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第一回中東協力東京会議 2004年2月3日
[東京会議宣言」
―Bridging Japan and the Middle East一
『日本と中東との架け橋を目指して』

『日本と中東との架け橋を目指して』


    中東協力センター(会長根本二郎氏)主催の第一回中東協力東京会議は2004年2月3日,同センター30周年記念事業として、経団連会館で中東に携わる各界の代表の参加をえて,[中東における日本の役割ー戦略的プレゼンス確立}をテーマにシンポジュームを開き,下記のような[東京会議宣言}を発表して閉会した。
   

第一回中東協力東京会議 

2004年2月3日

[東京会議宣言」
―Bridging Japan and the Middle East一

『日本と中東との架け橋を目指して』


第一回[中東協力東京会議」は、2004年2月3日,東京において開催され,日頃中東と関わりの深い経済・学術・文化・芸術関係者および関係省庁・政府機関の代表243名が,中東地域の真の友人としてのわが国の戦略的な関わり方,ならびにわが国が今後同地域において果たして行くべき役割について論議し,以下の認識の一致を見た。


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我々は,現在のような激しいグローバリゼーションの時代にあっては,それぞれの地域の様々な伝統,文化,価値を尊重し,忍耐と寛容の精神を持って平和的な共存を計ることが重要と認識する。このような考えに立ち,我々は中東地域全般の安定の維持に積極的に関わり,これに貢献する。そのためにも我々は,わが国と中東地域との対話,文化的交流,および観光を含む人的交流を推進し,彼我の相互理解の深化に努力する。

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我々は,世界の新秩序の構築にとって、またわが国のエネルギー安全保障にとって,中東地域の平和と安定が不可決と認識する。中東諸国の国造りに際しては,経済開発と人間開発を[車の両輪}として,中東諸国における人口の急増や女性の社会進出などに対応した国づくり,雇用の創出,生活の質的改善のための協力を行い,わが国および中東の双方にとって真に利益のある発展の実現を目指す。とくに中東産油国諸国に対しては,その石油依存型経済からの脱却と新たな産業の育成に向けた努力を持し,支援する。さらに,わが国の持つソフト・パワ―を最大限に生かしつつ,また中小企業の有する高い技術力に注目し,それらの導入,活用の可能性を追求する。

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我々は,長期的視野に立ったわが国の対中東戦略を真に効果あるものとするため,経済・学術・文化・芸術関係者,関係省庁・政府機関が一体となって横断的な連携を化するよう,全力を尽くして行動する。


アジア音楽祭2003in東京でシリアの音楽のレクチャー

第6日目  9月22日《月》
「レクチャー」
9:30開演    (文京シビック多目的室)   

1 ~シリアの音楽~
講師:M.Q.ダルアル(アンサンブル・オルニーナ代表)

2 ~日本の雅楽とヴェトナムのニャニャク~
講師:徳丸吉彦(放送大学教授)

「室内楽の午後 1」 
14:00 開演(文京シビック小ホール)

夏田昌和(日本) 『3/時間/色彩のトリオのための"スケルツォ"』
Y.ジェオン(韓国) 『哀歌第三章*心眼』
張 玉慧(台湾) 『混乱した苦しみ』
L.カシラグ(フィリピン) 『主題と変奏』
M.アスマラ(インドネシア) 『弦楽四重奏曲第七番』
P.マイヤーズ (オーストラリア) 『発作』
倉内直子 (日本) 『ロゴセラピー』

 

「アジアの伝統」
18:30開演(文京シビック大ホール)

~伶楽舎(舞楽)/日本~
管絃:壱越調音取、迦陵頻急、胡飲酒破
舞楽:蘭陵王

~アンサンブル・フー・ソワン・フエ(ニャニャク)/ヴェトナム~(初来日)   
『平和を願う歌』   
『花』   
『馬の踊り』   
『一角獣の踊り』   
『西からきた杏の木』   
『春の風』   
『龍と虎』   
『上死鳥の踊り』   
『笛と太鼓のデュエット』 

