大正演歌を中心にした唄を色々な集会で、大道演歌師として始めることになりそうです。角帽、袴、高下駄など持っています。イラクでもしばしば歌ってきました。これまでＥメールでも、のんき節、替え歌などで交流してきた方々がいます。この機会にネット上で、「話芸研究会」のようなものを形成していきたいと思います。仕事のない、土曜、日曜でしたら、地方にも出かけられればと存じます。条件は、交通費と若干のお布施をお願いします。もっとも本職の方は、中東問題ですので、イラク情勢、パレスチナ問題、アラブ文化などでしたら、２時間でも３時間でもお話しいたします。
また、こうした話芸（大正演歌、大道芸、講談、活弁、朗読など）をする場合の芸名を佐原新月としました。「さはら」はアラビア語で砂漠の意味、「新月」は三ヶ月（ヒラール）の意味です。まだ、かけ出しですので（といっても３０年ぐらい色々な形で関わってきましたが）、土地土地のお方がたに厄介になることと思います。
恐惶万端、隅から隅まで、ずずずいと御願い奉ります。
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お暑ございます。
訃報です。さきほど、イラク共和国大使館から、高名なアラブ研究家で目黒区在住の阿部政雄さん（享年７７）が急逝されていたというＦＡＸが入った。区内には、阿部さんの知人、友人がたくさんいる。ボランティアで、アラブ研究の講習会、講演会、アラブの民族舞踊の会などを区内で、数々開催してきたからだ。
ぼくが阿部さんと知り合ったのは、１９６０年（昭和３５年）、アラブ連合大使館（現在、エジプト大使館）だったから、もう４５年も前になる。阿部さんは、大使館の文化部、ぼくは商務部だった。セクションは違っても、人なつこくて面倒見のいい阿部さんには、ずいぶんお世話になった。その頃、ぼくは大使館で働きながら、早稲田大学第二政経学部政治学科に通っていた。
イラク大使館から入ったＦＡＸを紹介する。
「およそ２０年にわたり当大使館に勤務され、日本とイラクさらにはアラブの国々との友好を深める為に大いなる貢献をなされ、本年４月にて退館致しました阿部政雄先生がこの度誠に残念なことに急逝されたという連絡を受けました。奥様より別紙、書面をお預かり致しましたので、ここに送付いたします。長年にわたり度々アラブの地を訪れ、文化や習慣、歴史、民族を目の当たりにし、いろいろな面でその国の魅力や現状を探求され、日本と相互理解、平和交流の架け橋として数々の著書やコラムを残し、その上趣味や人柄にも優れた多くの人々との交流がおありになった先生のご冥福を心よりお祈りいたします」
つぎに奥様の書面も紹介する。
「夫 阿部政雄 儀 虚血性心不全のため六月二十四日午後零時二十四分都立広尾病院にて急逝致しました。早速お知らせ申し上げるべき処でございましたが、ご通知が遅れました事を深くお詫び申し上げます。なお密葬の儀は六月十七日近親者にて滞りなく相済ませました。ここに生前中のご厚誼を深く深謝し謹んでご通知申し上げます。 阿部光江」
ことしの４月２１日、イラク大使館で阿部さんのささやかな送別パーティーが開かれた。大使、参事官、書記官、そして阿部さんの友人、知人が参加して、阿部さんをねぎらった。阿部さんの友人の目黒区議・佐久間やす子さん、ぼくも出席した。そのときは、阿部さんは元気そのものだった。でも、ちょっと寂しげな感じもした。パーティーのスナップ写真を送ったら、お礼状をくれたのが最後になった。
阿部さんは、エジプト大使館、アラブ連盟事務局、イラク大使館に勤務しながら、７０歳の定年まで東海大学の講師を長年勤めた。アラブを訪れたのは、５０回を超える。日本企業のアラブ進出にも、大いに貢献した。
あれは、アメリカがイラク攻撃を始め、阿部さんがフジテレビの夜の報道番組に生出演したときだった。阿部さんが、イラクの女性や子どもたちまでが犠牲になっていることを触れて、アメリカの理不尽なイラク攻撃を批判しだしたら、急に音声がしぼられて、聞こえなくなってなってしまった。その後の世界の世論は、阿部さんのいった通りになった。
阿部さんは急逝するまで、経済的にはまったく恵まれずに、献身的に日本とアラブの友好に捧げた。１昨年、阿部さんの出版記念会のときには、知人、友人の有志がカンパして、背広上下をプレゼントし、それを着て出版記念会にしたということをあとで知った。
インターネットで「アラブ通信」を創刊し、ネットで「阿部政雄」で検索すると、亡くなられたいまも読むことができる。阿部さん、ご苦労さまでした。ありがとうございました。さようなら！