗員、もしかすれば、パイロットをも銃撃し始めたような事態においての、最終的な対抗装置としての性格を持っていた。ハイジャッカーが限られた数の銃弾しか持っておらず、多くの航空機が今日、300人を超える乗客を運んでいると、もっとも妥当な推測を持って考慮してみると、ホームランは、近くの空港に安全に自動的に着陸させるため、全ての生存者を輸送するのに、使用できるはずであった。このように、このシステムは道理にかなった状況で生を受けたのである。しかし、遂に情報漏洩の餌食となり、さらには、コンピューターコードの改竄の餌食となったのである。

ホームランのプライマリーチャンネルを起動させるのは、容易である。読者の多くは、トランスポンダーというNYとワシントンの攻撃の直後のニュースでよく出てきた言葉を聞いたことがあるだろう。技術的にいうと、トランスポンダーは、自動的に作動する無線発信機と受信機の組み合わせであり、今回の場合、4機の航空機と地上の航空管制の間で、データを伝達する役割がある。このことは、4機のどれもが、全ての4機の機上に複数の起動ポイントがあるにもかかわらず、特別な「ハイジャックされた」旨のトランスポンダー・コードを発信してこなかった説明になる。トランスポンダーの周波数が既に「ホームラン」により便乗されており、特殊なハイジャックコードの発信が不可能にされていたからである。このことが、目標の航空機が、FBIの示唆するような、ペンナイフを振りかざした種種雑多なアラブ人のクルーによってではなく、地上から電子的にハイジャックされていたことの確かな証拠の最初のものである。

フライトデッキ内のホームランの盗聴装置は、コックピットのマイクロフォンを利用したもので、そのマイクは、通常はコックピットボイスレコーダー(CVR)に繋がっている。二つのブラックボックスのうちの一つは、強い衝撃に耐え、ゆえに後になって調査者に航空機の墜落の原因究明の重大な糸口を与える。しかし、「ホームラン」に乗っ取られると、CVRは迂回され、音声の伝達は、30分のエンドレス・ループ型録音テープにもはや録音されなくなる。ホームランが30分以上作動すれば、CVRには聞き取れるデータは何もなくなる。今日までに、調査官は、ペンタゴンとピッツバーグの航空機からCVRを回収したが、両方とも完全に【空白】であったことを公式に確認している。その唯一の理由は、ホームランによるデータキャプチャーであり、攻撃機が、アラブのハイジャック犯にではなく、地上から電子的にハイジャックされていた確かな証拠となるのだ。

1990年代初頭には、ヨーロッパの主力航空会社が、ホームランの情報を入手し、彼等の航空機が、権限もなく、アメリカ人により「救出」されるかもしれないと深刻に受け止めていた。従って、この航空会社は、自社の航空機群からアメリカ製のフライトコントロールコンピュータを完全に取りはずし、自国製のものに交換した。概算で、米国内とそれ以外の地域の約600機が、いまだに対処できておらず、いつでも更なる攻撃に使用できる状態にある。全ての航空機を安全にするためには、フライトコントロールコンピュータを取り外し、交換する必要があるが、莫大な金がかかり、航空会社は倒産してしまうから、それもできない。時間もない。アメリカの軍事分野のもっとも革新的な対ハイジャック手段は、いまや、アメリカの国家安全に対する最大の脅威となってしまった。

国民に安心を与えるため、ホームランにより影響を受けない航空機のリストを発表したいが、法的にそれができない。リストに載っていない航空機メーカーは、名誉毀損で告訴したいと思うかもしれないし、それは私も困る。しかし、たとえば、アトランタからJFK、フランクフルト、クアラルンプール経由でシンガポールに行くとき、私が個人的にどの飛行機を選ぶかを発表するのを妨げるものはない。アトランタからJFKまでは、多分、ボーイング737でとぶ。そして、フランクフルトへは、ボーイング777に乗り継ぐ。フランクフルトでは、エアバスA340に乗り継ぎクアラルンプールに行くだろう。旅行の最後では、DC9かフォッカー100でシンガポールに向かう。勿論、私が酔っ払いパイロットの飛行機や無関係の機械的問題のある飛行機に搭乗する不運に遭遇する恐れはあるが、それらのマイナーなリスクを除いては、私は随分と安全に感じる。


BrianQuig20020901 9.11大反逆罪

ブライアン・ダウニング・クイグ

テレビで最初の飛行機が突っ込んだ世界貿易センターが燃えるのを見て、私はほかの人たちと同様に画面に釘付けになった。2機目が突っ込んだとき、「いったい何だ何が起きているんだ」と思った。3機目のハイジャックされた飛行機が国防総省に突入したとき、最初の目撃者は「飛行機は270度の急旋回をして国防総省を一巡したんです。普通の飛行機とはまったく違います、軍用機のようでした」と報告し、それが統合参謀本部オフィスの真正面を通りすごして、なんにもない裏側に衝突したと聞いて、私は思わず、これはテロ攻撃ではないぞ、と自分に言った。

2番機が突っ込んだ1時間後、CIAのアナリストがABCテレビでこの攻撃の背後にはオサマ・ビン・ラディンがいると発表したのだ。

事件から最初の日、テロリストたちがアラビア語で書かれたボーイング757のフライトマニュアルをローガン空港の駐車場に置いてあったレンタカーに残していたと聞いて、これは証拠ねつ造じゃないかと思った。リー・ハーベイ・オズワルドが大統領を撃ったライフルを片手に、もう片手に共産党の新聞を持っているでっちあげ写真でアメリカ国民にオズワルドが犯人だと思わせたやり方だ。

テロ首謀者のパイロットとされる、モハメッド・アッタのパスポートが、世界貿易センターから2ブロックはなれた60センチの瓦礫の中から発見されたと聞いたときは、だれがそんなこと信じるかい、と思った。それに、アッタがその自殺飛行に持って行くはずだったバッグが、何の偶然か飛行機に乗らず忘れられていたなんて我々が信じると思っているのか。そのうえに、バッグには自殺メモが入っていて、ビンラディンの告白テープがそこに残されていたなんて! どのマスコミもこのことに疑問を投げかけなかったので、だまされやすいアメリカ国民は信じてしまった。

9.11テロ攻撃の背後にある本当の謀略テロの首謀者として、父ブッシュ、チェイニー、国防総省、カーライルグループを起訴するにたる十分な理由を今25ここであげることができる。父ブッシュとチェイニーはテロ攻撃の最中、ホワイトハウスの危機管理室にいた(世界貿易センターの2番機突入と国防総省への突入のあいだの34分間、緊急体制解除命令が空軍に発せられ、すでに発令されていた航路を逸れた航空機要撃処置が解除された)。

ブッシュ・ジュニアは、攻撃のあいだ小学生たちに物語を読んで聞かせていた。朗読が始まったとき、彼はすでに1機が世界貿易センターに突入したことを知っていた。主任補佐官のアンドリュー・カードが2番機が世界貿易センターに突入したことを大統領に耳うちしたとき、(これはビデオテープに録画されインターネット上で自由に見れる)ブッシュ・ジュニアはただ見上げ、うなずき、そして子供たちへの朗読をさらに25分も続けた。カード補佐官はあたかもすでに予定されていた出来事をブッシュに伝えているかのように見える。たとえばカード補佐官には、(2機目がWTCに突っ込みましたというほかに)さらに他にもハイジャックされた機体が数機飛行中です、と付け加える時間もなかったのだ。

軍事的危機をすべて管理するホワイトハウスの危機管理室の責任者は、小学校でブッシュ・ジュニアと一緒だった。25分間の朗読を終えると、ブッシュ・ジュニアはすぐ、記者会見が準備されていた学校の図書館に行った。そこで彼は、「副大統領とFBI長官とニューヨーク州知事に電話をした」と言った。それはウソだ! そんな時間などなかった。

カーライルグループへの最低投資額は500万ドルもする。この防衛産業投資会社グループは9.11以降、株が37%上昇した。ブッシュとチェイニーの友人たちは、カーライルグループの投資家たちで、ビン・ラディンとジョン・メージャーも一緒だ。9.11攻撃の真最中に、カーライルグループはワシントンDCのリッツカールトンホテルで国際投資家会議を開いていた。

カーライルグループは、国防総省の炭疽菌ワクチンの唯一の供給会社であるバイオポートに大きな利権をもっている。バイオポートは統合参謀本部の元部長のクローウィ海軍中将に国防総省への口利きとして会社の27%の権利を渡した。これをすべてつなぎ合わせなくても炭疽菌事件を辿ればアメリカ軍がその出所であることがわかるだろう。

これは2002年2月17日付けニューヨークタイムズ、2001年10月7日のNBCテレビなどで広く報道されたことだが、パキスタンの軍諜報部長官のマームッド大将はテロリストの首謀パイロットとされるモハメッド・アッタにテロ攻撃の1週間前10万ドルを電信送金していた。テロ攻撃のちょうどその時間に、マームッドは下院議長のポーター・ゴス下院議員(共和党/フロリダ)と上院諜報監査委員会議長のボブ・グラハム上院議員(民主党/フロリダ)そして私の選挙区のジョン・カイル上院議員と朝食を共にしていた。今度カイル議員に会ったら聞いてみようと思う。その10万ドルは、マームッドを任務から外すのには十分だったが、わが国のトップ諜報高官たちの頭に閃きが差すほどには十分ではなかった。

パキスタンの元外務大臣のニアズ・ナイクたちは、7月中旬アメリカ高官からアフガニスタンに対する軍事行動が10月半ばまでには起きることを知らされた。4年間計画された「速い刀」という作戦で、テロ攻撃の前日、2万3000人のイギリス兵がオマーンに向かっていた。この軍隊はアメリカ軍のアフガン侵攻でアメリカ軍の援軍として使われた。その同じ時、ふたつの米空母機動部隊がパキスタン沖のアラビア湾の基地に到着した。また、同時に、1万7000人の米軍兵士がエジプトで「輝く星」作戦を展開中の2万3000人以上のNATO軍に合流している。これらの軍隊がすべて、最初の飛行機が世界貿易センタービルに突入する前に配備されていた。

ダン・ホップシッカーは、アッタたちが訓練したフロリダ、ベニスの飛行学校とCIAとのたくさんの関連性とその他の多くの情報を見つけている。

アリエル・シャロンは、9月11日にニューヨークでイスラエル支援グループに講演することになっていたが、その前日キャンセルした。アメリカでイスラエルの美術学生120人がスパイ網を作っていたが、9.11前そのグループがモハメッド・アッタの住んでいた通りのわずか3ブロック離れたところに住んでいた。アメリカ諜報機関とメディアはこのスパイ網とメキシコ議会内で銃 ・爆発物と偽造パキスタンパスポートを取り上げられた2人のイスラエル学生に何の関心もよせなかった。当時、議会はブッシュのアフガン侵攻を支持するフォックステレビと同調していなかった。

アメリカ合衆国政府とイスラエル政府を牛耳る輩が自分達の利益のための戦争を始めるために、両政府が何千人も犠牲にするテロ攻撃を仕掛けたというのはあり得ないと思う人は、「自由の喪失」というサウンドトラックを聞くべきだ。これは56Kモデムでダウンロードに2時間かかるが、その価値がある。これはいまのパレスチナ占領地区が奪われた地域で1967年戦争がいかに始まったか、いかにイスラエルがアメリカ船を沈めてそれをエジプトのせいにしようとしたか、について語っている。アメリカ政府は明らかにこの破廉恥な行為に加担していた。

9.11テロ策謀説を探求するうちで、たくさんの証拠が発見されたが、単独なものでは、ボーイング757と767のコンピュータによる離着陸遠隔操縦機能はもっとも刺激的だ。これらの飛行機は遠隔からの操縦がまったく可能で、実際、そうやってテロ攻撃が起きた。ハイジャックされた4機の飛行機には、こういう場合に備えて、搭乗員用にそれぞれ6個の緊急アラームシステムが極秘に配備されていた。そのどれも発動しなかった! テロ容疑者たちはまったくリー・ハーベイ・オズワルドと同じだ。犯人にされるべくカモにされたのだ。FBIは、テロリストたちの最初のリストを、いま中東で生存している同一人物と思われる本当の人間と身元照合する努力はなにもしていない。

アメリカに作戦要員を送り込んで、単発(エンジン)機の飛行学校で民間機の操縦訓練をさせるという全体計画はどうも疑問だ。ビン・ラディンの何十億ドルもの資金で支えられた本物のテロリストたちは、すでにしっかり訓練されたパイロットであろうし、作戦直前にすばやく潜入していたはずだ。このような秘密作戦では時間が決定的なファクターだ。テロ容疑パイロットのひとりは、私もかつて通ったことがあるフェニックスの単発機飛行学校で訓練した。

1年にいちど、ウイリアムズ空軍基地は一般にフライトシミュレーターを公開する。そのシミュレーターは水力昇降機のスイッチで昼間夜間飛行といろいろな機種選択もできた。私は、F16戦闘機を滑走路に激突できただけでも、うまくいったと思ったものだ。普段はそんなにもうまくできなかった。テロのプロたちがそんな眉唾ものの計画を立てるなど考えられないことだろう。なんでも信じてしまうアメリカ国民を騙す方がまだしも簡単なのだ。

ボーイング757と767のコンピュータ制御装置は、パイロットのミスを自動修正するので、国防総省の飛行機、これは最終接近の際5倍重力が掛かった、や3倍重力が掛かった世界貿易センターの2番機のように、パイロットが急旋回をすることはさせないだろう。このことは、テロ攻撃ねつ造説の確実な証拠を探している人はぜひ追求する価値がある分野だ。

アメリカの一般の人たちは、放送業界がいかに独占的に支配されているかまったく知らされていない。みな同じウソを同時についている。アメリカでは6つの企業グループがすべての新聞を所有している。上院の調査委員会が放送業界の企業所有を最後に調査したのが1970年のことで、そのときの報告書では、巨悪犯罪が進行していることがわかった。一握りの国際銀行が不正にアメリカの全放送業界の企業支配を不正に奪っていたのだ。状況はそれからさらに悪化している。

テレビでは何千というイスラエルのロビイストがなんの挑戦も受けずに戦争への進軍太鼓を叩いている。彼らは法律で決められている外国政府の代理人として登録しているわけでもない。報道関係ではもっとも重要なポストを占めている。テッド・コペル、ジョージ・ウィル、モート・コンドレイキー、ウォルフ・ブリッツァー、ビリー・クリストルといった人間だ。

ブッシュ政権の野望は、3500億ドルの中央アジアの石油を送り出すためのアフガンのパイプラインを手に入れるだけにとどまらない。彼らは全面戦争をやろうとしているのだ。それは、平和時にまる1年かかってできる以上のことをわずか1日で破壊するものだ。ビジネスの世界から見れば、戦争は究極の消費者だ。

ご意見、批判、訂正指摘など歓迎です。


【関連記事】

謎の事故死遂げた記者が書き残した「9.11の真実」
米・イスラエルの謀略説を強く示唆

今年6月16日、1人のジャーナリストが米アリゾナ州フェニックスで、麻薬使用者とみられる17歳のヒスパニック系の少年の車にひき逃げされ、死亡した。約20年にわたって米国の産業界・政界の巨悪犯罪を暴くことに執念を燃やしてきたブライアン・ダウニング・クイグ氏(54)だった。米中央情報局長官時代のブッシュ・シニアの麻薬不正捜査事件を告発したこともある反骨のジャーナリストの死には、謀殺説もささやかれている。クイグ氏は昨年9月、米同時テロについて、米・イスラエル両政府が関与した謀略の可能性を指摘するレポートを発表、さまざまな衝撃的な事実を指摘していた。(TUP速報=ベリタ通信)(日刊べリタ 2003/09/27)


GoreVidal20021027 “ブッシュ軍事政権”の911共謀

ゴア・ビダル

アメリカのもっとも物議を醸す作家、ゴア・ビダルはジョージ・W・ブッシュの大統領職に対する、今までのところ、もっとも痛烈な攻撃を開始した。ブッシュ政権がアルカイダの警告に対して行動しないことを故意に選択したのかどうかを発見するために、9月11日事件への調査を要求している。

本日の『オブザーバー』誌上で公表された、ビダルの非常に物議を醸す7000語の、論争的タイトル「内部の敵」では、ビダルが呼ぶ“ブッシュ軍事政権”が、アフガニスタン侵入と国内で民間人の自由を厳しく取り締まるという、はじめからあった政治日程を制定する口実として、テロ攻撃を利用した、と主張している。

ビダルは書いている。「誰によって我々はあの不名誉な火曜日の攻撃を受けたのか、あるいは真の目的は何だったのかを、我々はまだ知らない。しかし、911が、我々の脆い“権利宣言”の大部分だけではなく、我々のかつては羨ましがられた政体をも終わらせたのだということは、多くの自由を信奉する市民にとって、かなりはっきりしている。我々の政体は致命的打撃をその前の年に受けていた。つまり、最高裁判所は5/4時間、ちょっとだけ踊ってみせて、人々に選ばれた大統領を、石油とガソリンのブッシュ軍事政権に交換してしまったのだ。」