~アンサンブル・オルニーナ/シリア~(初来日)
ウード・カヌーン・ナイ、打楽器による即興演奏    
古典詩による歌の即興    
合奏と踊り


セミナー「地球の芸術文化」

    ~エジプト~   
2001年12月11日(火)

ピラミッドやスフィンクスで有名なエジプトは、文明の創造の地であると同時に、古 来からアラブ社会の芸術分か発祥の地でもあります。エジプトそしてアラブ文化につ いて、エジプト大使館参事官であり、政治学者として世界的に著明なハリール・ダル ウッシュ博士の楽しいおしゃべりとともに、伝統的なエジプト料理とベリーダンスの パフォーマンスを楽しみます。(博士は、日本語で行なわれます)

主催:   (財)民族芸術交流財団
協力: エジプト大使館
開催時期: 2002年12月11日
開催時間: 午後7:00分~午後9:00
場所: 風雅の舎(ふうがのまなびや)
千代田区2番町平田ビル5階 (財)民族芸術交流財団内
講師: エジプト大使館参事官
ハリ-ル・ダルウイッシュ氏(政治学博士)
テーマ: エジプト~人間と文化~
参加人員: 30名程度(要予約/定員になり次第閉め切らせて頂きます)
参加費:  10、000円



Restraunt SINDBAD
レバノン料理
レバノン独立記念バイキング・フェアのお知らせ

皆様健やかにお過ごしの事と存じます。 さて、11月22日はレバノン独立記念日です。この日を祝して、レストラン ”シンドバット”では、レバノン料理のバイキングを下記の日程で催しますので、 お知らせ申し上げます。

日時: 11月23日(金)・24日(土)・25日(日)             
時間: 午後5時~10時
料金: お一人様 ¥3、000

メニューにある有名な料理の外に、ジョー・ハッサンがエキゾテックで、伝統的な レバノン料理を数多く取り揃えてお待ち申し上げております。

メニューにある有名な料理の外に、ジョー・ハッサンがエキゾテックで、伝統的な レバノン料理を数多く取り揃えてお待ち申し上げております。 日頃の御愛顧に感謝しますと共に、皆様とお会いできる事を楽しみにしております。 *フェア期間中、このチラシ御持参の方に限りファーストドリンクをサービス致しま す。 *田のサービス券との併用は出来ません。


Lebanon Food Fair
Lebanon Independendce day, November 22nd

Date: November 23 (Friday) till November 25 (Sunday),2001
Time: from 5:00 pm till 10:00 pm
Charge : 3,000 yen per person (buffet style) all you can eat.
Notice : Advanced reservation can not be used at the same time.

Restraunt SINDBAD
Joe Hassan


〒163-1390 東京都新宿区西新宿6ー5ー1
新宿アイランドビルB1 スパイスロード内
レストラン シンドバッド
TEL/FAX (03)3343-3783

緊急に、《お願い!!》
*お友だちご近所にも説明して、
ご協力をお願いしてください。

アフガニスタンに温かい衣類を送ります。
毛布、オーバーコート、ジャンバー、カーディガン、セーター、厚手の下着、靴、下手袋など、
家庭に眠っているものを提供してください。

送先:大塚モスク 
〒170-0005 東京都豊島区南大塚3-42-7 
TEl:03-3971-5631


のこの物資のコンテナー詰めにするための梱包作業は、月・水・金・日 >の午後2時~9時、大塚モスク1階女性の部屋です。女性のみの作業になりますが、ご都合の良い日時でご協力ください。
1コンテナーは約400袋、1袋には 平均30着、1着がアフガン難民に届くまでの送料は約30円掛かるでしょう。
送料を同封してくださると助かります。

大塚モスクの前の通りでバザーをします。
頂いた品物で、「アフガン難民は使わないけれど、日本人は好き」と言う
品を選びました。
《毎週日曜日10時~4時》 スタッフが5人以上必要、お願いします。