ビダルは、アフガニスタン戦争の真の動機は、ユーラシアと中央アジアの、エネルギー資源の出入口を支配することだったと主張する。彼の引用は広範囲に及び、カーター大統領の元国家安全保障アドバイザーで、この説を支持している人物、ズビグニュー・ブレジンスキー FOREIGN AFFAIRS JAPAN による、その地域の1997年の分析からも引用している。しかし、ビダルが議論しているのは、米国支配層(民主党も共和党も)が、次のことに気づいていたということである。すなわちアメリカの大衆は、誰にも分かる真に大規模な外的脅威なしではアフガニスタンでのどんな戦争にも抵抗するだろうということだ。

「オサマは審美的な理由で選ばれたのだ。彼は我々が長い間考えていたアフガニスタンへの侵入と征服のための、恐ろしいロゴマークにうってつけだ。…なぜなら政府は、アメリカ人は単細胞すぎて、あまり複雑なシナリオを扱いきれないと確信しているからだ。つまり、『楽しみのためだけに悪事をはたらき、神々しくて孤独で狂気の殺人者(今回はゾンビの助っ人がいたが)が、我々を憎んでいる。我々は豊かで自由だが、彼はそうではないからだ。』というわけである。」

ビダルはまた、アメリカのメディアが911とその結果を論じることに失敗した、と攻撃している。「明らかに“陰謀的要素”は、いまや言語に絶する真実のための簡潔な言い方だ。」

「それは、アメリカ人の生活には、どんな陰謀もないという確信に満ちた記事だ。しかし1-2年前なら、ほとんどの企業と一体化したアメリカ政府が、少なくとも明るい夜明け=レーガンと規制撤廃の時代以来、帳簿をごまかすために会計士と共謀してきた、と一体誰が考えただろうか。」

そのエッセイの中心には、911事件自体と、飛行機がハイジャックされてからの2時間についての質問だ。ビダルは書いている。「びっくりした軍の専門家は、政府の“ハイジャックされた場合の手続き自動標準命令”が何故おこなわれなかったのか、推し量れなかった。」と。

これらの手続きは、ビダルが言うには、飛行機が飛行ルートを逸れたら、その直後に、上空に戦闘機が自動的に発進されるようになっている。飛行機が撃ち落とされるまでは、大統領権限は必要ないのである。しかし9月11日は、発進開始の決定は9時40分まで出されなかった。発進開始の決定は、11便がハイジャックされたのを航空管制官が最初に知ってから80分後、最初の飛行機が北タワーに激突してから50分後だった。

「法的には、戦闘機は8時15分あたりには待機していたはずだ。もし待機していたら、全てのハイジャック機は方向転換させられていたかも知れないし、撃ち落とされていたかも知れない。」

ビダルは尋ねている。何故、自爆攻撃のニュースが報道されたときに、総司令官としてのブッシュはフロリダの教室に留まっていたのか、と。9月11日のブッシュ大統領の行動は、確かに、疑いを持たれても不思議ではないものだ、と。彼はまた、合同参謀本部長を務める陸軍大将リチャード・B・マイヤーズの「無関心」を攻撃している。マイヤーズは、飛行機がツインタワーに衝突してしまうまで、何も対処しなかったと。

迅速に行動することができなかったことは、陰謀なのか、偶然の一致なのか、あるいは過失なのかに疑問を提示し、ビダルは、無能力は通常は責任者の懲戒になることを指摘している。そして次のように書いている。「惨事が起こった時に、[防ぎようのない出来事だったとして]無能力がしばしば良いアリバイだと考えられてきたが、そのようなことが我々の歴史でどれくらいあったのか[調べてみること]は、興味深い。…そう、もっとひどい例もある。」と。

ビダルはアメリカ史上のもう一つの「不名誉な日」を比較として引き出している。そしてこう書いている。「パール・ハーバーの真実は今日まで不明瞭だが、非常に研究が進んできている。しかし、もしブッシュが9月11について何か言うべきことがあるなら、9月11日の調査は決して行われないだろう。それは明らかだ。」

[訳注:パール・ハーバーも「やらせ」だったという説が強力になってきている。]

ビダルはCNNのレポートを引用している。「ブッシュは、個人的に上院院内総務トム・ダシェルに、その日について議会の調査を制限するように頼んだ。その表面上の理由は、反テロキャンペーンから人材を減らすことになるからというのであった。」と。

ビダルはビンラディンを「イスラム狂信者」とか「悪の行為者」と呼びつつも、「戦争」は「テロ」という抽象概念で行われることはできないと主張する。彼は言う。

「全ての国は、もし手段と意志があれば、911を我々にもたらした類の暴漢から、我が身を守ることができる方法を知っている。…奴らの頭に値段を付けて、奴らを捕まえれば良いのだ。近年ではイタリアがシチリア島のマフィアをそのように扱った。そして誰もシチリア島のパレルモを爆撃しろ、と提案などしなかったのだ。」と。

ビダルはまた、原理主義的テロリストを育て上げ、その脅威を作り上げるのに、アメリカとパキスタンの諜報部が果たした役割を強調している。

「明らかに、パキスタンはその役割を果たした。少なくとも何割かを。」しかし[単独ではなく]アメリカの支援を受けて行ったのだ。「1979年から、ソビエトのアフガニスタン侵入に呼応して、CIAの歴史上で最大の秘密作戦が開始された。…CIAはこれらの戦士を密かに訓練し資金援助した。」

ビダルはまた、非常に重要視されている防衛ジャーナル、週刊『ジェーンの防衛』をも引用している。イスラム原理主義へのこの支援が、ビンラディンの出現以後、どれほど続いているのかについて、の記事である。「1988年に、米国のノウハウを使って、ビンラディンはアルカイダ(「基地」を意味する)を作った。26ヵ国ぐらいの国々に広がっている、準独立的イスラム・テロリスト小組織のコングロマリット(集塊)である。ワシントンはアルカイダには目をつぶっていた。」

ビダル(77歳)と、国際的に有名な彼の受賞小説と演劇は、ブッシュ政権の批判を浴びて、しばしば村八分にされ、国内でも海外でも、長い間ひどい目にあってきている。彼は今イタリアに住んでいる。ビダルのもっとも最近の本『ラストエンペラー(最後の帝国)』で、彼はこう主張している。「アメリカ人は政府の不正行為の大きさを全く知らないのだ。…1947年以来、正当な理由がないのに他国に対して我々が行った軍事攻撃の数は250回以上である。」


AlexJones20030311 スタンリー・ヒルトンに聞く Vol.1

アレックス・ジョーンズ インタビュー

2003年3月11日(北米とカナダに向けて放送)

AJ:この方は大変お忙しい方です。先週も今週もずっと法廷でした。我々は1年前からコンタクトを持ち、今日ここにお呼びしたのです。
スタンリー・ヒルトン氏です。彼は共和党議員ボブ・ドール氏のチーフ・アドバイザーや、他の議員の顧問を務めたテロリズムのエキスパートです。それについて歴史的な考察をした著書もあります。彼は今、9.11の遺族400人の訴訟を起こされていますが、ほとんど無視されています。また、“有名な”広報部からは圧力を受けています。現在のことについて教えてください。

SH:去る5月にブッシュ政権を訴えました。彼らが彼らの野望のために9.11を起こしたというものです。進んではいますが、政府から大変な圧力を受けています。彼らは証拠を提出しようとしません。国家安全保障が第一なのです。しかし、私は政府によって犠牲にされた人々を明らかにします。また彼らの言う「愛国者法」についても挑んでいます。私はむしろ「反・愛国者法」と呼びますが。とくに今年制定されようとしている「愛国者法2」は「愛国者法1」よりもかなり深刻です。
この「愛国者法」を政府は我々に強制し、「戦闘員」として我々を戦いに導こうとしています。そこでは市民権など剥奪されます。私が証拠をお見せします。現政権内のウォルフォヴィッツやフェイスやパールなどのアドバイザーから得た確実なものを。 たとえば、彼らは9.11の何ヶ月も前に、彼らの野望のために有効なインパクトを作り出すために、「パールハーバー型の事変」を切望していた、というメモが残っています。

AJ:先週、ABCニュースでも、そういった新しい証拠やニュースをつかんだことが流されていましたね。それらの証拠を得るのに、ハイジャック犯の一人と結婚していた女性の存在があったと聞きましたが。また、ニュースでは、FBIが彼らに家を与え、保護していたと流しています。イスラエルもそれに関わっているとか。それについて話してください。

SH:はい、彼女はハイジャック犯の一人の妻であり、ほかの7人も知っています。ハイジャック犯は二重スパイでした。10~15年にわたって、アメリカで訓練されています。彼らはアルカイダという言葉を用いますが、これはただの用語です。「ムスリムの兄弟」とか「神の軍」とか、どうとでも使えるものです。彼らの実体とは、アメリカ政府に飼い慣らされたコマだということです。
この女性も関与しており、結婚したのは1993年、最初にWTCとオクラホマ・シティの爆破があった時です。彼女の元夫は、爆破の数週間前にオクラホマ・シティに行っていました。これらのスパイたちはアラブの無法者に見えますが、本当のムスリムではありません。彼らは禁忌を犯すし、まったく不真面目です。彼らはCIA、FBIによってリクルートされ、アメリカ政府に、生活を保証されながら飼い慣らされたのです。

AJ:それらのことは、すでに主要メディアも伝えていますね。信じがたいことにハイジャック犯の3人はペンサコラの海軍基地でトレーニングを受けていました。 ハイジャック犯8人は未だ中東で生きているとTVに出ました。顔や名前から同一人物です。 また、モハメド・アタはモンテリーのDefence Language Schoolに派遣されていました。そこの学部長であるスティーヴン・バトラー大佐の証言です。
さまざまな情報筋が、FBIが彼らを保護し、彼らとともにあったことを認めています。モサドも関わっていました。ヒルトン氏の話も含め、どうやら彼らがWTCの最初の爆破とオクラホマ・シティの爆破に関与していたことは確実です。FBIがすべてをお膳立てしていたことは、ニューヨーク・タイムズも報じていました。 彼らは二重スパイなのです。まだ生きており、裏でグローバリストが事件を策略的に引き起こしているのをカムフラージュするために現れているにすぎません。
ここがポイントなのですが、しかしまだ、彼らがFBIに保護されていたということと、FBIがアルカイダを阻止しないように通達されていたことしか、証明されていないのが現状です。

SH:彼女は2人のアタに会っています。モハメドとその弟です。彼らは自力で操縦していたのではなく、近くの空軍基地からリモート・コントロールされていたはずです。

AJ:何十年も前からある技術ですよね。グローバル・ホークと呼ばれているものです。

SH:そうです、グローバル・ホークです。政府は否定し、彼らが訓練を受けたのだと言いますが、そんな腕ではありません。

AJ:そこがカギです。ここを聞いていただきたい。事件の2日後、ブッシュが将来的にはそういうこともできるが、これは違うとスピーチしたところ、誰かが駆け上がって腕をつかみ黙らせました。またこんな話もあります。
朝、8:30(9月11日)にCIAがニューヨークとワシントンのビルに飛行機が突っ込むときの訓練をしていた、と後にニューヨーク・デイリィ・ニュース紙が報じていたのです。まさにその時に事件が起きたのです。そして、ちょうどその時1時間半(別の情報では58分)にわたってNORAD(北米防空総司令部)が機能不全になっていました。それらの相互関係は?

SH:政府筋は、SFの世界だといって否定しますが、ユナイテッド航空、アメリカン航空の技術者に何度も問い合わせたところ、可能だと言っています。

AJ:しかし、実際のところ、どうやったのでしょうか。会社はフォート・ワ-スにあります。

SH:問題は、彼らが操作されていたということです。答えはイエスだということです。
事件の4日前ニュージャージー州~サンフランシスコ間の飛行機に乗っていた何人かが後に9.11のハイジャック犯だとされました。彼らが政府の役人と話しているのを目撃した人がいます。

AJ:それは、ウッズ氏ですか?

SH:名前は出せません。

AJ:しかし、ウッズ氏であれば有名人(俳優のジェームズ・ウッズ)です。これは問題です。FBIに拘束されますよ。

SH:はい。この「愛国者法」はナチス・ドイツに似ています。結果ヒトラーは強大な力を得ました。それが今回の事件のゴールであることを知らなければなりません。
まもなくイラク侵略が始まるでしょうが、まさにそれは始まりです。これは9.11のずっと前に計画されたことです。ウォルフォヴィッツやその周辺の力によって。私はウォルフォヴィッツと同じ大学に通い、彼が当時からイスラエル人と親密であったことを知っています。彼らは野望を持っており、それはアメリカのためになるのではなく、この国を滅ぼすためのものです。

AJ:あなたのお話はとても驚きであると同時に危険です。けれども、あなたのような人がこの国を救うのです。
……しかし、内容が混乱してきました。少し整理してみましょう。

SH:つまり、目撃された人物は、4日後、まったく同じニューアーク~サンフランシスコ間の便に乗っていた人物と同じだということです。証言者だけでなく添乗員たちも目撃しており、そしてこの便は衝突しました。彼らは政府にコントロールされており、いわゆるスパイ、工作員だということです。

AJ:諜報員であり、工作員であり、自分たちの手下すら持っているということですね。

SH:はい。彼らは6~12人からなるグループですべての行動は決められています。適当に動くなどということはありえません。彼らのいた学校やアパートなど、すべて目撃証言があります。

AJ:政府に保護されていたということですね。Associated Press(AP)やワシントン・ポストなどもそれを伝えています。

SH:繰り返しますが、彼らは事件の前に同じ航路の飛行機に政府役人と一緒に乗っているのを目撃されているのです。思い出してください。クリントン政権時の、最初のWTCの爆破、オクラホマ爆発と今回と、なぜ同じ顔ぶれなのでしょう? それは大統領が誰であろうと、“影の政府”は変わらないからです。みな、ペンシルヴァニア1600の操り人形なのです。ペンタゴンもホワイトハウスも……。彼らは省から省へと渡り歩いているだけです、同じ野望を抱いて。一番新しい例は、9.11とその直後にあった炭疽菌事件でしょう。 AJ:炭疽菌はかつてない細菌兵器です。ところが、ブッシュと閣僚たちは9月10日にその抗生物質であるシプロを服用していたのです。Judicial Watchはそれを暴き、のちにこのことを認めた広報官につめよりました。しかし、彼らは逆にそんなことをしたら逮捕すると言ってきたのです。この件については?

SH:聞きました。

(休憩)

AJ:再び、ヒルトン氏を迎えてお送りします。 彼は、アメリカ政府や省の最上層部で働いていた人物で、ボブ・ドールの弁護士でもありました。彼は善意のアメリカ人です。私と同じように、圧政が行われていることを知っています。 私も共和党員です。が、このような共和党員ではありません。ネオコンはスターリンやヒトラーと同じくらい悪質です。恐ろしい人々です。
彼ら“影の政府”とはどういう人々なのですか? 彼らの目的とは?

SH:ONE-WORLD GLOBALIST(世界統一政府)が黒幕です。しかし、ネオコンは真の保守主義者ではなく、むしろ急進派です。徹底的に過去200年にわたって我々の生活を破壊していました。ヨーロッパやアジアのどの国が経験した暴政よりもひどいものです。その目的は、もちろん彼らの野望を叶えることです。
聖書が示すように、イスラエルの国境をナイル川からユーフラテス川まで広げることが、まず重要なものです。もうひとつは、アメリカを超大国イスラエルの配下にすることです。

AJ:カギとなる動機について、まだ充分に話していません。1兆ドルの石油、武器の販売、5年間の占領期間中にカーライル・グループその他に支払われる1.7兆~1.9兆ドルの出費。国内においては、彼らがエンロンその他の会社をしゃぶりつくし勢力を固める間、経済的破綻を隠しておくために、Domestic Police(公安?)による厳重な取り締まり状態にあります。それを彼らは国家の防衛のための調査であると宣言しているのです。
でも私はあなたに同意します。なぜならイスラエルに関してあなたのおっしゃることが、王冠の真ん中の宝石のように決定的に重要なことと思えるからです。
3ヶ月前のイスラエル発、ロイター通信によれば、イスラエル政府はアメリカ市民に同士討ちをさせようとしているというのです。裁判官も、陪審も、何もなしに彼らは私たちを処刑しようとしているのです。そして現在、ジェーン年鑑で兵器の主流と言われているのが──世界的兵器は主にイスラエルあたりから流出しているのですが──ある人種に特有のウィルスやバクテリアを使ってその人種以外の人種を滅ぼすというものです。それはヒトラータイプの究極的な行動です。

SH:ずっと使われているのがシオナチスという言葉です。私は、それは適切だと思いますし、また皮肉だとも思います。なぜならナチスは古いシオンの経典──帝政ロシア皇帝が、それを見てユダヤ人は闘争を欲しているのだと主張した──をその理論のベースとしているからです。今はまったく逆になっていて、イスラエルの現シオニストと彼らの仲間であるブッシュ政権その他によって、ヒトラーと張り合うようなことがなされています。
すべての社会に及んでいます。彼らをユダヤ人と呼ぼうが呼ぶまいが本質的には同じです。ポイントは同じイデオロギー、つまり圧政ということです。

AJ:そう、アジアの例としては中国人、古いところではエジプトやバビロニアといった古代専制国家。

SH:ええ、ヒトラーが使った言葉はユダヤ人であり、今我々が使っているのはテロリストという言葉です。このテロリストという用語は誰に対しても利用できます。ちょうど、1935年にヒトラーがユダヤ人を追放するためのニュルンベルク法を成立させたように、彼らは「反・愛国者法」とともに姿を現し、あらゆる反対者を非合法化してブッシュやその周囲の犯罪者たち、海外の同類の者たちに対して非難するものをテロリストだと決めつけようとしています。
彼らの計画は明らかであると私は思います。彼らはアメリカの人々を奴隷状態のパレスチナ人のようにしたいのです。私が言いたいのは、イスラエル人がパレスチナの人々を人間以下としてあつかっているような道筋をアメリカもたどっていると感じられるということです。

AJ:それを正当化するために、彼らはハマスに目をつけました。
ヒトラーにしろ、フセインにしろ、The New World Order(新世界秩序)に操られているのです。World Government(世界政府)を建設するために。

スタンリー・ヒルトン氏は今、9.11の400人の遺族の訴訟を行っており、すでにハイジャック犯の妻であった女性たちのことや、ハイジャック犯がアメリカ政府に生活を保障されていたことを述べました。これらはニュースでも流れていますが、情報は隠蔽的なのです。 FBIはハイジャック犯らに住居を与え、生活費を与え、ペンサコラで極秘に訓練を施していました。ロスアンゼルス・タイムズによれば、事件の前、ブッシュはタリバンに134万ドル与えています。
彼らはビジネスの仲間で、ビン・ラディンは衛星も石油も、カーライル・グループやユニバーサル・スタジオから買いつけていました。ラジオ局やテレビ局もです。ヒルトン氏の話で、これらがつながります。ヒルトンさん、拷問がいかに効果的か、聞かれたことはありますか? 容疑者への拷問に効果が出ないと、その子供まで拷問するのです。弁護士として、またボブ・ドール氏の元顧問として、人間の生命を脅かすことは権力による暴力だと思われませんか?