*売れそうな物品がありましたら提供してください。
3階集会室で温かいパキスタンカレーを販売しますし、 「劣化ウラン弾の嵐」のビデオを上映します。

募金にご協力ください。

現地で小麦粉などの食料品を買います。
振込先:JIT FUND FOR AFGHAN REFUGEES
東京三菱銀行 大塚支店 
普通口座 1415181


もっと知りたい、アラブ諸国と中東事情
アラブ・中東地域の歴史と現在を考える連続学習会

第3回    『米 連続テロ事件 パレスチナ問題』  

世界を震撼させた連続テロ事件がアメリカで発生し、ニューヨークの金融市場がス トップするという、超大国アメリカは屈辱的な打撃を受けた。ブッシュ大統領は直ち にこの事件の黒幕をイスラム過激派指導者、オサマ・ビン・ラディン氏と断定、あれ よあれよ言う間にアフガニスタンに大規模報復軍事作戦を行なおうとしている。

もちろん、罪のない一般民衆を巻き添えにするテロ行為は厳しく糾弾されねばなら ないが、こうしたせっかちな軍事行動は、世界全体、取り分け世界の火薬庫と言われ る中東地域を動乱に陥れかねない。世界の警察官を自負するアメリカは、何よりもラ ディン氏が実際に関与したという証拠を明示すべき責任をもつ。  このドタバタと軍事制裁を急ぐアメリカの姿をみていると、この大惨事を利用して、 在庫兵器の一掃をねらい、不況にあえぐ軍事産業の蘇生を図ろうとしているのではな いかと勘ぐりたくなってしまう。湾岸戦争の時のそうだったが、何が何でも「初めに 報復ありき」では到底納得できない。
テロの根絶は、人類すべての願いである。祖のためには、国連を中心にして、また、 NGOの協力を得て、こうしたテロ行為のうまれる原因について真剣な討議をしてほし い。

思えば1947年末の国連総会で、アメリカ国内のユダヤ人ロビーストの要請を受 けて、無理矢理にいくつかの小国をアメとムチで脅し、3千年前の神話を基に人工国 家イスラエルを造り上げ、75万人以上のパレスチナ人を追い出し、パレスチナの大 地をハイジャックした。国土自身が異国人にハイジャックされる!! これ自身、壮 大なテロではないか。その後、パレスチナ人は残された僅かな土地も次々奪い取られ、 その人権もなきに等しい苛酷な扱いを受けている。

「災い転じて福となす」。今からでも遅くないので、この機会に世界の火薬庫、中 東地域が絶えざる動乱にさいなまれる原因を真剣に考えてみたい。同時に、現地の人々 が平和憲法をもつ日本に何を望んでいるかにも焦点をあっててみたい。

講師:阿部政雄 「日本・アラブ通信」主宰


10月6日(土) 6;30pmー
中目黒住区センター(中目黒スクエア)第一会議室
目黒区中目黒2ー10ー13 tel.3719-0894東横線 
中目黒駅下車10分 (山手通 り目黒警察方向へ)

連絡先:アラブ中東研究会

阿部政雄(研究会主宰) Tel.03-37216-5563 Fax.03-3716-5501
加藤 Tel.03-3710-1223  佐久間 Tel.3725-9958

「日本とアラブの文化交流について、その歴史と将来」

1982年開校以来日本とアラブ・イスラ-ム諸国との友好の為に努力を続けてきた
アラブ イスラ-ム学園では、このたび、建物及び設備を一新し、4月からアラビア
語を開催するとともに、これを記念して、下記のような、シンポジウムを開催する。


記念シンポジウム「日本とアラブの文化交流似ついて、その歴史と将来」
日時: 2001年5月8日(火)及び5月9日(水)
午前の部は10:00~12:30
午後の部は15:40~18:10です
場所: アラブ イスラ-ム学院(地下1階会議室)
講師: 日本人8名、サウジアラビア側8名の予定
日本側講師とテーマ(予定)