SH:はい、それは民主主義を破壊し、反対者を拷問するためのものです。ハーバード大の法学者Alan Dershowitz氏は拷問好きの一人です。

AJ:Stick needles under their fingers. 正義の仮面の下に牙を隠し持つようなものです。

SH:はい、彼はその著書の中でもわかりますが、二重の忠誠心を持っています。 いや、むしろイスラエルの忠誠者というべきと私は考えますが。

AJ:まるでナチスのような気味の悪い人種政策のようですね。

SH:はい、私はそこが彼らの火種になるのではないかと思います。あまりに残酷だからです。
ヘブライ語でいう“Goyim”「ユダヤ人以外は皆、家畜である」がすべてを要約しているでしょう。それと何の違いがあるのでしょうか?
もし、あなたがユダヤ人の母親を持たなければ、イスラエルではファーストクラスの市民権を得られません。これが人種差別でなくてなんでしょう?
我々の命は彼らに握られているのです。言ってみれば「イスラエルの法」です。もし、あなたがミルウォーキーに生まれ、ユダヤ人の母親を持つならば、あなたはイスラエルの市民になれますが、もし、エルサレムに生まれても、ユダヤ人でない母親を持つならそうはいきません。
それでも、これを人種差別でないというのなら、何だというのか教えてください。

AJ:イスラエルは、一方では左翼がこの信じられない民族主義に傾倒しているという問題を抱えています。ヒトラーであれ、江沢民であれ、イスラエルであれ、これらにかかわるものはすべて間違いです。もし今、ロシア人がアメリカに乗り込んできて、裁判なしに市民を虐殺したら、我々はそれを我慢できますか?

SH:ロシアはアメリカの盟友です。ブッシュはプーチンと良い関係にあります。
チェチェンの大量虐殺は、そこにテロリストがいるという理由で正当化されているのでしょう。どうして彼は突然我々の友人になったのでしょうか? 私が思うに50年に及ぶ冷戦の……

AJ:ところで、プーチンの方も戦争を始めましたね。彼はアパートメントに爆破を受けてチェチェンを非難しています。

SH:モスクワ劇場の件もあります。プーチンは旧ソ連のKGBの人間ですよ。
このような人間に何が期待できますか? アメリカ政府のモデルともなっているのがこういった拷問者タイプの人間で、同じように、そうした人々がこの国のリーダーになっていくのです。

AJ:本当におぞましいですね。 

(休憩)

AJ :スタンリー・ヒルトンさんをお迎えしています。ヒルトンさんは共和党議員ボブ・ドールの元主任弁護士であり、The Strategic Petroleum Initiativeの発足者の一人です。ハーバード大卒業で、現在9.11の400人──それ以上との記事もありますが──の遺族の訴訟を行っています。 彼は先入観や既得の知識に頼ることなく、証拠や証言を積み重ねています。ニュースによれば、彼はすでに彼独自にFBIやCIAがイスラムの急進派をコントロールしているという証拠をつかんでいたそうです。
モサドに殺される直前、真実の代弁者であったラビン(イスラエル元首相)はテルアビブ大学で、地域を不安定にするためにイスラエルがハマスを作ったのだ、だから真の平和などここにはありえないのだ、と語ったとエルサレム・ポストが伝えていますが、ブッシュであろうと、中国の共産主義者であろうと、グローバリストは危機を必要としているのです。彼らは戦争を必要としています。それを利用して人々を隷属させようとしています。
それを起こしたくて、そして今それが起こっています。ブッシュもシャロンも新世界秩序の中で手を取り合っています。彼らがテロの容疑者や子供たちを拷問し、アメリカ国民を暗殺し始める時、私は立ち上がって反対します。

私たちはアンディ、ジャッキー、ゴードン、そしてダンに待ってもらっています。彼らは皆、あなたと話したがっています。すでに、軍関係者や目撃者の証言から、ハイジャック犯が政府に保護され訓練されていたことや、飛行機がリモート・コントロールされていたことなど話していただきました。新聞では、政府は国家安全保障を声高に掲げ、消防士のテープは爆破が終息した後のものだと言っているようです。当初はテープがどれも良く動かないなどと言っていましたね。ようやく彼らが現場にいたことが明らかになりました。これら、他の事柄についてはどうですか?

SH:わけあってここでは話せないことがたくさんあります。しかし、それらは来年に期している、連邦裁判の場で公にされるでしょう。我々はこの「反・愛国者法」の合憲性を問いたいのです。彼らは明らかに違憲なのですから。第8条項は、残酷な、あるいは異常な処罰は許されない、としています。しかしDershowitz(ハーバード大法学者)と彼の仲間、ブッシュのまわりにいる友人たちは、もちろんそれを考慮していません。彼らは見せかけだけの法律のもとの、無法な社会を作ろうとしています。
とても政治的ですが、いずれは証拠が明らかになるでしょう。
そして彼らは権力の座から引きずり降ろされ、無数の殺人やこの国の民主主義の破壊の罪に問われるのです。

AJ:私はConstitutional Republic(合憲的共和制?)と言いたいです。ヒルトンさん、「愛国者法2」は読まれましたね。私はinfowars.comにその評を書いていますが、その本の中でも言っています。それは、彼らはテロリストを助けたなどと適当な理由をつけて人々を捕まえます、予告もなしに。そうして人々は消息を絶ちます。その秘密の執行部があるのです。

SH:はい、まるで下手なSF小説のようですね。しかし歴史を通してみると全体主義体制というのは、その国家政策を押しつけるあまりに、テロを誘引するのです。
現在の状況もそれです。歴史は繰り返すのです。ロシアの皇帝がそうであり、ナチスがそうであり、共産主義者がそうでした。目新しいことではありません。
見た目が変わっただけです。彼らはまた何かを企んでいるでしょう。9.11のように派手ではないにしても、人々が死の恐怖のあまり、自分たちの権利など、もっと放棄してしまうような何かを。しかし、それはまやかしです。我々が望むものは犯罪の撲滅であり、正義の裁きであり、彼らが真の法廷のもとに逮捕され、人々に対する罪だけでなく、ヒューマニズムに対する罪として裁かれることなのです。

AJ:驚きです。世界は賢くなりつつあるのですね。ヨーロッパや各地で多くの人々が、9.11はグローバリストによるものだと言っています。

SH:そうですね。

AJ:裁判のほうはいかがですか? 国家の安全保障を引き合いに出してどういう圧力がかかっていますか?

SH:要求した証拠、書類が提出拒否されています。我々は国家安全保障の行き過ぎがあったとして要求しているのですが。また、原告に対する賄賂もあります。上院でともに働いていた仲間の一人Ken Feinbergは、賄賂をばらまいたとして告発されています。これは9.11の遺族が訴訟を取り下げるように仕向けられたものです。実際、何人かはKenに対する訴訟を起こしているのです。私は彼を個人的に知っていますが、私たちは司法委員会で一緒だったのです。ですから、彼が適役だったのです。訴訟が長引くほど、彼らは国家安全保障の風呂敷を広げ続けていくでしょう。
国家安全保障とは何なのでしょうか? とくに、自分たちの野心のために、この国家安全保障を破壊する一握りの人々を告発する、このような時に、それはいったい何を意味するのでしょうか?

AJ:新しい「愛国者法」はほとんどすべての市民権を剥奪し、司法秩序をなくし、完全な特権を得ています。犯罪者たちがもっとも守られる立場にあるのです。

SH:そのとおりです。たとえば、ナチスのヒトラーは誰に訴えられたでしょう。
彼も特権で守られていました。ロシア帝国の共産主義者もそうでした。中国の毛沢東もそうでした。そして彼らは一つではないさまざまなやり方で権利を奪い取っていくのです。権利をなくした人々がブッシュを盲信し、ブッシュを神だと思い込むように。
これは恐ろしいことです。

AJ:Judicial Watchは炭疽菌事件のあと何の保障もしてもらえなかった郵便職員の代わりにブッシュを告訴しました。そこでは、ブッシュと閣僚がシプロ(特殊な抗生物質)を服用していたことを明らかにしています。2001年10月10日の記者会見で、それについて認めた広報官にも二度その証拠文書を提供しようとしました。すると彼らはJudicial Watchに罷免の令状を送りつけ逮捕しようとしました。「愛国者法」のもとでは、誰もがその令状を送りつけられかねません。今、(平和運動をしている)クリントン前大統領も罷免状を送りつけられようとしています。つまり、彼らが罷免状を送りつけた場合、その人物はテロリストとして逮捕するぞと脅されていることになるのです。

SH:アルバニー(ニューヨークの州都)の状況に似ていますね。そこでは“Peace”のTシャツを着ただけで男性が逮捕されたのです。市民の自由が失われてきています。恐ろしいことです。
白蟻が床下を蝕むように、人々の自由が根元から破壊されていくのです。私のクライアントの一人Neiman Marcusさんは、サンフランシスコで数週間前、隔離されました。あなた(アレックス)の作ったビデオテープやブッシュの顔を戦争犯罪者やビッグブラザーとして描いた偽造紙幣などをばらまいたためです。そして彼は逮捕され、拘束され、なぐられ、ひどい扱いを受けました。彼らは言うのです、この国は戦争中なのだと。

AJ:この人はこの番組のリスナーのAbel Ash氏です。彼はランチ時間に同じことをしていました。他の人もしていたのですが、その時警備員が割り込んできて言ったのです、そのようなことをしてはいけないと。発言は禁止である、今は戦時中なのだ、と。そして彼は解雇されました。これは狂気の沙汰です。

SH:はい、まさに白蟻と同じです。彼らはまさに国家の根幹を掘り崩すために白蟻を放っているのです。白蟻にとって内側の腐った家ほど侵略しやすいものはありません。それが今のこの国の状態です。国を腐らせ、人々に星条旗やステッカーを持たせて愛国者を作り上げていくのです。同時にその星条旗の象徴する真の道義というものが壊されていくのです。

AJ:ではリスナーの方々がお待ちですので呼んでみましょうか。
オハイオ州のアンディさん、それからジャッキーさん、ゴードンさん、ダンさん、ケビンさん。アンディさんからどうぞ。

Andy : こんにちは、アレックスさん。ヒルトンさん、お話できて光栄です。
9.11の時、ハイジャック犯は飛行機に乗っていたのですか?

SH:誰も確かめていないので難しいところなのです。
公式には「死体」はあったのですが、解剖がされてないのです。ですから、その「死体」の身元確認がとれていないのです。

AJ:犯人、19人のうち、8人の生存が確認されています。彼らがカモであったことは明らかです。ただカメラに写っていたにすぎません。大切なのは彼らの背後です。誰が彼らの家賃を払っていたのか? FBIです、CIAです、W1991です、ブッシュです。これが、あなたの言いたいことではありませんか?

SH:そうです。彼らは政府の従業員名簿に載っていました。本当です。すでに述べたように二重スパイなのです。三重スパイの場合もあります。ポイントは、私見ですが、これら断定された19人の犯人のうち乗っていた人もいますが、乗っていなかった人もいるということです。
たとえば証言者の夫だった人物はまだ生きており、彼女に連絡を取っているのです。これでどうして死んだと言えますか?
こここそが我々の議論のポイントなのです。彼らはアメリカ政府に飼い慣らされ、守られているのです。

AJ:ハイジャック犯たちがオクラホマの事件も、WTCの最初の爆破にも関与していたという証言もあるそうですね。

SH:はい。彼らが、1995年4月19日の爆破のほんの少し前にそこに行っていることなどです。この期日自体、ヒトラーの誕生日である4月20日に限りなく近いことから、反ユダヤ主義の行動ではありえない(*意味不明)のです。ヒトラーは反ユダヤ主義でした。

AJ:だから、イスラム原理主義を持ってきたのですね。
新世界秩序と戦っている真の右翼はサダム・フセインに繋がっているという話が広く流布されていますが、なぜクリントンは犯人たちが良識あるFBI捜査官によって逮捕された後、彼らの釈放を命じたのでしょうか?
なぜ捜査官たちは彼らがビルを爆破している映像を監視カメラから取り除いたのでしょうか? そうですよね?

SH:はい、そうです。

AJ:つまり、アメリカ政府が糸をひいていて、国民を自国の防衛に駆り立て、それに慣れさせ、受け入れさせていくのですね。

(休憩)

AJ:オクラホマのジャッキーさん。ここには9.11を謀った者として、ブッシュ大統領を訴えている弁護士がいます。もし、アメリカ国民をその真実と向き合わせることができていたなら、それはすでに10年前に明らかになっていたはずですが。ジャッキーさん、どうぞ。

Jackie:アレックスさん、応援しています。ゲストスピーカーと話すのを楽しみにしています。

AJ:わかっていますよ。何か話か質問はありますか?

Jackie:あなたに神の御加護を、ヒルトンさん。私の不安は、もし私たちが将来起こると予想される危機管理体制の中に組み込まれれば、権力はますます増大するのではないかということです。それと、アレックスさんに質問するのですが、この状況を食い止める方法はあるのですか?

AJ:そうですね。スタンリー氏が先ほどから述べているグローバリストは、彼らの戦争遂行のために、さらなる工作を行っています。我々はそれを非難し、何が間違いなのかを指摘しなければなりません。彼らは、それらはすべて国民を守るためであると言います。ブッシュは繰り返しそう述べています。まるで自分が救世主であるかのように。Nationalトーク番組の司会者Michael Savageは、こんなことを言っていました。「政府を非難するものは強制連行されるだろう」と。今、彼はMSNBCというNational TVに出ています。ナチ・チャンネルとして有名なこの番組で同じことを言っています。こうしたパラダイムが作られているのです。だからこそ、9.11に関与する彼ら、グローバリストを白日の下にさらすことが大切なのです。ヒルトンさん、何かありますか?

SH:彼女の話にまったく賛成です。彼らは強大な権力を持ち、この暴虐な政府はその支配をさらに広げています。

AJ:しかし、悪は自ら破滅していきます。

SH:その通りです。ロシアを見てください。彼らは共産主義の圧制に苦しみましたが、結局それに人々が嫌気をさし、崩壊しました。 内側に問題を抱えていれば、やはり白蟻の例のように崩壊せざるをえないのです。大邸宅であろうと、要塞であろうと、ほんのちょっとの隙間があれば人々は、そこからそれがいかに欺瞞に満ちた謀略であるかを悟るでしょう。そしてそれは内側から崩壊するのです。リンカーンも言ったように、内部崩壊です。

Jackie:けれど、はっきりした打開策や可能性について、そして、この世界の向かう方向性についてアレックスさんは話されたくないのですよね。

AJ:それは、わき道にそれます。Total Government(統一政府)……

SH:何ですか?

AJ:いえ、気にしないでください。ジャッキーさん、ありがとうございました。
何ということか、政府は偽りの陰謀ショーを繰り広げ、ばかげた問題について議論しているのです。
皆さん、これらのことをつなぎ合わせてみてください。いったい、どうしてグローバリストはこんなことをしているのか。今、世界では技術が目覚しい進歩をとげています。寿命は延び、国家はそれぞれの主権を保有し、Global Empire(世界帝国)は今、力を失いつつあります。ですから彼らは焦っているのです。
ではゴードンさんにいきましょう。どちらからおかけですか?