5月8日 中田 考(山口大学教育部助教 
      樋口美作(日本ムスリム協会会長)
      後藤 明(東京大学文化研究所教授)
      岡沢憲芙(早稲田大学事理、国際交流担当、社会科学教授)

5月9日 福田安志(アジア経済研究所教授)
      片倉邦雄(大東文化大学国際間係部教授)     
      奥田 敦(慶応義塾大学総合政策学部助教授)
      林 昂 (日本サウジアラビア協会副会長)
お問い合わせ: アラブ イスラ-ム学院  〒106ー0046
東京都港区元麻布3ー4ー18  
電話(代): 03ー3404ー6622
ファックス: 03ー3404ー8622
http://www.aii-t.org
最寄駅: 営団日比谷線=広尾駅下車:徒歩10分~15分
都営大江戸線及び営団南北線=
麻布十番下車:南3番口より徒歩10ー15分

地中海基層文化とイスラーム

昨今、過激な政治運動を強調されるイスラーム世界であるが、その実、この世界は誠に多様な文化を抱え込んだ上で成立している世界である。この当たり前のことを確認する目的で企画されれた「基層文化とイスラーム」シリーズの第2弾としてして、今回は基層文化として地中海文化を取り上げ、それとイスラームとの関係の諸相を開設する。

講演者: 加藤 博(一橋大学)「『生活の場』としての地中海世界」
  陣内秀信(法政大学)「建築にみる地中海文化とイスラーム文化」
日時: 2001年4月28日(土)  午後2時30分から4時まで
会場: 立教大学 池袋キャンパス 7号館1階7101教室
(東京都豊島区西池袋西池袋3ー34ー1)
池袋駅西口より徒歩7分
地下鉄有楽町線要駅より徒歩6分
主催: 社団法人 日本イスラム協会
(Association for Islamic Studies in Japan)
連絡先:〒113-0031 東京都文京区本郷7ー3ー1
東京大学東洋文化研究所西アジア部門内
tel&fax: 03-3815-9565 E-mail: islam@ioc.u-tokyo.ac.jp
共催: イスラーム地域研究総括班
立教大学アジア地域研究所

地中海学会春期連続講座講演会

昨今、過激な政治運動を強調されるイスラーム世界であるが、その実、この世界は誠に多様な文化を抱え込んだ上で成立している世界である。この当たり前のことを確認する目的で企画されれた「基層文化とイスラーム」シリーズの第2弾としてして、今回は基層文化として地中海文化を取り上げ、それとイスラームとの関係の諸相を開設する。


ブリジストン美術土曜講座
4月28日 ノルマンと地中海世界
高山 博氏
5月12日 ルネサンスと地中海世界
徳橋 曜氏
5月19日

オスマン帝国と地中海世界
鈴木 薫氏

5月26日 地中海世界:過去と現在
樺山 紘一氏
会場:

ブリジストン美術館
TEL: 03ー3563ー0241
東京都中央区京橋1ー10ー1

開場: 午後1時30分  
開講: 午後2時
聴講料: 1回  400円
定員: 130名  (先着順、前売券あり)

地中海学会
〒160-0006 東京都新宿区舟町11 小川ビル301
tel:03ー3350ー1228/fax:03ー3350ー1229

アラビア語『塾』インフォーメーション  
無料集中講座のお知らせ

1. 開講期間 4月14日~6月23(全10回・計30時間
2.授業時間 9時30~12時40分(休憩10分)
3.募集言語 アラビア語、ペルシャ語、インド語、スワヒリ語、中国語、