Gordon : トロントからです。

AJ:カナダからようこそ。お話をどうぞ。

Gordon : こんにちは、この番組に参加できて光栄です。こんにちは、ヒルトンさん。

SH:こんにちは。

Gordon : 私が初めてあなたのことを知ったのは、10月に行われたワシントンの抗議集会でした。そこで、あなたが400人の遺族の弁護をしていることを知ったのです。あなたの行動と愛国心に感謝しています。

AJ:ほとんどの情報が暗闇の中ですが、彼は誰よりも遺族の方々の力となっています。

Gordon : そうですね。ところでアレックスさん、興味深いことがあるのですが。数週間前、ある男とすれちがいました。Rocco Galati氏です。Delmart Vreelandの弁護士です。その時、トロント大学の協議会の最中だったので、それが終わるまで待って、私は彼に話しかけました。Rocco Galati氏かとたずねると、彼は、そうだ、と答えました。そこで、Delmart Vreelandに何があったのかと聞くと、彼は近寄って来て、こう囁いたのです。「彼は死んだ」と。
これは私の憶測なのですが、彼は8月に殺されたのではないかと。Galati氏は2002年の9月4日だと言っていましたが。

AJ:ちょっと待ってください。その弁護士がそう言ったのですか?

Gordon : そうです、確かに。

AJ:マイク・ルパートはそれについて書いてますか?

Gordon : いいえ、まだです。

AJ:では、その話が本当かどうかわかりませんね。ヒルトンさんは、Vreelandの件についてご存知ですか?

SH:いいえ、わかりません。 

AJ:彼はアメリカ海軍の諜報員だった人物で、アメリカ政府を裏切って脱走し、カナダで捕まっていました。

SH:ああ、それなら知っています。わかりました。

AJ:彼は、WTCは破壊されるだろうとの情報を流していたのです。これは確かです。そして今、ゴードンさんは彼が死んだと言われました。
これが本当かどうか確かめなければなりません。

SH:彼については知っていますが、生死はわかりません。

AJ:なぜ、彼は囁いたのでしょうね? 何があったかを明らかにしなければなりません。憶測は禁物です。証明できる事柄のみを信じなければ。

Gordon : 確か明日、彼の裁判が予定されていたはずです。

SH:ONI(海軍諜報部)にいた人物ですよね。

AJ:そうです。ONIです。

Gordon : 明日です、裁判があるのは。

AJ:わかりました。この件の真偽を確かめなければなりません。情報は海のように溢れています。憶測などはできません。 

(休憩)

AJ:今日のゲストはスタンリー・ヒルトン氏です。今夜、思いがけない新事実とともに彼をここにお招きするのを光栄に思います。なんという勇気。もし我々も、もっとそれを持てたならこの国を救えるでしょうに。人類の歴史は圧政の繰り返しです。 しかし今、その歴史上でも類を見ない最悪の状態です。これを打ち負かさなければなりません。ニューヨークのダンさんを呼んでみましょう。ダンさん、どうぞ。

Dan : こんにちは、お話できて光栄です。ニューヨークからかけています。
“Road to Tyranny”を見ました。最近はよく、そのことについて考えます。
そして、9.11以来私は愛国者となりました。この国をとても愛しています。ブッシュのやり方には吐き気を覚えます。私は18歳です。私の学校の友人たちは、こういった事柄にほとんど興味がありません。大きな問題は見ないのです。

AJ:彼らにとっては、徴兵されるまで、自分の問題としては考えられないのでしょうね、ヒルトンさん。

SH:そうですね。彼らは、M16を手にして、カーキ色の軍服を着、イラクや、イスラエルや、どこであろうとアメリカの安全保障とまったく関係のない無意味な戦争に狩り出されて初めて考え始めるのでしょう。 

Dan : そうなのです。今日電話したのは、先週の日曜の学校でのことについてです。そこで、私は反戦のメッセージを書きました。湾岸戦争は石油が目的であって、戦争の動機はすべてそれであるという意味のものです。すると私は黙らされました。先生はいい人たちだと思いますが、騙されていると思います。

AJ:東部の公立学校では、反戦を匂わすようなビラなどは、子供たちを惑わし、軍関係の人々を刺激すると思っているところもあるのです。だからそういうことを禁じようとするのでしょう。

SH:戦争の背景と言えば、バージニア北部周辺の国会議員で、数日前主要メディアからたたかれた人物がいました。彼は、この戦争はイスラエル絡みだと言ったのです。もちろん、すぐに反ユダヤ主義者などと非難されました。つまり弁論の自由を行使しようとすると、テロリストだとか反政府主義者だとか非難されるだけでなく反ユダヤ主義者にもされるのだということです。

AJ:再びヒルトンさんはいい指摘をされました。あなたは共産主義の圧政も、ヒトラーの圧政も、ブッシュの圧政も、イスラエルの圧政も、イラクの圧政も反対されています。しかし、なかでもアメリカ国民を裁判もなしに処刑しようとしているとして、イスラエルを非難するのは正しい。我々は、もし中国がそれをしようとすると激怒するでしょうし、メキシコの軍隊が国境線を越えて侵略すればやはり激怒するでしょう。ところがイスラエルはすでにそれを行っています。それに反対の声を上げなければなりません。そして左翼についても、強大な権力を持つ、イギリス(アメリカ同様)もファシスト帝国である影の世界政府の手足にすぎず、完全にコントロールされていることについて、もっと注目すべきです。ほかにありますか? ダンさん。

Dan : 私が言いたいのは、私の世代の人々が関心を払わないことなのです。

SH:無関心ですね。

AJ:1776年の産業革命をなしえたのはわずか5%。それを始めたのは2%。だとしたら、我々のような人々の数は、おそらく……

SH:はい。しかし、少数派が、常に歴史のカギなのです。ボルシェビキやイギリスの圧政に反旗をひるがえした人々も、ナチスも、革命を起こした初めの人々はごく限られた数でした。それが真実です。少数派が常に歴史のカギを握っているのです。

AJ:しかし、荒廃し、酒やドラッグにおぼれる貧しく悲しき人々の権利を、我々が守ろうとしているのに、彼らは決して感謝しない。それは問題ではないのですが。
我々は、我々の家族や子供たちを守っているのですよね。ダンさん、ありがとうございました。

Dan : こちらこそ。

AJ:最近、児童虐待が話題になっています。私は反対です。

SH:今日、中東では日常茶飯事のことです。パレスチナでは毎日誰かが虐待され、殺されています。目新しいことではありません。

AJ:彼らが5歳の子供を撃ち殺すのをビデオで見たことがあります。ひどいことです。ところで、イスラエルがハマスを作ったのだとラビン元首相が公表したことがわかりましたね。United Press International(UPI)の情報です。
ペンシルヴァニアのケヴィンさんを呼んでみましょう。ケヴィンさん、あなたの番です、どうぞ。

Kevin:こんばんは、アレックスさん。ヒルトンさんにも、こんばんは。それと、私の前に電話に出られた方にも、挨拶をしたいと思います。私もちょうど同じ世代に入るからです。私は23歳です。アレックスさん、まだあなたのビデオ“Road to Tyranny”は見ていないのですが、聞いてください。ラジオをステレオにつなげる方法を見つけたのです。放送されているラジオの内容をステレオの中のテープに録音できるのです。これから、それを配りたいと思います。

AJ:それはすばらしいですね。地方局にも連絡して……

Kevin:地方のラジオ局にもテープを送るつもりです。一番説得力のあるものを。それと、Weather Channelで祖国防衛の小さな広告を見ました。「1-800-BE-READY」です。私はそこと連絡を取り、あなたの宣伝をしました。

SH:いわゆる祖国というものについてですが、私はそれを祖国不防衛(Homeland Insecurity)と呼びたいのです。

Kevin:Department of the New World Orderですね。

AJ:そう、ナチの用語です。

SH:はい、祖国不防衛。その目的はアメリカ国民を守るのではなく、危険にさらすことです。少し、ハイジャック犯の一人の妻であった証言者のことを話させてください。 彼女は、30日にも及ぶFBIの尋問を受け、さまざまなことを話し、FBIはそれを、このオレンジ警報、レッド警報に使いました。 彼女は、彼らがいかに作られた情報を使用しているかを示しています。これは完全な欺瞞です。

Kevin:彼らは、人々を掌握しています。

AJ:オレンジ警報が発動した場合を見てみましょう。街は機能停止になります。

Kevin:それを、私の街のラジオ番組で聞いたことがあります。

AJ:お教えしましょう。レッド警報の元では、子供たちは、FEMA(連邦緊急事態管理庁)のセンターに連れて行かれ、親の手は届きません。どうぞ。 

Kevin:そのことについてです、話されてたのは。もし周辺にテロリストが現れれば、子供たちは避難し、親から引き離されると。食料も、そちらで用意すると。

SH:FEMAの元トップ職員の話を、お教えしましょう。彼はレーガン大統領の政権から、第一次ブッシュ政権まで、そこにいた人物です。FEMAは緊急事態の際、マーシャル・ロウ(戒厳令)を敷くための機関の一つです。

AJ:ヒルトンさん、お待ちください。 先週、ロッキーマウンテン・ニュース紙に、100万人もの人々を収容できるキャンプが作られ、そこには焼却炉や無数の墓が用意されていると出ていました。

Kevin:ヒトラーの回し者ですか?

AJ:本当なのです。冗談ではありません。どういうことなのですか? ヒルトンさん。

SH:信じますよ。それらの人々は危険分子なのですよ。犯罪者なのです。

Kevin:Coast to Coastには、いつ出られるのですか? Eメールで知らせますので。

AJ:ありがとうございます。

Kevin:すべては新世界秩序と戦うためです。

AJ:わかりました。ありがとうございました。ルワンダの貧しき民衆はイギリスに殺されそうになった時、イギリスを反キリスト主義者だと思いました。彼らは、あやうく神隠しにあうところでした。それは起こりませんでしたが。同じことが、ヒトラーにも言えます。
神は、自らを助けるものを助ける。私は神を信じています。私はクリスチャンです。
しかし、多くは、政府に飼い慣らされた、卑しい教会が人々に服従を説いているのが現状です。それは断固として拒否しなければなりません。

SH:神隠しや終末論などについて言えば、多くの右翼的な教会は、イスラエルを支持しています。聖書が彼らにナイル川からユーフラテス川まで領土を広くする権利を与えていると思っているからです。これは、我々を出撃させ、イスラエルのために死ぬことを煽動する、また一つのプロパガンダです。聖書がそう言っているとして。
我々がイスラエルを助ければ、キリストが復活するという、この考えはハルマゲドンを呼ぶものです。まったくナンセンスです。欺瞞です。
なぜ右翼的な福音伝道者たちがこの国を動かしているのか……

AJ:待ってください。彼らは右翼ではなく、ネオコンです。

SH:はい、ネオコンです。ただ、ポイントはなぜこのような反キリスト主義の国を野放しにするのかということです。反キリスト主義というだけでなく、クリスマスも奪おうとしたのですよ。クリスマス・ツリーを撤去し、他にも……国民の祝日であるのに、街中から十字架を奪い去りました。これが我々が戦う理由なのです。

AJ:その通り。そして、だからこそ、ラビン元首相は殺されたのです。なぜなら彼は、そうしていこうとしなかったからです。それが彼らのやり方です。世界の中心に流れる潮流なのです。アメリカ、オランダやイギリス、それらがすべて繋がっています。

さて、もういくつか電話をとってみましょう。

Rich:こんにちは、皆さん、その調子ですよ。そしてスタンリー、あなたは二重の忠誠者について正しいです。彼らはイスラエルの第一人者であり、これらのシオニストたちはショーを急がせようとしています。そして、アレックス、あなたも正しい。彼らは今アラブ人を狙っています。その次は? 白人です。

SH:そうですね。アラブ人は前に私が言ったように、以前ほど熱狂的なイスラム教徒というわけではないのですから。
その目撃者、これらの人々はコーランよりもプレイボーイに興味があります。

AJ:ちょっと言わせてください。これは他では言っていないことなのですが、FBIの訓練マニュアルを見たのです。それらを、テープやビデオに録ったのですが、その時「私は白人主義者だ。ブッシュがアラブ人を殺してくれるだろう。」と言うと、ラジオ用の宣伝広告をとることを許されたのです。国営のラジオです。
こうしたタイプの民族主義は受け入れられますが、私には気持ちの悪いものでした。
FEMAが何を作り出しているのか、何を訓練しているのか、白人主義者たちに知ってもらいたいです。クリスチャン、銃を保有する人々、自宅教育をする親や子供たち、彼らはキリストの第二の降臨を信じています。それらの証拠を私はテープに収めました。祖国防衛というものが右翼に──真の右翼です。ネオコンでなく、オクラホマ事件のときのイラク人のような──繋がっていることを人々に知ってほしいのです。ヒルトン氏は政府役人からの証言で、そうしたイスラム教徒がWTCの二度の事件、オクラホマの事件に雇われていた事実を得ています。
それが陰謀なのです。それが彼らのしていることです。Richさん。どうぞ。

Rich:はい、この流れの結末には、50万もの外国軍隊が、アメリカに入ってくることになっていると聞くのですが?

AJ:ヒルトンさんに、お話しましょう。彼は賢明な方で、この問題について本も書かれています。繰り返しますが、ボブ・ドールの主任弁護士でもありました。 しかし、AP、ロイター、CVC、ワシントン・ポストなどの情報があるのです。これは、ばかげているように聞こえ、私見ではないのですが。
私の二つのフィルム“Road to Tyranny”と“Masters of Terror”でも言っています。オランダ、チェコ、メキシコ、カナダ、イギリス、そしてもちろんイスラエルの軍が、ここに送り込まれようとしているということです。
私は、我々をキャンプに送り込む訓練をしているところを見に行ったことがあります。
彼らはアメリカのテロリストたちを何とかするために入り込もうとしているようなのです。
ヒルトンさん、それについてお聞きになったことは?

SH:はい、あります。確かすでに話したFEMAで働いていた人物からだったと思います。明らかな野望があるのです。歴史的に非常に重要なポイントです。
これは、9.11の犯人が誰であるかといったような小さな問題ではありません。そんなことはわかっています。ペンシルヴァニア1600にいる人です。
問題はもっと大きな本質の部分、彼らが何をしようとしているかなのです。歴史的な視点で見れば、同じようなことをしていた例があります。今回は、より高い技術を使ってアメリカ国民の目をくらませようとしています。メディアの力です。

AJ:NAFTAやGATTはすでに経済的な武器で人々を経済的な隷属状態においています。

SH:そうです。その企てはつまりブッシュ不景気は計画的なものなのです。それは業務怠慢なんかではありません。権限なのです。
人々を、より右往左往させ、おびえさせ、従属させるために計画されたことです。国の不安定は経済の不安定を増長させます。

AJ:そして彼らは新しい法案を通そうとしています。強制的国家事業を立ち上げ、人々は政府から仕事を得るようにさせるものです。そんなことさえ言っています。
私はC-span(ケーブルTV)でRidges氏と一緒に、安全保障会議を見ました。彼は、彼らは兵隊を大量生産しようとしていると言ってました。

Rick : さて、アレックス、彼らは何をしようとしているのでしょう。彼らは、黒子のように動いています。私の言っている意味がわかりますか?
オズの魔法使のようなものです。彼らは、そうですね、100万の半分、50万の軍隊を持とうとしています 。ここには2億8500万の人々がいます。そのほとんどが武器を持っています。

AJ:問題は、我々がバルカンのような状況に陥っていることです。しかし、それは本当のことです。我々意識ある少数の人がこれを覆すことができるのです。電話をありがとう。それは真実を言うことであり、影響を与えることなのです。
私が本当に来て欲しかったゲスト、ヒルトン氏への最後の電話にいきましょう。
ミズーリーのロンダさん、放送中です、どうぞ。

Rhonda:こんばんは、みなさん。あなた方の仕事に感謝します。モラン議員についてですが。

SH:はい。

Rhonda:あの声明書を作った人ですが、彼はそのことを謝罪しています。

SH:もちろんブッシュからの圧力がかかったのですよね。

Rhonda:はい。

AJ:彼の父親はナチスの活動を進めるために資金を提供しているとして逮捕された人物です。どうぞ。

Rhonda:神隠しの狂信は母国の安全政策にとって有利に働きます。なぜなら、人々が消え始めたとき、ただ神隠しのせいにすることができるからです。
私たちは彼らを見つけることができない、彼らがどこにいるのかわからない、だから神が彼らを連れ去ったに違いないと。

SH:南アメリカでは、それはdesaparedetos(sp)と呼ばれています。それは“姿を消した(殺された)”という意味です。チリやアルゼンチンなどで、百にも千にも上る人々が姿を消しています。彼らの家族は土曜日の午後に中央広場のまわりを行進しに行きます。そうしたことが、まもなくここでも始まるでしょう。 姿を消した人々──。
人々は、姿を消した人々がいったいどこへ行ったのだろうと不思議に思うことでしょう。
そして、あなたが逸脱行為をしようものなら、次のターゲットは自分なのだと感じさせる、それが目的です。それが、権力による究極のやり方なのです。

AJ:そして、もし彼らの勝利に目をつぶるのであれば、我々はPaul Revereのように立ち上がって、uh-uh babyと言わなくては。(*意味不明)

Rhonda:私が何を質問したいかというと、出動した軍の人々は今こうして起こっていることを、どう思っているのかということです。

SH:多くの軍人は、とても怒っています。彼らは起こっていることが嫌なのです。
しかし軍隊の中には事実上民主主義はありません。軍隊の中には発言の自由はありません。なぜなら、あなたは基本的にコマの一つなので、絶対に反対意見を言うことはできないからです。彼らの多くは脅迫されています。何人かでも異議を唱えて辞職してくれればいいのですが。政府を辞めた人物もいますし。

AJ:大使ですか?