*アラビア語『塾』
 無料集中講座4月3日と5日
11;30ー13:30(初級)4月3日と5日 
19;00ー21:30(初級)春期コースは4月6日より アラビア語塾 tel.3375-3796
*日本アラブ協会 アラビア語コース 5月8日開講日本アラブ協会  3798ー3515
*アラビア語講座 (アラベスク藤沢)  4月期 第1第3土曜  0467ー31ー0150
以上の詳細はいづれ、 また電話で お問い合わせ下さい。

アラビア語講座

アラブ イスラ-ム学院は平成13年4月2日より新しいラインアップでアラビア語 講座を開始いたします。現在生徒を募集中です。


サウジアラビア大使館付属の当学院は保証金を(夜間授業1万円、中間授業3万円) を預かり、終了後が学生本人に返却するシステムで、授業料は頂きません。

初歩の人、さらに磨きをかけたい人、ビジネスでアラブ諸国と関係をもたれる人、旅 行される人、学問を学ばれる人、等で興味のある方は下記に御連絡下さい。

お問い合わせ
アラブ イスラ-ム学院  〒106ー0046
東京都港区元麻布3ー4ー18
電話(代):03ー3404ー6622
ファックス: 03ー3404ー8622
http://www.aii-t.org
最寄駅
営団日比谷線=広尾駅下車:徒歩10分~15分
都営大江戸線及び営団南北線 麻布十番下車:南3番口より徒歩10ー15分

 


ラムゼー・クラークの湾岸戦争 

いま戦争はこうして作られる 
ラムゼー・クラーク 著  中平信也 訳

出版社:地湧社 神田  
Tel.3258-1251 Fax.3258-7564
1994年発行 A4判並製 460頁 本体3,800円+税
TVゲームのように放映された「きれいな戦争」の陰に隠された米国の湾岸支配 への固執、爆撃で殺戮された何十万人のイラク国民。米国、イラクにとって、日本に とって、湾岸戦争とは何だったのか。 米国によって巧妙に仕組まれた戦争へのシナリオ、イラク国民に与えられた想像を絶 する攻撃と制裁により戦後も続く死亡者数の増加。元米国司法長官ラムゼー・クラー クは、空爆中のイラクで見たことや世界各地をまわって得た膨大な資料によって、メ ディアが伝えなかった戦争の実体とその構造を克明に検証していく。
<解説>押田成人

ISBN4-88503-115-x C0
(「湾岸戦争」の実体を知る最良の書として推薦します。 阿部)


バビロン音楽祭に47ヶ国が参加
「日本・アラブ通信」編集長 阿部政雄


ロシア、イタリア始めアラブ諸国の航空機が到着

9月23日から28日までイラクのバビロン国際音楽祭に参加して来た。
1987年から始まった古代バビロニアの古都バビロンで開かれるこの第12回国 際音楽祭が開かれた。今年の参加国は過去最大の47ヶ国で、エジプト、アルジェリ ア、チュニジア、パレスチナ、レバノン、モロッコなどのアラブ諸国や、ロシア、 フィ リピン、日本、インド、ベルギー、ハンガリー、ルーマニア、チェコ、ユーゴースラ ビア、ジョルジア、トルコ、フランス、インドネシア、ノールウェーその他の国々が それぞれの国の華やかな民族衣装に着飾った芸術家達が音楽、舞踊を披露し合った。

日本からは、ロックの音楽グループ「MONG HANG」が参加。フェスティバル第3日 目、 十分なリハーザルが行えなかったにも関わらずフェスティバルでの演奏も成功、卓抜 な演技とパンチ溢れる迫力で、手拍子をとる観客から大きな喝采を浴びた。
バビロン音楽祭を
楽しむ観衆
小生の日本の歌謡の公演は、一昨年の時のように高下駄 を履き、小倉の袴をつけ、 角帽をかぶって、イラクの著明なウードの演奏家、サーミ・ナッシリー教授のウード の伴奏により、昭和初頭の名曲「船頭可愛や」(古関裕二作曲)と「影を慕いて」 (古賀政男作曲)、それに広島の原爆の悲劇を歌った「一本の鉛筆」(歌詞:松山善 三、作曲:佐藤勝、歌:美空ひばり)を熱唱をした。この歌詞は、イラク第一の詩 人、 アブデルラザック・アブデルワ-ヒド氏(文化大臣顧問)によるアラビア語訳(宮尾 尊弘氏の英訳からの重訳)が役者もかねる司会者によって朗読され、聴衆に深い感銘 を与えた。
バビロン国際音楽祭で、日本の歌謡を歌う筆者。ウードの伴奏は、サーミ音楽大学教授

活気あふれるバグダート
イラクは、市民の生活の厳しさは続いているものの、去年の5月よりも街並は一段 ときれいになり、町の商店や露店商にならぶ品物の数もかなり豊富になっていた。 フェ スティバル書記局を手伝う文化情報省の青年達の明るく、きびきびした働きぶりに も、 イラクの持つそこ時からと明るい未を垣間見る思いがして心強かった。過ぎし、良か りし1970年代後半から80年代へかけての黄金時代がまた再現したと言う思いを 実感した。身近な一例をあげれば、英字新聞『バグダード・オブザーバー』も昨年ま ではタプロイド版の白黒4ページだったのが、赤色が加わった8ページになっていたこともその現れの一つであった。
それに何よりも、バグダード市の中央にあるサダム国際空港には8月頃から、イタ リア、ロシア、ドイツ、ヨルダンなどの飛行機が直接到着するようになり、ロシアや ヨルダンは定期便を飛ばす計画をしているという。この飛行機の就航は、国連による 経済制裁には拘束されないもので、国連に報告すればいいと言うこともあって、小生 のバグダード出発の日は、イエメン機が到着、あとモロッコ、マレーシア、トルコそ れにリビアのカザフィ元首も直接飛行機で乗り入れると言ううわさも耳にした。

実は、一部の報道によれば、アメリカの大統領選候補は、大統領選に勝つために、 選挙直前に「強いアメリカ」を国民に誇示する目的で、イラクがまた不穏な動きをし ている口実をもうけて、大規模なイラク空爆を予定していると言う話があり、この時 期の日本人のイラク行きを控えるたらというアドバイスを識者から聞いていた。しか し、このように、空の運航への制裁がなし崩しに解除されていることからも、既に1 50万のイラク人を死亡させたという非人道的な経済制裁解除への国際的な動きはますます加速されそうである。

ムッタナビ書店街で。
言うまでもないことかも知れないが、バグダードを走る自動車は殆ど日本製。イラ ク人は口々に、12、3年前に買った日本製の自動車は慎重に使えば、今でも立派に走行する。諸外国からの輸入車と比べてその耐久力は抜群だ、日本との関係がもとに 戻ることを切望していると語っていた。ただ、文化省などの高官は、「イラクは日本 に石油発掘の鉱区の一番いいところを与えたかったのに、日本はいつも米英両国と歩 調をあわせてむしろ敵対的態度をとってきたため、重要なところは、ロシア、フラン ス、中国などに渡ってしまい、日本には殆ど残っていない、もう手遅れといってもいい」と残念がっていたのが印象的であった。

忘れないで、忘れないで、
   
歌 カーゼム アルサーヘル
詩 ハルード アハメド ジャミール      

(試訳)
忘れないで、忘れないで、
あなたが夜祈る時、幾百万の人々が破壊された橋の上で、
岩のパンをかじっていることを
人々は、その皮膚で身をまとい、
ひたすら歩き続け、誇りに満ちて死んでいくことを。

忘れないで、忘れないで、
あなたがぐっすり夜の眠りにつく時、
あなたの祖国が虐殺されているのなら、
安らかに眠ることなどできるだろうか
もし私が誇りある死を遂げるなら、
私の死は再生となりうるだろう。