SH:そうです。しかし軍は少し事情が違って……

AJ:ワシントン・タイムズは報告しています、最もモラルの低下しているのはペンタゴンであると。

Rhonda:私は14年間勤務していたので知っています。彼らの言葉を解さないのなら口を開かないで黙っているほうが得策でしょう。さもなければ彼らに監禁されます。

AJ:ロンダさん、もうすぐ終わる時間です。電話をくれてありがとう。

Rhonda:ありがとう。

AJ:ヒルトンさん、来てくれてありがとう。感謝します、また会えますか?

SH:もちろん、そしていつか、これらの犯罪を裁判にかけたいと思います。なぜなら彼らは、民事訴訟でなく刑事裁判にかけられるべきものだからです。そして彼らが敗れ去ることを願います。

AJ:あなたは、まさに歴史を刻む少数派です。もし我々が今口をつぐんでしまえば、我々の子供たちに未来は望めません。そうでしょう?
スタンリー・ヒルトンさんをお迎えしてお送りしました。ではまた。


MichaelMeacher20030906 この対テロ戦争はインチキだ

マイケル・ミーチャー 対テロ戦争はアメリカの世界支配戦略の隠れ蓑だった。

マイケル・ミーチャー 2003年9月6日(土) ガーディアン紙

イギリスがなぜ今回のイラク戦争参加に踏み切ったかという議論が大きな注目を集めているが、アメリカが戦争を始めた理由についてはあまり騒がれていない。実はこれがイギリスの真意解明の糸口であるというのに。おきまりの話では、世界貿易センタービルが破壊されてから、アフガニスタンを本拠地とするアルカイダへの報復攻撃が対テロ戦争の最初の一歩となっている。その後、サダム・フセインが大量破壊兵器を所持していると米英両国が言い張り、イラク戦争勃発に至った。しかしこの話は事実と矛盾している部分もあり、真実は大きな謎に包まれている。

パックス・アメリカーナ創造のための詳細な計画がチェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官、ウォルフォウィッツ国防副長官、ジェブ・ブッシュ(フロリダ州知事、ブッシュ大統領の弟)、ルイス・リッビー(チェイニー副大統領の首席補佐官)のために立てられたことは周知のとおりである。この計画は2000年9月にネオコン派のシンクタンク、新アメリカ世紀プロジェクト(PNAC)によってまとめられた。

この計画には、ブッシュ政権はフセイン大統領が権力を持っているかいないかに関わらず湾岸地域を軍事的に制圧するつもりであると書かれている。また、平和維持活動には国連の指揮よりもアメリカの指揮が必要だとしている。その他アメリカの宇宙支配のための軍隊編成を求めたり、アメリカが生物兵器の開発を検討していることをほのめかしたりしている。

この計画は9.11テロの1年前に作成されたものだが、その時すでに北朝鮮やシリア、イランを脅威とし、世界規模の指揮統制システムの創設を正当化していた。つまりこれはアメリカの世界支配の計画書である。しかし、単なる右派空想家のたわ言ではない。9.11テロに関連した出来事の真相を解明するには、世界対テロ戦争論など持ち出すより、この計画を深く掘り下げてみた方がよほど役に立つ。

まず米当局が9.11テロを阻止するために何の対策もしなかったのは明らかだ。少なくとも11の諸外国や諜報機関が事前に警告していたことが分かっている。ワシントンを飛行機で攻撃する計画があるという情報が1996年には入手されていた。そして1999年の国家情報局の報告書に「アルカイダの自爆テロ犯が高性能爆弾を積んだ飛行機で国防総省に突っ込む可能性がある」と記されていた。

9.11テロに関与した15人のハイジャック犯はサウジアラビアでビザを取得している。ジェッダ市のスプリングマン前米国査証発行局局長は、1987年からCIAが中東の不審な申請者に不正にビザを発行して彼らをアメリカに送りこみ、ビン・ラディン氏と共謀して対アフガニスタン攻撃の口実にするためのテロ攻撃訓練をしていたと述べている。この任務はアフガニスタン攻撃後も他の目的で続けられていたようだ。また、5人のハイジャック犯が90年代に米軍基地で訓練を受けていたという報告もされている。

9.11当日の米政府の対応は全くもたもたしていた。最初の飛行機がハイジャックされてから最後の飛行機が墜落するまで約2時間あった。その間たったの1機の戦闘機もワシントンDCから10マイル(16キロメートル)のアンドリューズ空軍基地から緊急発進させなかったはなぜだろう? 法律ではいったん飛行機が予定進路から大きくはずれると戦闘機が調査しにいくことになっているのだ。

そして9.11テロ後の米国の処置は少しも良くなっていない。ビン・ラディン氏を捕まえるための具体的な計画は何もない。2001年の9月下旬から10月上旬にかけて9.11テロの証人としてパキスタンにビン・ラディン氏引渡しの話があった。しかし米国当局ははっきりと「我々の目的の範囲がせばまる」とか「もしビン・ラディン氏が捕まれば国際的な作戦があまりにも早く失敗に終わる」と反論した。マイヤーズ米統合参謀本部議長さえ「ビン・ラディンを捕まえることが目標ではない」と言った。

このように証拠を並べるとPNACの計画と実につじつまが合う。ゆえにいわゆる「対テロ戦争」は多分にアメリカの広範囲に及ぶ戦略的かつ政治的な目的を達成するためにでっちあげられたと考えられる。つまり、9.11テロはPNACの計画を実行に移すのにまったく都合の良い口実だったというわけだ。アフガニスタンやイラクへの攻撃計画は9.11以前から実行に移されていたのだ。ベーカー研究所が米政府のために作成した2001年4月のレポートには「アメリカはエネルギーに関するジレンマにとらわれている。イラクは中東から世界市場に入る石油の流れを不安定にするような影響力を持っている」と記されている。チェイニー副大統領のエネルギー担当グループに提出された資料によるとこの事はアメリカにとって耐え難いほどの危険になりうるため、「軍事的介入が必要だった」ということだ。

アフガニスタンに関しても似たような事があった。パキスタンの前外務大臣のナイク氏が2001年7月にベルリンで開かれた会合で米政府高官から「対アフガニスタン攻撃は10月中ごろまで続くだろう」という話を聞いたそうだ。2001年7月まで米政府はタリバン政権がトルクメニスタン、ウズベキスタン、カザフスタンの油田や天燃ガス田からアフガニスタンとパキスタンを通ってインド洋まで抜ける炭化水素パイプラインの建設を可能にするとみなしていた。しかしタリバンがアメリカ側の条件を拒否したため、米代表は「我々の金になる提案を受け入れないなら、攻撃する」と脅した。

こうした背景を考えれば、9.11テロを防がなかったのは前もって入念に計画されていたアフガニスタン攻撃のかっこうの口実をつくるためだったという見方があっても何の不思議もない。9.11テロはPNACの計画に従った戦略にゴーサインを出した。9.11テロがなければこの計画は実行不可能だっただろう。

この政治的な煙幕をしかけた決定的な要因はアメリカとイギリスが自国で炭化水素系エネルギー資源を使い果たしつつあることだ。両国ともに石油や天然ガスの海外依存度が高まりつつある中、イギリスも炭化水素系エネルギーの争奪戦に加わり、これが今回のアメリカの軍事行動に加担した理由のひとつとなっている。

以上が、「対テロ世界戦争」はアメリカが世界の覇権を握ること、全ての計画を進めるために石油を武力でおさえることという、2つの全く別の計画である戦略をおおい隠すための、政治的な作り話であることの証明である。この作り話に共謀することが本当にイギリスの外交の目的なのだろうか? 各自それぞれの目的にしたがって、より客観的な英国の立場を保とうとするのであれば、この気が滅入るほどに入念に拵えられた長編大作をよく検討してみるといい。それこそ今後の英国の進路を根本的に変えるのに必要なあらゆる証拠を含んでいることが確実だからだ。


【関連記事】

CIAが英閣僚を監視か 遺伝子組み換え作物問題で

【ロンドン12日共同】11日付英紙サンデー・テレグラフは、米国の中央情報局(CIA)が、遺伝子組み換え作物に慎重な立場を維持しているマイケル・ミーチャー英環境担当閣外相の個人ファイルを保有し、動向を監視していると報じた。遺伝子組み換え作物の世界市場では、米国の企業が圧倒的に強く、米政府は、英国など欧州で高まる遺伝子組み換え作物への反対論に警戒を強めている。

ミーチャー氏は労働党左派の政治家で、遺伝子組み換え作物に関する政府諮問機関から、遺伝子産業に関係している人物の排除を勧告するなどしている。英国では、ブレア政権自体は遺伝子組み換え作物の開発と輸入を促進する立場だが、チャールズ皇太子や環境団体が反対しており、政府内にもミーチャー氏のような慎重論がある。CIAは同紙に、ミーチャー氏のファイルの存在を認めたが、内容についてはコメントを拒否した。(共同通信 1999/07/12)

国連決議ないまま戦争なら、英政権閣僚ら辞任の意思

ブレア英政権の閣僚や副大臣らが、国連修正決議がないまま戦争に突入すれば抗議のため辞任する意思を示し、今週に予想される決議案の採決の行方が政権の将来を左右しかねない情勢だ。クレア・ショート国際開発相は9日のラジオ番組に出演し「もし国連決議が採択されないまま戦争に突入すれば国際法に違反し、国連を傷つける。それは余りに向こう見ずだ」と発言し、決議なしの戦争の際には辞任する意思を明らかにした。

閣外ながらマイケル・ミーチャー環境担当副大臣らも辞任を示唆しており、国連決議の採択はブレア政権にとって欠かせないものとなっている。 イラク問題の取り扱いについて労働党長老のタム・ディエル議員は10日、仏ラジオのインタビューで「英米は大間違いをしている。首相を代えたい。別の首相に仏独と話し合ってもらいたい」と語った。英下院では2月末のイラク政策承認決議で、120人以上の労働党議員が「軍事攻撃を正当化する根拠はまだ示されていない」という修正案を支持。その数はさらに増え、少なくとも150人の労働党議員が「国連決議は不可欠」との見方に傾いている。(朝日新聞2003/03/10)


【関連サイト】

We met Meacher in Boston- "Both Wars were planned in advance before 9-11" (Slash Site)


AlexJones20040910 スタンリー・ヒルトンに聞く Vol.2

アレックス・ジョーンズ インタビュー

(聞き手:アレックス・ジョーンズ/アレックス・ジョーンズ・ラジオショー/2004年9月10日)

「これ(911事変)はすべて自作自演です。つまり政府みずからが命じて行なった一種の作戦だったのです。ブッシュ本人が署名してこの命令を出したのです。ブッシュの認可のもとで、あの攻撃が行われたのです。ブッシュは反逆と大量殺戮を行なった罪人なのです。」(スタンリー・ヒルトン)

●アレックス・ジョーンズ──ついに再登場です。かつてボブ・ドール議員の参謀長役をつとめ、弁護士・法律家として輝かしい成功を収めた人物。そして今では“911事変”の遺族数百人を代表して訴訟を行なっている弁護士。つまり彼は“911事変”に関与したとしてブッシュを相手に訴訟を行なっているのです。今や、あの有名なゾグビー世論調査でもこんな結果が出ているのです。ニューヨーク市民の半数が「911事件に政府が関与した」と見ているとね。それではこれから正味で45分間、1時間ばかりのあいだ、スタンリー・ヒルトンさんにご参加いただきましょう。スタンリーさん、御登場いただき感激です。

[中略]

■スタンリー・ヒルトン──我々が裁判で訴えているのは、ブッシュとその操り人形の連中、つまりライス(国家安全保障問題担当大統領補佐官)、チェイニー(副大統領)、ミュラー(FBI長官)、ラムズフェルド(国防長官)、そしてテネット(CIA長官)などですが、こうした連中がみな“911事変”の幇助と教唆を行ない、実際に“911事変”の発生を許してしまったばかりか、“911事変”を起こす命令まで行なっていたということです。他ならぬブッシュ本人が“911事変”を引き起こす命令を行なっていたのです。すでに我々は「ブッシュ本人が自分に有利な政治状況を作りだして、ネオコン勢力と連中の欺瞞的な中東政略に有利に働くようなインチキな政策課題を実現させるために、みずから命令を出してああした(911事変という)出来事を起こさせた」ということを立証できる極めて強力な証拠をいくつも入手していますし、何人もの証人も得ています。もう一つ指摘しておきたいことがある。簡単に申しますと、私が出た学校というのは、ネオコンの連中が何人か卒業している学校でもありまして、つまりシカゴ大学なんですが、60年代の末に私だけでなくウォツフォウィッツ(国防副長官)やフェイト(国防省・政策担当国防次官)などの連中も学んでいたわけでして、だからあの連中のことは個人的にも知っています。当時はいつだって、連中とこういう問題を議論していたもんですよ。実際、私はそういうテーマで卒論を書いたくらいでして。つまり「自作自演の“真珠湾奇襲”をやらかして、そのどさくさに紛れて大統領独裁制を米国に実現させる」という荒唐無稽な夢をやり遂げる方法論をね。そういう意味ではこの事変は少なくとも35年前から計画されていた、ということになるわけです。

[中略]

訴えの論拠は、基本的には3つあります。第一は連中(ブッシュとその政権および軍部の中枢人物)がこの事件の発生を命じ、それによって憲法違反を犯したことです。第二は、連中が合衆国法典31章に定められた「連邦市民虚偽届出法」に該当する不正行為を行なったということです。つまりブッシュは連邦議会に不正でなおかつ詐欺的な“証拠”なるものを提示してイラク戦争の遂行権限を手に入れたわけですよ。そして言うまでもないことですが、“911事変”を引っ張り出してきてイラク戦争を正当化したのは彼ですからね。「サダムがあの事変に関与していたんだ」などと言い募ってね。それはみんな嘘っぱちだったわけですが。

[中略]

●アレックス・ジョーンズ──かつてボブ・ドール氏の参謀長役をつとめた政治学者で弁護士。ラムズフェルド(国防長官)や他の連中と同じ大学で学び、嘘の“真珠湾攻撃”をデッチ上げてアメリカを独裁制に一変させる方法で、卒業論文を書いた男。そして今は“911事変”を実行したかどで米国政府を訴えているわけですが、被害者のご遺族数百世帯がこの訴訟に参加し、70億ドルの損害賠償を求める一大訴訟になっています。そう、彼の名はスタンリー・ヒルトン。この放送は、ロサンジェルス、ロードアイランド、ミズーリ、フロリダをはじめ全国各地のラジオ局で放送されています。

[中略]

■スタンリー・ヒルトン──[中略] 我々が訴えている相手は、ブッシュとコンドリーッザ・ライス(国家安全保障問題担当大統領補佐官)とチェイニー(副大統領)とミュラー(FBI長官)等々でして、この連中が“911事変”の発生に個人的に関与したばかりか、“911事変”の発生を命じてもいたということで訴えているのです。さらに我々は、いわゆる「ハイジャック犯」の素性についても問題にしている。つまりそのうちの一人と夫婦だった人物に証人になってもらったのですが、この「ハイジャック犯」連中は米国に飼われていた“おとりスパイ”だったのです。二重スパイだったのですよ。FBIとCIAが金を出して、わが国でのアラブ人集団の動向をスパイさせていたのです。つまり彼らは操られていた。彼らの親分だったのは、サンディエゴその他の地域を担当するFBIの某“通報屋[インフォーマント]”だったのです。そしてこれ(911事変)は政府じきじきに手を下した秘密作戦だったわけで、ジョージ・W・ブッシュ本人が命令を下していた。ブッシュ本人が命令を下したんです。有罪であることを示す証拠は手に入れた。この件を語ってくれる文書類だけでなく証人たちもいるのです。ブッシュが能なしだったといって済む問題じゃない。実際、彼は能なしですけどね……。だけど現実問題として彼は自分で命令を出したし、この計画のことを知っていた。つまりこの事変に関しては、事前に何回かリハーサルがあった。そういうわけで彼は9月11日当日、あんなことが起きているのに無関心で無頓着な態度を見せていたわけです。ビデオにはっきりと映し出されていますが、アンドリュー・カード(大統領首席補佐官)がブッシュの耳元でひそひそと報告するわけですが、ブッシュはといえば、学童が朗読していた山羊のおはなしに夢中になっていた。ブッシュは、あれもそうしたリハーサルの一環だと思っていたわけです。この連中は、ドレスを試着するみたいに何度も何度も事前のリハーサルをしていたのですよ。ブッシュは事前にシミュレーション映像を見ていた。そして(精神分析学者の)フロイトが指摘したような“うっかり発言”を、“911事変”からわずか数ヵ月後のカリフォルニアでの記者会見でやらかしてしまった。「1機目が最初の(WTC)タワーに突っ込むところをこの目で見てましたよ」と言ってしまったわけです。だけどその時点ではテレビの実況はやってなかったわけだから、これはありえない話です。じゃあ何かというと、彼が見たのはシミュレーション映像だったわけです。そういうわけで、これはブッシュ本人が政府命令を下していた案件だったのです。

我々は憲法にもとづいて、連中をアメリカ国民の人権を侵害したかどで提訴しました。さらにまた連邦「市民虚偽届出法(FederalFraudulent Claims Act)」にもとづき、虚偽の主張を行ない議会をだましてインチキな銭もうけのイラク開戦を正当化したかどで、連中を訴えたわけです。そしてさらに「RICO法」すなわち「威力脅迫および腐敗組織に関する連邦法(RacketeerInfluenced and Corrupt Organizations Act)」にもとづき、この連中が一種の“腐敗組織”となって悪事を行なっていることを裁判所に訴え出たわけです。で、私は連邦裁判所の裁判長から個人的に嫌がらせを受けました。この判事は私にじきじきに訴訟を取り下げるよう命令し、そればかりか30年以上も法廷弁護士を務めてきた私に対して法廷で仕事ができないようにしてやると脅迫したのです。私はFBIからも嫌がらせを受けました。うちのスタッフも嫌がらせや脅迫を受けましたよ。そればかりかうちの事務所に強盗が入る事件までおきました。政府の仕業ですよ、私が目下相手にしている政府のね。

[中略]

我々は証拠文書だけでなくFBIの元捜査官や情報提供者だった人物やその他諸々、たとえばペンタゴンや軍部や空軍の職員などの宣誓証言を手に入れてあります。これらの証拠は“911事変”が多くの軍事演習[ドリル]とリハーサルの後に実施されたものであることを裏付けているのです。ブッシュは実際の“911事変”が起こる前にテレビで何度もシミュレーションを見ていたわけです。“911事変”の勃発から数ヵ月後にカリフォルニアで開かれた記者会見で、ブッシュはそれをうっかり口にしてしまった。「1機目の飛行機が最初の建物に突入するのをテレビで見てました」と語り、それが報道されたわけですが。だけどこれは本来ありえない話だ。だって“911事変”を最初から中継していた映像なんてなかったわけですからね。実況中継で見ることができたのは、2機目の突入であって、1機目ではない。なのにブッシュは最初の突入を我が目で見たと言うのですから。さらに彼がじきじきに“911事変”を起こす命令を下していた証拠も入手してあります。ブッシュの有罪を裏付ける証拠をね。巧妙に仕組まれた陰謀だったということです。連邦非常事態管理庁(FEMA)のある職員は“911事変”の前夜、現場に入っていたことを録音証言していますよ。つまり9月10日にですね……

●アレックス・ジョーンズ──それはジュリアーニ市長も何か月か前の“911 真相究明委員会”で認めましたね。「トライポッド・パート2」という演習が予定されていたのだと。連中は総司令部をすでに「ビルディング7」から他所に移していた。今になって思えば、これは実にきわめて重大な事実だ。事件全体の謎を解くカギを握っている。あなたはこの事実を何か月も前に語っていました。CIAが自分のウェブサイトで発表したりAP通信がニュースとして報道する何か月も前にね。関係者たちの証言を得たと、あなたはおっしゃっていた。その関係者の話では“911事変”当日の朝にはいくつもの軍事演習[ドリル]が行なわれることになっていた。そしてまさにそのとおりに実行された。警備態勢を解除するための煙幕として利用されたわけだった。で、この事実がばれそうになると、CIAは大あわてで告白する始末だ。「はいはい、たしかにあの日の朝は演習をやってましたよ」とね。現時点ですでに我々は5件の軍事演習が……いや6件か……あの日にぶつけて企てられたことを突き止めている。これら5件の軍事演習ですが、そのうちの1件は9月11日当日に実際に起きた事とまさに同じ内容だった。その実施時刻までが、あの日の朝の“事変”が起きた時刻とぴったり一致していた。まさにそれが、“事変”当時にNORADのレーダーに24個もの不審な飛行物が映っていたのに警戒体制をとらなかった理由である。これはあなたに伺った話です。あなたが最初に公表したわけです。で、本題に入りますが、まあ詳しいことまで明かすのは無理としても、この事実をどうやってお知りになったかお話いただけませんか?

[中略]

■スタンリー・ヒルトン──NORADと空軍の連中にじかに会って話を聞いたのです。何年も前のまだドール氏のところで働いていた時のことですが、NORADに個人的に出かけて行きまして、コロラド・スプリングスのシャイエン山要塞……つまりNORADの連中とは仲良くなっていました。NORADだけでなく空軍で働いている人たちも、「非公式[オフレコ]で」ということでこの件をはっきり語ってくれました。で、その骨子ですが、おっしゃるような軍事演習[ドリル]が5件あっただけではなく、“911事変”の少なくとも2ヵ月前から、少なくとも35回も軍事訓練が行なわれていたのです。すべては計画ずみだったわけです。“事変”が起きた場所までぴったり同じでした。

●アレックス・ジョーンズ──で、当日にも5件の軍事演習があったと……

■スタンリー・ヒルトン──そう当日、まさにあの日です。そしてブッシュはこれを軍事演習[ドリル]だと考えていた。どうして彼は(視察先のフロリダの小学校でカード首席補佐官からWTC攻撃について耳打ちされたときに)平然とした態度をとっていたのは、まさにそういう事情があったからだとしか考えられないわけです。

●アレックス・ジョーンズ──NORADの職員や間航空管制官たちが当時どう思っていたかは既に判明してますね。「これも演習の一環か? 軍事演習なのか?」と、そんなふうに思っていたようですね。

■スタンリー・ヒルトン──ええ。

●アレックス・ジョーンズ──テープやテレビインタビューでは、彼らは軍事演習だと思い込んでいたようだ。

■スタンリー・ヒルトン──そのとおり。世間に知れわたるはるか以前から、私が申し上げていたことです。私自身がそれを知ったのは2003年3月のことで、その時に私ははっきり申し上げた。これはすべて仕組まれていたとね。これは政府の命令で行なわれた一種の作戦だったのです。ブッシュがじきじきに命令を下した。彼は国を裏切り大量殺戮を行なった罪人だ。しかも現在、司法制度を妨害しているのですよ。連邦判事やFBI捜査官たちを操って、この国においても連邦裁判所においても文句をつける筋合いのない正当な民事訴訟を阻止しようとしているのですからね。この国のれっきとした裁判長がですよ、正当な原告たちを代表しているこの私に、個人的に嫌がらせや脅迫を行なっているわけですからね。ポーラ・ジョーンズの案件でクリントン大統領が偽証を行なったと糾弾した連中だというのに、いま自分たちがそんなことをしているわけだ。それにケン・スター(クリントン不倫疑惑の特別調査官)も70年代はじめにデューク大学の法科大学院時代には私と机を並べた学友だったわけですが、これまたひどい話で、クリントンを弾劾せずに済ませてしまった。おかげで我々はいま、かつて考えられなかったような犯罪者を大統領執務室に据えてしまっている。大量殺戮をしておいて、司法制度の妨害まで行なっている悪党をね。

●アレックス・ジョーンズ──そうは言っても、連中は飛行機がビルに突っ込むなんて聞いてなかったと主張しています。テレビではそんなことばかり言っていた。ライス(国家安全保障問題担当大統領補佐官)もブッシュもチェイニー(副大統領)もアシュクロフト(司法長官)もね。ところがその後、我々は知ることになった。この連中があれやこれやの軍事演習を、まさにあの朝、行なっていたことを。百歩譲って彼らがじかに手を下していなくてもですよ、これで「そんな計画を耳にしたこともなかった」という連中の言い分が大ウソだったことは、はっきりしたわけです。

■スタンリー・ヒルトン──そうです。で、私は連中を証言台に立たせようとしているわけです。もう何か月も前から、連中の証人尋問を要求してきました。ところが連中はそれを拒み続けてきた。だけど遅かれ早かれ連中はウソをついていたことを認める羽目になるでしょう。いずれにせよ連中が偽証罪に問われることは、はっきりしている。彼らは平気でウソをつくし偽証もする。そういう連中ですからね。そういう連中に政府を任せてしまったのですよ、我々は。無論そのことは連中自身がよく知っているわけだけど。でも今さら連中が「ああいう軍事演習をしていたなんて知らなかった」などとシラを切ることができますか? 連中は「誰も気がつかなかった」と言う気でしょうけどね。だけどそれじゃ大昔の「ノーナシング党員」の性根と変わりはしない。そんな連中の言い分を「信頼できる」と思い込んでいる人たちがいるのだから、まったく理解できませんよ。

【訳注】ノーナッシング党員(Know-Nothings)とは、19世紀半ばの米国で発生した人種差別主義と排外主義に凝り固まった政治活動家の集団で、「ノーナッシング党(KnowNothing Party)」という政治結社のメンバーを指す。党員たちは移民や黒人に脅迫や暴行などの犯罪を行なったが、自分が属する団体について問われると「なんにも知らねえよ(KnowNothing)」とシラばっくれて組織防衛を図る掟になっていた。


●アレックス・ジョーンズ──おっしゃるとおり。今じゃ誰もが疑問に思うわけですが、あれほどの大組織であり、AWACS(早期警戒システム)も備わったアメリカ軍が、一体なぜ“911事件”の発生を許してしまったのか? 仮に誰かがセスナ機で飛んでいて予定のルートを外れたら5分もしないうちにF16戦闘機がやってくるでしょうに……。じつに単純な理屈ですよ。そしてこの疑問はもう一年半も前にスタンリー・ヒルトンさんがこの番組で述べていた。それからずっと後で一般のニュースもこの疑問を口に出すようになったわけですが。軍の連中はよほど人が良いのでしょうな。「あれはみんな軍事演習だ」という言い分を聞かされてすっかり真に受けてたのだから。だけど本当は演習じゃなかった。そしてABCニュースが、チェイニー(副大統領)がホワイトハウス以外の場所にある司令室にいたことを認めた。そればかりかチェイニーが「ナニナニをせよ!」という形のれっきとした命令を下していたことが明らかになっている。ヒルトン氏や他の人々から聞いた話では、内部関係者がはっきりとこう言っているのです。警戒体制が解除されていたとね。彼らはその事実を認めたわけだけれども、国家安全保障の観点から自分で発表するつもりはない、とも言っている。そういうことですよね、スタンリーさん?

■スタンリー・ヒルトン──いや、彼らはそれを認める覚悟でいますよ。ちゃんと召喚状で出頭を求めれば、彼らも法廷で証言する意思はあるし、証言せねばならないわけです。しかも我々が提起している訴訟は「連邦市民虚偽届出法」に基づくものでして、アメリカ合衆国を代表して訴えを起こしているわけです。ブッシュ政権が議会を騙したことを法廷に告発したわけです。それに合衆国法典31章の定めにもとづき、彼らは情報開示を義務づけられているのです。そういう事情だからこそ、連中は私に脅しをかけたり嫌がらせをしたり、事務所に侵入したり文書ファイルを盗んだり司法制度をあからさまに妨害したり、その他にもあれこれと犯罪行為を行なって、正当な民事訴訟をやめさせようと圧力をかけているわけだ。そうやって犯罪者とその反逆行為や大量殺戮の事実が世に出るのを妨害しているわけですよ。

●アレックス・ジョーンズ──ところで、あなたは「自殺するつもりはない」と世間に向かってはっきり宣言しておく必要があると思うのですが。ここで言っていただけますか。

■スタンリー・ヒルトン──(笑いながら)自殺するつもりなんかないですよ。家族がいますから自殺するつもりはない。脅迫についてはうんざりしてますけどね。でもその実態をお伝えすることはできます。話すのが辛いことではありますけどね、私にとってもうちのスタッフにとっても……。とりわけ自分が仕事をしている法廷の裁判長からじきじきに脅迫なんぞを受けた日にゃ……。

●アレックス・ジョーンズ──1年間も監視下に置かれながら再び世間に出て語ろうと決意なさったのは、何故ですか?

■スタンリー・ヒルトン──何故って、この1年半の間にわたしの手元に証拠がどんどん集まってきまして、あれが政府の自作自演でありアメリカ史上最大の国家反逆および大量殺戮行為となったことが、もはや疑う余地のないくらい明らかになったからです。

[中略]

■スタンリー・ヒルトン──[中略] ここでもう一つお知らせしておきたいことがあります。日本の「アサヒ」というテレビ放送網が、まさに明日9月11日のプライムタイムに特別番組を放映することになっています。私は2週間まえに番組取材で8時間もインタビューを受けました。その番組に私が出ます。アメリカのマスコミは私の主張など気にかけてないから、連中も気楽でいられるかもしれないが、日本はちがう。日本の人たちは非常に真剣に、私や他の人々をインタビューして回ったのですよ。

[中略]

●アレックス・ジョーンズ──スタンリーさん。グローバリスト、つまり新世界秩序を打ち立てようと企てている連中は、さらなるテロ攻撃を行なおうと狙っています。我々が手をこまねいているなら、そしてあなたや他の人々が大胆に真実を語ることをやめてしまったら、連中はさらなる攻撃へと突き進むでしょう。やつらが作り上げた“電子仕掛けのベルリンの壁”は今やここそこに亀裂が生じている。あなたを始めとする多くの心ある人々が真実を堂々と語り始めてくれたおかげです。しかしどうでしょうか? 連中は今まで行なってきた大がかりなごまかしを完遂するのでしょうか? つまり(イスラム教徒のテロリストたちが実行するぞ、と宣伝してきた)スーツケース大の核爆弾の破裂や、生物兵器をばらまきなどを実際に行なって、またも煙幕を張って、あれやこれやをごまかす気でいるのでしょうかね? もはや連中は八方ふさがりの状況です。殺人犯どもの正体は、あなたが暴き出したわけだし。我々は声を大にして告発に努めねばならない。だけど私が話をした政府の人間のなかには、こんなことを言う人もいるわけですよ──「それはそうだけど、キミがそんなことをしたら連中はもっとひどい攻撃を仕掛けて完全に抑え込むところまで行かざるを得なくなるよ」などとね。だけど敢えて私は言いますが、連中はすでにひどい攻撃を仕掛けているわけですからね。こういう役人の恫喝めいた言い分を、あなたはどう思います?

■スタンリー・ヒルトン──そうですね。連中はやる気でいると思いますよ。いくつか“不測の事態”を起こす気でいるのでしょう。だけど今は鳴りを潜めているのでしょうね。なぜなら目下、連中の前に堂々と立ちはだかり、その犯罪行為を告発する私みたいな人間が、どんどん増えているわけですから。思うに、我々がもし声を上げずにいたなら連中はもう一発やらかしていたでしょうね。連中は今も計画を捨てていないと思います。彼らの狙いは、異議申し立ての声を黙らせることなのでしょうから。そういうわけで我々は今回の訴訟で「愛国者法は憲法違反だ!」と訴えているのです。

●アレックス・ジョーンズ──世論調査の話をしましょうか。そもそも愛国者を名乗るような連中ってのは滅多にいない変人で、嫌われ者で他人から恐れられているような人間だ。だけどたまたまそういう人たちが持ち上げる「愛国」のスローガンが世にはばかると、小心者の連中がこれに便乗し始める。なにせ「愛国」を唱えるだけなら気楽にできますからね。ところがあなたはその対極にいる。我々庶民をトゲの付いた鞭で叩くような、まあ言ってみれば、アメリカに向かって手榴弾を投げ込む連中の仲間だとさえ言えましょう。ところが世間から高い評価を受けているゾグビーの世論調査を実施したみたら、なんとニューヨーク市民の半数がこう考えていることが判明した──「911事件は政府みずからが関与した陰謀である」とね。さらに調査によっては76%もの集団が「政府による陰謀」だと考えているわけです。ヨーロッパで世論調査を行なうと3分の2がそう考えていることが判る。ドイツでは歴代の国防大臣や科学技術大臣、そのほか現職の閣僚までもが、「911事変はアメリカ政府の陰謀である」と見ています。そのうちの3人は名の知れた保守派や革新派の政治家ですけど、堂々と名前を出してそういう意見を語っている。たとえば(イギリスの)マイケル・ミーチャー環境大臣は「米国政府の連中が“911事変”の実行に直接手を下していなかったとしても、あらかじめ計画を知っていたことだけは確実だ」とまで言っているわけです。だって思考力を持った人間なら、あれだけあからさまなものを見せられれば政府の公式発表が実現不可能なインチキだということは分かりますからね。そういうわけで、あなたが調査に乗り出し、多くの人が注目しているわけです。いまや大勢の人々が目覚めつつある。これについてどうお考えですか? いま何が起きつつあるのでしょう?