私の心は港の女たち受けた傷に衝撃を受けた。
私は、彼女達の額にキスをするモスクの光塔と教会の聳える学び舎を
立ち去る女達の姿を見つめている。

彼女たちは、この訴えをあなたに書いた。
わたしの祖国は経済封鎖の鉄柵の背後で傷ついている。
幾十人もの、われわれの子供たちは、毎日死んでいる。
一体いつまで、一体いつまでこんな破壊がつづくのか。

この呼び掛けが、呼び覚ますことはできないほど、
あなたの良心はひからびてしまっている
天上にいます天使でさえ、この訴えに動かさえているのに 
あなたの良心はひからびている、
あなたの良心はひからびている。
しかし罪のない人々の抱く恐れはいまな降り注いでいる。

(カーゼム アルサーヘルは、現在、カイロに在住しているイラクの歌手。 アラブ 世界でNo,.1の男性歌手といわれ、アラブ世界のみならず、
ヨーロッパ、アメリカでも公演し、大成功をおさめている。)


エジプト歴史講座

主催:近畿日本ツーリスト
   クラブ欧羅巴 地中海古代遺跡サークル

後援:エジプト大使館エジプト学・観光局(ゼイン・エル・シェイク参事官)
   エジプト大使館文化部(ハリール・ダルウッシュ(博士)参事官)

講師:阿部政雄

「日本・アラブ通 信」編集長、日本ペンクラブ国際委員 

 

東海大学国際学科講師として「中東」を25年間講議
 
エジプト訪問18回、アラブ諸国には48回訪問

この講座には、ダルウッシュ文化部参事官が出席されます


8月26日(土)

13:00~14:30
9月2日 (土)
13:00~14:30         
9月9日(土) 13:00~14:30

会場

新宿アイランドウイング 12階(予定)

TEL :03-5323-6886
FAX :03-5323-6693

参加費   

お支払い方法

 

 

●一般:9,000円
●クラブ欧羅巴会員: 6,000円
(共に税込み・全3回分となります)

註:クラブ欧羅巴への入会費用は1、000円。


入会の申し込みは
03- 5323-6886へ          

申し込んで頂いた方に、
別途お知らせいたします。

         


講座3回の内容

対 象

この講座は、これからエジプトに旅行を考えている方、
エジプトに行く予定の方を対象としています。

内 容

エジプトの歴史(全3回)

第1回 古代エジプトについて

世界古代遺跡、王家の谷・カルナック大神殿など壮大な遺跡について。そして世界初の平和に殉じた王、アクナトンと伝説的美女クレオパトラなど興味深い歴史 的エピソードを披露。

第2回 エジプトの中世イスラーム文明      

エジプトの イスラーム王朝の略史につづき、エジプトに残る壮麗なイスラーム建 築や華麗な美術について、スルタン・ハッサン寺院やモハメッド・アリ寺院、イス ラー ム美術館など美術品を解説。また、民俗芸能、陽気でホスピタルティに富む国民性 やエジプト料理などについても紹介。

第3回 日本とエジプトとの交流史

日本人とエジプト人との文化交流史を紹介しながら、エジプトの親日感情の系譜を 辿 る。日露戦争当時の名詩『日本の乙女』、エジプトの将軍オラビパシャが主役の明 治 のベストセラー小説『佳人の奇遇』、ヘルワンの『日本庭園』、裕次郎のエジプト ・ ロケによる『アラブの嵐』、『ツタンカーメン展』、カイロのオペラハウス、「ア ラ ブのハリウッド」と称するされるエジプト映画界を中心に、「エジプト年200 0」 等など紹介しつつ、今後の日本とエジプトの友好を考えます。

お申し込み・お問い合わせは: クラブ欧羅巴の大平・浪岡・瀬川・まで    
          TEL: O3-5323-6886   
          FAX: O3-5323-6693


その他アラブに関するシンポジウム情報などがありましたら、
こちらのコーナーで追加していきます。
下記メールアドレスにご質問をお送りください。

info@japan-arab.org

皆様の情報をお待ちしています。