■スタンリー・ヒルトン──まあそういうことだからこそ、連中は「愛国者法」を定めて政治的な反対勢力を抑えつけようと狙っているわけです。それは連中にとって必須の段取りなわけで、反対勢力に先手を打ってきているわけだ。連中もバカじゃないから……。彼らのことは個人的に知っていますが、ウォルフォウィッツとかそういう連中ですけど、犯罪人ですよ。だけど知恵が回るし政治的反対勢力に先制攻撃を企てているわけですよ。だからこそ、ナチスとか……連中の“先祖”や“兄弟”というべき近縁に属するナチスやスターリニストみたいに、政治的抑圧にむけてせっせと精を出しているわけだ。腐敗しきった犯罪的な政府というのは例外なくそういう策略をとる。つまり自国民を抑圧するわけです。ナチス・ドイツも共産主義ロシアも毛沢東の中国もね。そういうわけでアメリカでも「愛国者法」が出てきた。やってることは五十歩百歩なのです。連中は“911事変”が起こる前からこれを画策してきた。つまり(「愛国者法」の制定策動も)連中の策略の一環だったわけだ。これは確実なことでして、まさに私の卒論の題材だったわけですけど。「テロリストの攻撃」なるものに追い回されるなかで、国民は法律でしっかり社会に組み込まれた政治的抑圧の制度に追い込まれていくわけです。それが「愛国者法・パート1」と「愛国者法・パート2」が次々とぶちあげられている理由ですよ。だから連中は国民をさらに抑え込もうとして、それを正当化するために「テロリストの攻撃」とやらをさらに激化させていくでしょうね。最終的にはこの国を一党独裁にもっていくつもりでしょう。そうしなければサウジの王族みたいな“兄弟分”とつるんで怪しげな思惑を追い求めることは出来ないわけですから、連中としては……。いやいやそればかりか、連中はナチス・ドイツとか共産主義ロシアなどの歴史的な“兄弟分”と同じ価値観で政治を行なおうとしているわけで、それが狙いですからね。

●アレックス・ジョーンズ──残り1、2分になってしまいました。でもこれは話しておかねばと思うのですが、ニューヨークの(共和党大会をめぐる警備状況の)件です。連中は“音波砲”を自国の市民に向けた。イラクで使われている最新兵器をですよ。そして抗議する市民たちを、スキーマスクで顔を隠した“黒ずくめの男[メン・イン・ブラック]”たちが取り囲んだ。4万1000人もの警官隊が、信任状を与えられて現場取材していたマスコミの記者たちを片っ端から逮捕したのですよ。子どもや車椅子の人々まで逮捕されました。2000人以上の市民が逮捕されて有刺鉄線でかこまれ、バスルームもついていない強制収容所に留置されたのです。当局の許可をもらわなきゃ簡易便器さえ使うことが許されなかった。警官は市民たちを思いきり怒鳴りつけていたのです。テロリズムとは全く関係ないのに……。連中は堂々と戒厳令への布石を打っているわけです。

■スタンリー・ヒルトン──まさにおっしゃる通り。「テロリスト」という言葉がひどく拡大解釈され、言葉の定義がすっかり歪められてしまった。「共産主義者[コミュニスト]」という言葉がマッカーシー旋風の魔女狩り時代に乱用されたのと同じです。ブッシュが言葉の意味を勝手に変えて、だれでも「テロリスト」だと呼ばれかねない時代になった。でも皮肉ですよね、世界最悪のテロリストは今この瞬間にもホワイトハウスの大統領執務室に座っている御本人に他ならないのだから。こんなに皮肉なことはない。これほどの偽善者なんだから、いっそのことブッシュに何か賞でもあげて『うそ?ホント?リプリーの大発見!』とか『ギネスブック』なんかに出してやりゃいいんだ。あつかましい詭弁と詐欺で世界をだました歴史的ペテン師の典型としてね。

●アレックス・ジョーンズ──その問題について一つ聞いておきたいのですが。これは私も痛感している事なので……。つまり国民はテレビを見て、人殺しどもを見るわけですね、犯罪者の連中を。そして御国にとって“救世主”のはずの連中が、法廷で非常にみじめな立場にいるのを見るわけです。これはまあ、米国史上最悪の連続殺人鬼テッド・バンディが法廷で裁かれる様をテレビで眺めているのと、さほど変わらないわけです。だけど視聴者にとって、被告席にいる罪人の素顔を知るのは辛いことだろう。つまり(ブッシュや政権中枢の連中が)裁かれる様を見るのは、国民の心を下ろし金で擦るような痛々しいものとなる。……つまり我々はいま、すべてのアメリカ人を相手に、一種の“心理検査”を強いているに等しいわけです。苦いクスリを強引に飲ませようとしているわけです。パンアメリカンの組合の話は御存知ですよね。スタンリーさん、そういうことが全面的に起きようとしているわけです、我々の面前で……。

■スタンリー・ヒルトン──ええ、非常に気がかりな状況です。私自身も独裁制とはどういうものかを理論的に研究してきた経験があります。ヒトラー政権の軍備大臣だったアルベルト・シュペーアにじかに会って話を聞いたことがあります。1981年にミュンヘンで行なったのですが……。全体主義の心理学や歴史も研究してきました。だからそういう状況が恐るべきものだということは、もはや疑いようもないのです。ところが今現在、高度なテクノロジーを駆使して、こんなことは歴史上かつてなかった経験ですが、一個の世界帝国が支配をいまにも確立せんとしているのです。テクノロジーに頼り切った、腐敗した政府による支配がね。まあそれが「エリート政府による支配」ってものなのでしょうけど。ナポレオンやヒトラーのような人物でさえ実現できなかったこと……つまりテクノロジーを駆使して、自分の国ばかりか他の国々まで、つまり全世界を支配する野望が、実現しかねない状況になっているわけです。

●アレックス・ジョーンズ──打開への道は、連中の「テロリスト」としての実態を暴き出すこと。PNAC(米国の新世紀のためのプロジェクト)が「真珠湾奇襲のようなイベントを仕掛ける必要がある」と提案していた実態を大衆にわかるよう暴き出すこと。かつて“911事変”そっくりの「ノースウッヅ作戦」なる奇襲計画が企てられていた現実を人々にはっきり知らせること。そしてブッシュ政権の連中の(自作自演の)奇襲作戦計画を公衆の面前に引きずり出すことです。こうして国民大衆に、自分たちが吹き込まれてきた「恐怖」の正体を、じっくりと見てもらう必要があります。あと1、2年もすれば国民の8割がたが事件の真相を知るでしょう。半数じゃなく大多数がね。そうなったときに連中がどう出てくるか?

■スタンリー・ヒルトン──そうそう、だからこそ連中は、我々の真相究明を抑え込もうとするわけです。そしてその一方で、手垢にまみれた古くさい陽動作戦を仕掛けてくる。つまり新たな「テロリスト攻撃」なるものを仕掛けて、大衆の関心をそっちに引っ張り込もうとする。連中がつぎにどんな「テロ攻撃」を行なうかは誰もわからない。だけど連中がそういう“事変”を巧妙に仕掛けるだけの能力を持っていることは、これはもう解明されてしまったわけですよ。連中が何をしでかすかは、もう際限がないです。思うに、世間が仰天するような事件を、またしでかすんじゃないでしょうか。それも選挙の直前にしでかして、ブッシュはそれを口実に次期大統領ポストを掠め取るような気がします。目下の対立候補だって藁人形か影法師みたいに非力な人物ですけれど、しかしとにかく連中はもう一発秘策を打ち出してきて国民の目を“911事変”から逸らそうとするんじゃないかな。“911事変”への国民的疑惑がきわめて高まった場合には……。けれども本当は、人々がこういう問題を冷静に見られるようになることが必要なのです。なぜなら大衆というのは、「アラモを忘れるな!」のスローガンが叫ばれた当時と事情は変わっていませんが、こういう事件をいつまでも根に持つからです。私にとって、この事件は「アラモ」の一件と変わらない。だって「911を忘れるな!」がスローガンに使われて、とんでもない“復讐戦争”が扇動されるわけですからね。

●アレックス・ジョーンズ──我々は岐路に立たされています。でもスタンリーさん、連中はこれほどの抵抗が出てくるなんて考えてなかったんじゃないのかな?

■スタンリー・ヒルトン──そうでしょうね。連中は見込みちがいをやらかした。腐りきって罪深いうえに無能でもあったと考えたいですね。腐敗の果てに犯罪に手を染めたからこそ、無能ぶりが噴出したのでしょう。しかしいずれにしても、政府のやりかたに憤激する人間の数が増えていけば、つまり役所や軍部の官僚機構にいて実態を知る人々に怒りが広まれば、最終的には我々の力でそうした人々を法廷に呼んで証言してもらいますよ。そして暴露してもらうのです。

●アレックス・ジョーンズ──スタンリーさん、連中の工作の全貌は、我々の努力が足りなければ、「素朴で悪意のないもの」と宣伝されてしまう恐れもあるわけです。それはヒトラーその他の連中も使った宣伝の手口です。大衆が(権力者の)悪意を見抜けないかった。だから騙され続けました。でも今や我々は(ブッシュ政権の)邪悪さに気づいた。我々は自らの生命や富や未来を犠牲にしても、自由を守ろうと立ち上がったところです。だってああいう、支配欲に凝り固まり正気を失った血に飢えた「テロリスト」どもに、屈服するわけには行きませんからね。あいつらの自由にさせて、「帝国」支配なんぞを実現させて、徴兵制を復活させられたら、我々は奴隷あつかいされて、この地球をまるごと侵略する先兵に利用されてしまいますからね。そんなことを許すわけには行かない。でも連中の背後にいるPNACは、そんな計画を練っているわけです。スタンリー・ヒルトンさん、あなたは法廷で闘いを始められた。神のご加護を願っております。本日はご出演いただき有り難うございました。来週もご参加いただけますか?

■スタンリー・ヒルトン──いいですよ。電話してください。

●アレックス・ジョーンズ──我が友に神の祝福あれ。最後に何か一言……。

■スタンリー・ヒルトン──最後に申し上げたいのは、皆さんもちょっと考えてみてほしいのです。ブッシュのような奴がホワイトハウスで権力を乱用したら、一体どんな結果になるのか? こういう人物を大統領にしておいたら、未来がどれほど危ういものになるのかを。これは過ぎ去った昔の出来事じゃないのです。これからも実行され続ける現在進行形の出来事であり、まさに今起きている出来事なのです。連中は計略を持っていて、それを実行しようとしているのです。あの連中は一人残らず、途方もなく危険な人物なのです。連中は武器を自由に使えてなおかつ危険ときている。アメリカばかりでなく全世界の、自由を愛する全ての人たちに、連中ははっきりと危険な刃[やいば]を向けているのです。

●アレックス・ジョーンズ──まさにその通りです、スタンリー・ヒルトンさん。連中は政府を乗っ取った。だけど人々の心はまだ乗っ取られていない。我々が抵抗もせずに無知のままでいることを期待することしかできないのです、連中は。

■スタンリー・ヒルトン──そして連中は「愛国者法」という締め付け法制や、脅迫やら、裁判長やFBI工作員の脅しやらで、自分たちの陰謀を暴く者を黙らせたいと望んでいるわけですよ。連中の願望ってのは、そんなものなんだ。

●アレックス・ジョーンズ──だけどあなたは挫けませんよね?

■スタンリー・ヒルトン──ええ、挫けませんとも。

【翻訳者注記】──テレ朝911特番(ビートたけしの! こんなはずでは!!)で紹介されて日本でも多くの人が知るところとなった米国のスタンリー・ヒルトン弁護士は、小ブッシュ政権を相手に911事変をめぐる集団訴訟を起こしています。彼は今年の9月11日に米国の政治陰謀事件を専門に扱うアレックス・ジョーンズ氏のラジオ番組に出演して近況を語りました。そのインタビューの模様はこのウェブサイトで聞くことができます。この録音をもとに作成した英文筆記録はすでにインターネット上に広く出回っており、たとえばこのサイトなどで読むことができます。但し、この英文筆記録には、おそらく聞き取りミスのせいで、実際の録音と異なる記述が散見されます。そこで上記録音をもとに、できるだけ正確に日本語訳の筆記録を作りました。

(訳=佐藤雅彦 「木村愛二『憎まれ愚痴』」HPより)

【江原注】この訳文は、季刊『真相の深層』04冬号(通巻4号)の巻頭特集「全貌解明!!『9.11事件』 やったのはブッシュたちだ!」で、スタンリー・ヒルトン弁護士が提訴した9.11集団訴訟の訴状(訳文)とともに掲載されている。


MichaelKane20050118 9.11事件とチェイニー副大統領の関与

マイケル・ケイン

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「ルビコン川を渡る」:9.11事件とチェイニー副大統領の関与

2005年1月18日(FTW:From The Wildernessの略、出版社名) ─ 「ルビコン川を越えて」(Crossing the Rubicon 著者はロサンゼルス市警の元麻薬捜査官で現在はFTW発行人兼編集者のマイケル・C・ルパート)は、1000の脚注を含む600ページを超える論文の中で、アメリカ政府内で公認された共同謀議があったとし、9.11事件の主犯容疑者はディック・チェイニー(以下、DC)であると名指ししている。この本の出版以降(私もその一章に貢献した栄誉にあずかっているが)、多くの人々がチェイニーに対して簡潔で分かりやすい審問をすることを求めている。

私はできるだけ手短に述べたいと思うが、それは決して分かりやすいものにはならないだろう。

チェイニーの有罪を証明する三つの重要なポイントがこの本の中で書かれている。私はまずそれらをリストし、次に「ルビコン川を越えて」の中で述べられているように、それぞれのポイントを証明していきたいと思う。

1. 手段 ─ DCとそのシークレットサービス(以下、SS):DCは、9.11事件に対する空軍の麻痺状態を確かなものにするため、シークレットサービスを通して完全に分断された指揮命令系統を走らせていた。SSはFAA(Federal AviationAdministration:運輸省航空局)がリアルタイムで見ているのと同じレーダー画面を見るための技術を持っている。彼らはさらに、国家的非常事態において最高指揮権を行使する合法的権限と技術的能力をも持っている。DCは9.11における最高司令官代理であった。(これらの点についての要約はここをクリック)

2. 動機 ─ 石油のピーク:2000年から2007年までのある時点で、世界の石油生産はピークを迎える:その時点から、1バレルの新たな石油を見つけることもますます困難になるだろう。つまり回復するのはより高価になり、それを取り戻し、支配する人々にとってはより貴重なものになるということだ。DCはこの来るべき石油ピークの危機について遅くとも1999年までには気がついており、そして9.11はチェイニーが「我々が生きているうちには終わらないだろう」と述べた一連のエネルギー戦争のための口実を与えてくれたのである。(これらの点についての要約はここをクリック)

3. 好機 ─ 9.11軍事演習:9.11の朝、米国空軍はFAAのレーダー画面に現れるシミュレーションのための「false blips:偽の輝点」に少なくとも一機は「実機」が混じったハイジャックをシミュレーションする複数の軍事演習を走らせていた。これらの軍事演習は実際に展開した9.11謀議のようにハイジャック機を含む空軍の演習を遂行しているという点で、9.11の実際の出来事にぞっとするほど忠実な生き写しであった。この軍事演習と対テロ演習は、すべての生命をなげうってこのような時のために日頃の訓練をしていた空軍の兵士の誰もが実際のテロ攻撃を成功させないための防衛行動に出ないようにする重要な役割を果たした。これらの演習はDCの管理下にあったのだ。(これらの点についての要約はここをクリック)

「ルビコン川を越えて」の中で明らかになったように、9.11の犯罪についてDCを法的審判にかけることを支持する記録がここにある。

●手段:DCとSS

9.11の陰謀が展開された際、SSは朝の9時03分にDCを地下にある大統領司令室へ連れて行ったと報告されている。このことはSSが遅くとも9時03分までに諸々の命令を発することのできる権力中枢の側近に含まれていたことを確証している。後に示すように実際にはもっと早かったことはほとんど確実であるが。

かつて対テロリズム・アドバイザーだったリチャード・クラークは著書「すべての敵に対抗して」(Against All Enemies)の中で、「SSはFAAのレーダーで見えるものがすべて自分たちにも見えるようになっているシステムを保有していた」と書いている。キーン委員会(9.11委員会としても知られる)は我々に、9.11の命令系統は複雑なクモの巣のようであったと信じ込ませようとしているが、実際にはSSが大統領と副大統領の命令を空軍の戦闘機パイロットたちに直接伝える権限を有していた。

9.11の朝を記録するために空軍によって委託された本である「アメリカ上空での空中戦」(Air War Over America)には、以下のように記述されている。FAAはオーティス空軍基地にコンタクトをとり、11便はマンハッタンに進路をとっていたが8時30分までにはその機影の信号が失われたと彼らに知らせた。このことはSSがその時刻までには、あるいはそれからほどなく権力中枢にいたことを示している。なぜなら、彼らはFAAのレーダー画面をリアルタイムで見ることができ、FAAは外部の軍と接触しているからである。遅くとも最低8時45分までには、実際はもっと早かっただろうが、SSが決定権のある権力中枢にいたことは間違いない。彼らは11便の自動応答装置(Transponder)が切られた8時15分以降には権力中枢にいた可能性が高い。

国家特別安全行事(National Special Security Event)

予定された重要な出来事や予定にない重要な緊急時において、アメリカ領土上で最高指揮権を発動する合法的権限を有しているのはSSである。それらは「国家特別安全行事」として指定されており、アトランタ・オリンピックゲームや共和党、民主党の全国大会が国家特別安全行事の有名な例である。準備として、SSはこのような事態におけるシミュレーションされた攻撃や野外演習の訓練発動を行っている。SSは安全保障上の共同のために州や地方の当局者たちや軍との共同行動を実行しており、国家のいかなる部署とも最良のコミュニケーションを達成するためのシステムを構築している。そして、その職員は常に大統領と副大統領の両者と行動を共にしており、アメリカ領土上での重大な緊急事態で最高指揮をとるべき完璧な機関となっている。

9.11事件が起きた時、その法的枠組みはSSをして、いかなる、そしてすべてのアメリカ当局者の上位に位置する最高命令を発することを可能ならしめる体制を作った。それは、空軍に対してもである。

リチャード・クラークは「すべての敵に対抗して」の中で次のように書いている。「私はチェイニーから来る、そして彼を通してブッシュから来る決定の速さに驚かされた」。これは予想されたことである。9.11の陰謀が展開されるに際し、最高司令官がすべての命令を発すべく何事も適切にセットされていたが、しかしブッシュは、すぐ側についていたSS職員とともに小学校の中にいて山羊の物語を読んでいた。

詳細に言えば、ブッシュのSSがリアルタイムで通信していたのはFAAだけではなく、PEOC(Presidential Emergency Operations Center:大統領緊急作戦センター)も含まれていた。報告によれば、まさにそこにDCはSSによって連れて行かれたのである。ブッシュは「アメリカが攻撃を受けている」と言われた後も、小学校で記念撮影を続けていた。2002年10月7日付のワシントン・タイムズ紙によれば、アリ・フライシャーは大統領の目を引きつけ、手書きのメモをかざした。そこには「まだ何も話さないように」と書かれていた。9.11のまさに重要な瞬間に、ブッシュは意図的に決定権のある権力中枢から外されていたのである。副大統領は軍の公式な命令系統に入ってはいない。

これまでに我々が確認したことは以下の通りである:

1.9.11の最高司令部はSSであった。

2.9.11の決定的な時に、ブッシュは最高司令官の役割を果たしていなかった。

3.9.11の陰謀が展開された時に、最高司令官の代理をしていたのはDCであった。

●動機:石油のピーク

定義上、世界の化石燃料(石油と天然ガス)の生産は地球の埋蔵量の半分が消費された時点でピークを迎える。その時点以降は、1バレルの石油を見つけるさえより困難になり、それを手に入れるのはもっと費用がかかり、誰であれそれを支配する者にとってはより貴重なものとなる。世界的に著名な専門家の大半の予想では、そのピークは2000年と2007年の間にやってくる。

我々は終わりなき成長を前提としたグローバルな経済体制の中で生活しており、その成長は消費すべき化石燃料に限界がないという前提のもとでのみ可能となる。石油と天然ガスの需要は驚異的な勢いで増加しており、ピークの後には、その需要は単純には満たされないだろうし、エネルギー価格は容赦なく高騰するであろう。

それによって引き起こされる経済的な破局は、2010年代が終わる前に石油が1バレル100ドルという状態に遭遇するであろう。石油は単に我々の暖をとったり、自動車を動かしてくれるというだけではない。それはあらゆる種類のプラスチック原料であり、天然ガスとともに、近代農業を破綻させずに維持するために最も重要な原料でもある。1カロリーの食物エネルギーを作り出すために10カロリーの化石燃料が消費されるという事実はほとんど知られていない。

我々は石油を食べているのである。

安い石油なしでは、何十億の人々が凍え、飢えるだろう。そして不幸なことに、石油や天然ガスに代わる再利用可能なエネルギー源の組み合わせは、資源保護の莫大な努力なしには不可能であり、それはどこにおいても視界の中に入っていない。

チェイニーはこのことを知っていた。

アメリカには資源保護に関する国家的計画は存在しない。DCが述べたように、「アメリカの生活様式は譲れない」。過剰消費はアメリカ人にとってアップルパイのように当然のものなのだ。多くの産業専門家たちは石油のピークの真実について長らく語り続けてきた。それらの一つ、おそらく世界で最も傑出したのが、DCのNEPDG(Energy Policy Development Group:国家エネルギー政策推進グループ)である。

DCが副大統領に就任してわずか4日後、彼はNEPDGを招集した。チェイニーが(納税者のドルで)給料を支払っていたその専門家たちの中にはマシュー・シモンズがいたが、彼は世界で最も敬意を払われているエネルギー投資銀行の銀行家の一人であった。シモンズは長年にわたって石油のピークについて話しており、彼がチェイニーのNEPDGに石油のピークという緊急の話題を教えたことは疑う余地もない。

最高裁判所承認のゴム印のあるNEPDG文書の内容が非合法にもアメリカの公衆から隠されている。FTWは、9.11の最も深くて暗い秘密がそれらの記録の中にあると常に主張してきた。それこそが、それらがかくも厳しく守られてきた理由である。

チェイニーは副大統領になるずっと以前、ハリバートンの代表取締役であった1999年に石油のピークについて知っていた。彼がロンドン石油問題研究所(London Institute of Petroleum)で行った講演がこれを明白に示している。

「ルビコン川を越えて」で述べられているように、「確認したところでは、石油産業内部、あるいはその近くにいる人々は、ボーリングを増やしても石油の供給を大幅に増加させるほどの結果にはなっていないと報告している」。

これだけの規模の危機には危機に対するプラン、つまりネオ・リベラルが持ち合わせていなかったような何らかのプランを必要とした。DCを含むネオ・コンサーバティブはこのようなプランを持っていた。それは危機を作り出すというものであり、国家安全保障内部のエリート立案者たちによって長い間必要とされイメージされてきたものであった。そしてそのプランは、世界で最後に残っている化石燃料を盗み、一時的に石油ピークの危機を回避すべく永久戦争を持続させるために使われる。

●好機:9.11軍事演習 ─ 完全な同期

2001年5月8日 ─ 9.11の4ヶ月前 、大統領は「国防省、保健福祉省、司法省、エネルギー省、環境保護局、その他の連邦政府機関の中で大量破壊兵器の結果管理を取り扱う全連邦プログラム」の責任者としてDCを任命した。これは、すべての訓練と計画立案を含み、それらは「最大限の効果」を得るために、完全に統合、調和し、包括的であることが必要とされた。この権限によって、FEMA(Federal Emergency Management Agency:連邦緊急事態管理庁)の中に国家準備オフィス(Office of National Preparedness)が設立され、DCによって監督されることになった。

DCはすべての連邦政府とすべての軍事機関にわたる渾然一体となって統合されたあらゆる訓練演習を直接監督する責任ある立場に置かれたのだ。9.11で、チェイニーは複数の軍事演習とテロ訓練を監督したが、それらには「空を見張る」権限を有する空軍当局NORAD(North American Aerospace Defense Command:北米防空司令部)の演習もいくつか含まれていた。

2001年9月11日の前日午後、NSA(National Security Agency:国家安全保障局)は、ハリード・シャイク・ムハンマドと9.11攻撃の首謀者とされるムハンマド・アタとの間で交わされた通信を傍受した。その会話は「試合が始まろうとしている」("The match is about to begin.")というものだった。

彼らは軍事演習に自分たちの活動をぶつけようとしたのか? 攻撃は一方の守備側と、他方の共犯者である攻撃側の間で行われた八百長試合だったのか?

このやりとりが上院諜報委員会からリークされた時、ホワイトハウスは激怒し、機密情報を漏らしたかどでウソ発見機にかけ、オフィスを捜索するといって上院議員たちを威嚇した。この機密漏洩はホワイトハウス内部の神経を逆撫でしたのだ。

主要な新聞社が精力的に記録してきたように、9.11の朝には複数の空軍の軍事演習が行われていたことを我々は知っている。「ルビコン川を越えて」の記録は、9.11に「Vigilant Warrior:油断なき戦士」と名付けられた実機による飛行演習が行われていたと結論している。リチャード・クラークはこの演習の名前を彼の本の4ページで暴露しているが、マイク・ルパートに電子メールで「Warrior:戦士」というタイトルの定義を確認したのはNORADのドン・アリアス少佐であった。

Warrior = JCS/HQ NORADがスポンサーになっているFTX、すなわち野外訓練演習(実機)。

これは以下のことを意味している。「Joint Chief of Staff:合同参謀司令部」によって指揮された「油断なき戦士」演習には少なくとも一機の飛行中の民間航空機が含まれており、それがまさに9.11で起きていた民間航空機のハイジャックという非常事態を正確にシミュレートすべく意図したものであった。これは偶然の一致であろうか?

このことは2004年4月18日付のUASトゥデイ紙に掲載された「NORADはジェット機(複数)を兵器として用いる演習を行っていた」というタイトルの記事によって裏付けられている。この記事では、合衆国本土から離陸してハイジャックされた航空機が世界貿易センターとペンタゴンを含む標的に激突する兵器として使われる実機での演習が行われたことを認めるNORAD職員(複数)の言葉を引用している。UASトゥデイ紙が取り上げているこの特別な演習は「2001年7月に計画され、後に実施された」─おそらくは9.11当日に。

思い出してほしい、9.11にブッシュ政権は主張していたではないか、自分たちはまさか航空機が兵器として使用されるなど「思いつきもしなかった」と。それならば、なぜ彼らは9.11以前に、そして当日にこのようなシナリオで演習をしていたのか? ホワイトハウスはこれらの演習に気がつかなかったと言ってかわしたが、これは見え透いたウソである。それらの演習はホワイトハウスで行われたのだ!

SSは攻撃野外演習のシミュレーションを行い、それはまさに「油断なき戦士」と呼ばれた演習だった。この合同参謀司令部の演習は、チェイニーの指揮下にある中央司令部によってSSの連絡系統を通して実行されていた可能性が高い。

9.11のもう一つの軍事演習には「Northern Vigilance:北方警戒」があり、それはロシアからの攻撃をシミュレートしており、合衆国東海岸からカナダ、アラスカにまで空軍戦闘機を投入する演習のことである。9.11の陰謀が展開された際、これらの戦闘機はすべて無用となった。対応するにはあまりに遠すぎたのだ。

この演習の構成要素の一つに、「偽の輝点」(レーダーが飛行中の航空機をシミュレートして表示する)と呼ばれるものがあり、FAAのレーダー画面に現れていた。ある時、FAA長官のジェーン・ガーヴェイは、FAAは9.11に11機のハイジャック機を疑っていたと発言した。彼女は、どれが本物でどれがシミュレーションだったのか、そしてどれが飛行中の軍事演習機なのか判別できなかったと言っていたのだろうか?

いずれにせよ、9.11にはこれらすべての空軍の対応が役立たなかった。

「アメリカ上空での空中戦」には、NORADのアーノルド将軍は、93便がハイジャックされているとの報告を受けるまで「Vigilant Guardian:油断なき防衛戦士」と名付けられた軍事演習を中止しなかったと記録されている。それは9時16分のことで、最初に11便がハイジャックされたと分かってから54分も後のことである。何がこれほど遅らせたのか? この時点でも、FAAのレーダー画面に「偽の輝点」が映っていたのか?

9時16分後でさえ、画面に偽の輝点が残っていた可能性は高い。キーン委員会の報告は、9.11の9時25分にFAAによって報告されていたとして「幻の11便」(phantom flight-11)を紹介している。FAAは、世界貿易センターが実際すでに攻撃を受けた時点でも11便が首都ワシントンに向かっていると報告していた。キーン委員会の報告は「FAAの情報が誤った原因を特定することはできなかった」と述べている。

「幻の11便」とは偽の輝点のことだったが、軍事演習は機密扱いにされているので、「偽の輝点」に関する特定の情報、その他の詳細について報告されることはない。

さて、あなたが航空管制官であると想像してほしい。実際の飛行機とハイジャックを想定した偽の輝点があなたの画面に映っている、そして突然それらが実際に起こっている複数のハイジャック機だと言われた。あなたは手持ちの数少ない空軍戦闘機をどこへ向かって飛ばそうとするか? あなたは間違った推測をしてはいけない、しかし、そのための十分な判断材料は持っていない。だがFAAはそうした決定さえ行わない、軍が行うのだ。キーン委員会は報告書のなかで、FAAをスケープゴートに仕立て上げているが、空軍当局は「アメリカ上空での空中戦」の中で、FAAは自らの責務を適切に全うしたと認めている。

9.11軍事演習には「Northern Guardian:北方防衛戦士」の他にも、「Northern Denial:北方拒絶」と呼ばれるものがあった(これは、ハーパース誌のアシスタント編集員によって最近確認されている)。それに加えて、呼び名のない「National Reconaissance Office=NRO:国家偵察局」演習というものがある。これはニューヨークで実際の衝突が起こったまさにその時点でNRO本部に航空機が突入して来ることになっていた。

もう一つの偶然の一致?

軍事演習、対テロ演習、そして野外訓練は軍では非常に頻繁に行われている。この場合は、彼らは9.11に起こった実際の攻撃をかくも衝撃的な一致(congruence)で正確に写し取ったことになる。それは「偶然の一致:coincidence」の範囲を超えるような一致(congruence)である。

このことは、アメリカの情報機関に溢れていた警告を我々が考慮するときに明らかとなる。9.11以前の情報では、テロリストが(複数の)飛行機をハイジャックし、それらを2001年9月9日の週の間にアメリカの地上の標的に突入させるべく計画していることを示していた。そうした類いの情報がありながら、いったい誰が正気でニューヨークやワシントンDCを完全に無防備な状態で放置するような軍事演習を予定に組むだろうか?

我々はすでに、このようなプログラムのすべてを統率する責任者はDCであったことを示した。これほど多くの同時演習を計画立案する中心的な意思決定者の中に、DCとNORAD長官のラルフ・エバーハートはいたであろう。

確かにそれは、完全な同期(match)だった。

指揮者(マエストロ)

9.11の軍事演習に関してなされた最も重要な暴露は、再びNORADのドン・アリアス少佐から来た。多数の軍事演習が発動されているときには、それらを束ねる誰かが必要であった。

「その通りだ。演習の指揮者がいた」とドン・アリアスは電話インタビューで答えた。

ではいったい誰が指揮者だったのか?

この質問に対する答えを求めて、マイク・ルパートは軍や政府のすべての関連部署に質問したが、反応はなかった。2004年6月17日の9.11委員会の最後の公聴会で、私はラルフ・エバーハート将軍に質問した。彼は9.11に関するNORADの責任者であったし、その日の軍事演習の調整責任者でもあった。彼の唯一の回答は「ノーコメント」だった。キーン委員長を含め、委員の誰一人としてこの質問には答えられなかったのだ。

FTWの調査では、指揮者はDCかラルフ・「エド」・エバーハード、ないしはその両者であると結論づけた。たとえ指揮者が誰であったにせよ、その人物が2001年5月の大統領命令によってチェイニーの指揮下にあったことは確実である。

それに加えて、対バイオテロ演習の「Tripod II」がマンハッタン下町の西岸で、報告ではまさにその翌日に始まる予定にあった。この演習はFEMAと司法省との共同によるもので、その二つの政府機関ともが2001年5月の大統領命令によってチェイニーの支配下に直接置かれていたのである。

もう一つの偶然の一致?

チェイニーがこの演習の監督責任者であったことは疑いようがない。Tripod II訓練は9.11に緊急中央司令部となった。報告によれば、世界貿易センター第7ビルの司令センターは9.11の9時30分に避難した。しかし、Tripod IIはまさに元の通りに組織された新しい中央司令部として準備されたのだ。なんという偶然の一致だろうか?

空軍の軍事演習は空からの攻撃を成功させるべく保証し、Tripod IIはチェイニーが自分で作り出した危機への対応を確実に指揮できるようにした。軍事演習をハイジャックと同期させる、あるいはハイジャックを軍事演習と同期させることは、チェイニーにとって、「我々が生きているうちには終わらない戦争」と彼が呼んでいるものを正当化し、9.11攻撃の成功を確実にする好機だった。「対テロ戦争」とは、実は世界に残っている最後の化石燃料のための戦争なのである。このエネルギー戦争は、チェイニーが少なくとも1999年までには十分気づいていた、来るべきエネルギー危機への対応なのである。

結論

「ルビコン川を越えて」はここで提供したものよりずっと多くのことを語っている。この本は9.11委員会の過ち、9.11のインサイダー取引、市民の自由権への抑圧、来るべき経済危機、生物兵器戦争、オサマ・ビン・ラディンの本当の経歴、さらに今日の歴史的現実を理解するのに重要な他の多くの問題にまで言及している。

「ルビコン川を越えて」はプロミス・ソフトウェア(PROMIS software)の改良についても調べている。それはかねてから定評のある人工知能であり、データマイニング・プログラムである。その現在の後継版が9.11の犯罪において必要不可欠な役割を果たした。DCはSSを通して別の命令系統を運用する一方で、プロミス・ソフトウェアの改良を通してFAAの機能に干渉する能力をも有した。このソフトウェアはPtech Inc.によって開発、販売されているが、その会社はサウジのテロリスト支援者ヤシン・アル・カディによって資金提供されている。アル・カディはDCが副大統領になる前にジェッダで彼に会ったと主張しており、その主張にチェイニーは公には反駁していない。FTWは、Ptechと9.11の犯罪における同社の果たした役割について詳細なレポートをまもなく発表するつもりだ。

我々がここであなたの前に提示したものは、DCとアメリカ政府内部で権益を握っている他の人物たちに対する告発である。これらの証拠は、ジョージ・W・ブッシュ、DC、そして彼らの共謀者たちに対する弾劾と刑事告訴の起訴状のための根拠となるに違いない。

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以下が、「ルビコン川を越えて」でマイケル・C・ルパートによって9.11の犯罪の第一容疑者としてDCが挙げられている事件の大意である。

手段:DCとSS
チェイニーが9.11にSSを通して、采配を振るっていた最高司令官であった。

動機:石油のピーク
世界の石油は今まさに枯渇し始めたところである。

好機:9.11軍事演習
9.11で、チェイニーはアメリカ空軍の反応を麻痺させて、多数の軍事演習と対テロ演習を実行していた。

(訳文出典:「アラブの声」MLより ※江原注:原文と照合し訳文を一部直した。太字・傍線は原文どおり)

原文:Crossing the Rubicon: Simplifying the case against Dick Cheney

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